無料カウンター   な す 栽 培 の 診 断 表 

 な す 栽 培 の 診 断 表 


                                                                  更新日:2007年12月18日

1.全体的な状況
   @ うどん粉病、葉かび病、灰色かび病が多発する。

・・・・ B 欠乏
2.成長点の状況
   @ 成長点は萎縮し、幼果がなくなる。                          ・・・・ B 欠乏と地温、空間温

の低下による寒害

3.根の状況
  昼間、葉が萎凋していないか、萎凋していれば根際の茎を調べる。
   @ 根際の茎が水浸状となって軟化している。 (立青枯れ病であり、抜き取って焼却処分)
   A 根際の茎は硬く、縦に裂開した傷跡がある。
   B 根は少し黄味をおびた白色で、細根、毛根は殆ど無く太根のみ、そして根こぶを生じているものがある。
   C 茎上位、下位を問わず、裂開や褐色斑点がある。



・・・・ B 欠乏
・・・・ B 欠乏
・・・・ B 欠乏

4.葉の状況
   @ 葉は薄く、日中は少し萎れ気味である。
   A 下葉から黄化し、枯れ上がってくる。
   B 葉の先端が黄褐色化している。
   C 上位の葉の周縁が上向きのカップ状に湾曲している。
   D 上位葉に縮みが出来て、一見バイラス症状。
   E 中位から上の葉の葉脈は緑色であるが、葉脈間は全面的に黄褐色化している。
   F 葉の周縁から内部に向って、葉脈も含めて鮮明に黄色化している。
   G 円形に近い褐斑が葉の表裏の同位置に点在している。
   H 葉に点々と小さな白色の斑点がある。
   I 葉脈間に帯状や点状の不定形な黄色斑点がある。

・・・・ Ca欠乏
・・・・ Mg欠乏
・・・・ K 欠乏
・・・・ Mo欠乏
・・・・ Mo欠乏
・・・・ Fe欠乏
・・・・ Mn欠乏
・・・・ B 欠乏
・・・・ Cu欠乏
・・・・ Zn欠乏

5.果実の状況 
   @ 奇形果。
   A 花落部に尻腐れが出来て、その部分が凹んでいる。
   B 裂果。
   C 果に斑点がある。
   D 落花、落果が多い。

・・・・ Ca欠乏
・・・・ Ca欠乏
・・・・ B 欠乏
・・・・ B 欠乏
・・・・ B 欠乏




[ 対 策 ]

1. 硼素(B)欠乏

  元肥として、10a当り硼酸1kgと、Mo欠乏対策として、モリブデン酸アンモニウム20gを約20gの熱湯(80℃以上)にて、ポリ
  バケツ内で溶かし、それを200g以上に希釈して通路も含めて、動噴で全面均等に散布して良く耕起する。但し、年間2回以
  内とする。微量要素(グリーンアップ)を継続して使用の場合は必要なし。

2. K欠乏

  10a当り硫酸加里20kgを追肥する。

3. Cu欠乏

  定植後、本葉10枚展開の時に3:3ボルドー液200gを10a当りとして葉面散布する。
 『3:3ボルドー液の作り方』
  硫酸銅(工業用)600gと消石灰(水酸化カルシウム=化学用微紛)900gを各々50gの水にて良くかき混ぜながら溶解する、
  この両方を混合すればよい。

4. 栽培中に生じたFe,Cu,Zn,Mn,Mo,B欠乏

  この場合は、微量要素(グリーンアップ)を1000倍に希釈して潅注し、また、2000倍にて葉面散布を行う。
   *土壌のPH(KCL)が6.8以上の場合は、主として葉面散布で、
   *  〃    〃    6.6〜6.8では、葉面散布と潅注で
   *  〃    〃    6.5以下では、主として潅注で行う。
        10a当り、20g/月を使用する。
  葉面散布をする場合の水圧は5〜6kg/cu以下として、作物から少なくとも1m以上はなれた場所から散布すること。

5. Mg欠乏

  硫酸苦土又は、塩化苦土の0.3%液(3Kg/1000g)の葉面散布を4〜5日おきに2〜3回行う。

6. Ca欠乏

  Ca過剰でも、過少でも生じる。土壌の分析をしなければ判断し処置できない。




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