私の葡萄栽培が順調に進んだ最も大きい要因は,葡萄苗木・資材販売業者から技術指導を受けたことと近所の葡萄栽培農家からのアドバイスでした。殆どの家庭果樹栽培について記された書籍は,葡萄についての記載は数ページであり内容不足に感じられました。下記の文献1は,我々素人向けに非常に良く書かれていて入門書として最適だと思われます。まずはこの本により基本的な栽培法を身につけ,その後に文献2以降の栽培農家用に記された書物で学ばれたらどうでしょう。
 専門農家や経験者から教えてもらったり技術を盗むことが一番確実ですが,書籍で学んだ知識が有れば理解し易いようです。
文献1 芦川 孝三郎著,NHK趣味の園芸ーよくわかる栽培12か月ー,「ブドウ」,NHK出版,2003年
主な品種の説明から苗の購入法や栽培法等について,カラー写真を多用し丁寧に書かれています。基本を学ぶのに最適な書籍と思います。
文献2 吉田 賢児著,ブドウ栽培の実際,農山漁村文化協会,昭和60年
各種ブドウの品種紹介と栽培の基本から実際まで広く解説されています。栽培に取り組むに当たりまず熟読した書籍です。
文献3 柴 壽著,「巨峰の生育診断と栽培」,農山漁村文化協会,昭和62年   
大粒の品種は殆ど巨峰に代表される4倍体で,樹勢が強いことや花ぶるい性等の問題があり,栽培にはそれなりの工夫がいると思われます。これらの問題について解説・対策が記されています。
文献4 高橋 国昭著,「ブドウの作業便利帳」ー高品質多収のポイント80ー,農山漁村文化協会,1990年  
葡萄栽培での数々の注意点や新しい工夫が記されています。色々と参考になる事柄があります。写真や図が大きく読みやすい書籍です。
文献5 鈴木 英夫著,「4倍体ブドウをつくりこなす」ー高品質時代の小木自然形仕立てー,農山漁村文化協会,1993年 
私には最も参考になった書籍であり,剪定の基本には鈴木さんの考え方を取り入れています。家庭栽培を取り組む方にも一読の価値があると思います。
文献6 小川 孝郎著,草生栽培で生かす「ブドウの早仕立て新短梢栽培」,農山漁村文化協会,2001年  
従来の短梢栽培(4倍体には不適と見なされていたようです)を改良された新しい栽培技術が紹介されています。棚が広くとれない家庭栽培にも応用できる新栽培技術と思われます。一読の価値があります。
文献7 梅谷 献二 他著,「原色・果樹の病害虫防除」,家の光協会,平成2年
主な果樹の病害虫についてカラー写真で紹介され,その特徴と対策が記されています。私には強い味方となっています。