無料カウンター   ダ イ コ ン 栽 培 の 診 断 表 

  ダ イ コ ン 栽 培 の 診 断 表 

                                                                更新日:2009年 4 月20日



1.全体的な状況
   @ 全体的に見渡すと葉っぱが何となく黄色っぽい。
   A 圃場にキノコが発生している。


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・・・・Ca欠乏
未熟堆肥や未熟有機物肥料の投入

2.根の状況 
   @ いわゆる「 ス 」が入っている。 
   A 根部が曲がり、二股となっている。
   B 根の中央部(芯)に空洞穴が発生している。
   C 水分が少なく、「 カサカサ 」した感じである。
   D 根部の表皮内側にねずみ色、または褐色斑点が輪状に点在する。
   E 根部の表皮に褐色斑点がある。
   F 食したら非常に辛い。
    
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Ca欠乏
Ca欠乏
Ca欠乏
Ca+B欠乏
B 欠乏
B 欠乏
主としてMn欠、次にFe欠乏

3.葉の状況
  @ 葉の先端が黄化、又は黄褐色になる。
  A 葉脈間に濃淡があり、太陽に向かって透かすとその濃淡が明瞭に分かる。
  B 成長点の幼葉が黄味を帯びている。
  C 下葉となる外側の古葉の葉脈間が黄化して次第に枯れてくる。
  D 成長点に萎黄病の症状が見られる。
  E 葉に縮みが出来て、一見バイラス症状である。
  F 葉の周縁が上向きのカップ状に湾曲している。
  G 成長点が萎縮している。
  H 葉に不定形の褐色の斑点が発生しており、その位置は表裏同じ位置にある。
  I 葉脈と葉脈の間に帯状や点状の不定形な黄化斑点がある。
  J 葉の周縁からその葉脈も含め、内部に向かって鮮明な黄色となっている。
  K 葉脈は緑色をしているが、その他の部分は全面的に黄化しており、根部を食すると辛い。
  L 葉に白い斑点がある。
  M 葉は周縁が上を向いたカップ状となる。葉全体には緑色が一部残っているが全般的に見ると
    黄化または黄褐色化しており、その一部は枯死している。

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K 欠乏
Ca欠乏
Ca欠乏
Mg欠乏
Mo欠乏
Mo欠乏
Mo欠乏
B 欠乏
B 欠乏
Zn欠乏
Mn欠乏
Fe欠乏
Cu欠乏
K・Ca・Mg・P他
微量要素の総合的な欠乏


[ 対 策 ]
1. 硼素(B)欠乏

  元肥として、10a当り硼酸1kgと、Mo欠乏対策として、モリブデン酸アンモニウム20gを約20gの熱湯(80℃以上)にて、ポリ
  バケツ内で溶かし、それを200g以上に希釈して、通路を含めて動噴で全面均等に散布して良く耕起する。但し、年間2回以
  内とする。微量要素(グリーンアップ)を継続して使用の場合は必要なし。

2. K欠乏

  10a当り硫酸加里20kgを追肥する。

3. Cu欠乏

  定植後、本葉5〜6枚展開の時に3:3ボルドー液200gを10a当りとして葉面散布する。
 『3:3ボルドー液の作り方』
  硫酸銅(工業用)600gと消石灰(水酸化カルシウム=化学用微紛)900gを各々100gの水にて良くかき混ぜながら溶解する、
  この両方を混合すればよい。

4. 栽培中に生じたFe,Cu,Zn,Mn,Mo,B欠乏

  この場合は、微量要素(グリーンアップ)を1000倍に希釈して潅注し、また、2000倍にて葉面散布を行う。
   *土壌のPH(KCL)が6.8以上の場合は、主として葉面散布で、
   *  〃    〃    6.6〜6.8では、葉面散布と潅注で
   *  〃    〃    6.5以下では、主として潅注で行う。
        10a当り、20g/月を使用する。

5. Ca欠乏

  Ca過剰でも、過少でも生じる。土壌の分析をしなければ判断し処置できない。
  とりあえず、塩化カルシウムの0.3%液(3Kg/1000g)の葉面散布を4〜5日おきに3〜4回行う。

6. Mg欠乏

  硫酸苦土又は塩化苦土の0.3%液(3Kg/1000g)の葉面散布を4〜5日おきに3〜4回行う。

7.キノコの発生(NH−N過剰)

  キノコの発生は根がキノコ菌糸に侵され、草勢が著しく減退して収穫も減少する。

  対策なし・・・・@未発酵堆肥は絶対に使用しない。
           A栽培期間中、尿素やアンモニア態窒素を多く含む肥料は使わない。
           Bグリ−ンアップの葉面散布を週2回励行する程度の対策しかない。




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