当NPOの独自決定による開示情報@

0 認定NPO資格を取得―2011年3/1から5年間 寄付金に優遇措置/個人、法人に所得税、住民税、相続税の課税控除など(2011.4.14)
 GRNetは2011年3月1日から5年間、国税庁長官による認定NPOとして認定された。2月28日の官報(第5504号本紙)で国税庁長官による国税庁告示第四号として公示された。2010年11月19日に申請していた。申請後は12月に札幌国税局の係官による財務関係書類の内部調査を受け、さらに関係官公署(渡島総合振興局など)へのコンプライアンス(法令遵守)調査などを受けていた。認定はこれらの厳しい審査基準に適合していることを意味する。認定NPOは全国にある4万あまりあるNPOのなかで2/16現在で193団体が認定されており、3/1でGRNetを含む5団体が加わったが198にとどまる。道内では5番目となる。道内の環境NPOでは霧多布湿原トラストに続いて2番目だが、トラスト運動をしていない環境NPOとしては道内で初めて、地域的にも道南では初めてとなる。
 ■「社会的な信用」が最大のメリット
 認定による最大のメリットは「社会的な信用」。公正で財務体制がしっかりしており、法令も遵守、情報も適正に開示されていることが証明されたことになり、例えば金融機関から借入金を計画する場合も信用力は非認定の場合に比べて高く評価される。
 認定期間は5年ごとに再申請し、条件に不適合でなければ再認定される(認定期間の延長、継続といった制度はない)。認定の審査作業は現在、都道府県への移管が検討されているが、いままでのところ国(国税庁)が所管している。
 ■個人は2000円以上所得金額の40%(年間)まで課税控除、住民税も減額可能性
 認定による今までとは違うメリットは個人、法人の認定NPOに対する寄付金に所得税などの課税が一定の比率で控除される点であり、これによりいままでより寄付がしやすく、受けやすくなる。個人では年間(1~12月)に2,000円以上を認定NPOに寄付した場合、確定申告すれば寄付総額から2,000円を差し引いた額が最大所得金額の40%まで課税額から控除され、その分、所得課税額が低くなり、寄付額が多ければ源泉徴収額から還付されることもある。所得課税額の低下に伴って、それに準拠して課税される都道府県民税、市町村民税などの住民税も低くなる可能性もある。
 ■相続税は寄付全額控除
 さらに相続や遺贈に際して、認定NPOに寄付すれば、寄付の全額が相続税の課税額から控除される(上限額はない)。相続税を国に払う替わりにその分を認定NPOに寄付して社会に還元しようという動きもある。
 また、法人からの寄付には、資本金と所得に応じて算出される一般、特別の損金枠内まで非課税とされる。これも法人所得税、法人住民税の納税に替わる企業(法人)のCSR(企業の社会的責任=Corporate Social Responsibility)活動の1つとして広まりつつある。さらに、GRNetでは現在行っていないが、営利事業をして上がった収益は非認定NPOでは何に使っても課税されるが、認定NPOではそれを非営利事業に使う限り非課税となる特典もある。
 ■年間寄付額通知書を発行/確定申告時に提出を
 確定申告には寄付先の認定NPOの領収書(寄付金受領書)を添付しなければならないため、認定NPOの領収書にはその旨を寄付を受ける都度、寄付者に通知する。また、寄付者名簿を整備し、それに基づいて年間を通した寄付額を翌年初に寄付者に通知することになる。匿名の寄付をすることも受け付けることもでき、領収書の発行も年間寄付額の通知書も発行することはできるが、実名でないため確定申告することはできない。寄付者名簿は国税庁には年度ごとに提出する義務があるが、それ以外は外部に一般公開することはないので匿名性は保持されるが、寄付を知られることで詐欺やたかり、嫌がらせなどの被害をおそれて匿名にする必要はない。確定申告をしようとする限り、実名での寄付が望ましい。GRNetでは2月中に領収書の様式を認定NPOに適合するように改める作業を終えて、3/1以降の寄付にはすべて認定NPOとしての領収書を発行する。
 さらに、ネット献金や環境保全活動に積極的な企業に対して、認定NPOとなったことを知らせて、認定NPOへの寄付が一定の割合で損金算入が認められることを周知して、寄付への協力を訴えていくことにしている。

1 活動経歴書(申請に至るまでの経過)2003年10月6日
 T この法人の母体の1つである「グリーン&リバーネット道南」発足の経緯
 この法人の母体であり前身の1つである「グリーン&リバーネット道南」は01年3月、「蒜沢川を語る会」(03年4月に「蒜沢自然観察会」に名称を変更)「松倉川を考える会」「大沼の水と緑を守る会」「遊楽部川の自然を守る会」「田沢川を考える会」などの市民団体の中心メンバーなど13人で発足した。今なお失われつつある道南の森(グリーン)と川(リバー)を守るため@各団体の交流と相互支援・学習A地元の組織づくりの助成B伐採や林道工事、河川改修や砂防工事などの新たな改変への対応―に取り組んできた。

 U 「グリーン&リバーネット道南」による取り組みの概要
 @ 川の生態系を守り、復元・再生するための取り組み
 後志支庁管内では黒松内川支流・賀老川で治山ダムのスリット化が実施済みだが、渡島支庁管内では砂防、治山ダムともまだ実績がない。全道でも砂防ダムのスリット化の実績はまだない。しかし、砂蘭部川(遊楽部川水系)、宿野辺川、蒜沢川ではスリット化を求め、いずれも調査が行われている。魚道の設置は軍川(大沼)で7基の落差工(最高落差1.5m)のうち01〜03年度で6基に設置(残りは04年度予定)され、蒜沢川では2基の砂防ダムへの設置に向けた調査賀が03年度から着手した。なかでも戸切地川治山ダムでは7基のダム建設を中止し、既設の1基をスリット化して魚道を設ける工事が03年10月から始まることは画期的といえる。
 A 森の生態系を守り、復元・再生するための取り組み
 森の復元では、漁協による植林活動が大沼、上磯町、上磯はまなす、南茅部町、熊石町などで婦人部を中心にすでに5、6年活動を継続し広がりをみせている。これは道による「北の魚つきの森認定事業」として02年度から引き継がれることになった。だが、民有林の伐採は炭焼き用材の需要増を背景に増大しており、とくに落葉広葉樹林の減少はとまっていない。一方で、針葉樹人工林は民有林の手入れ放棄と国有林、道有林の手入れ不足による荒廃が進んでいる。上磯町が戸切地川(へきりちがわ)上流の国有林を買い取り町有林として保全・育成に乗り出したのは大きく評価できる。市民団体や個人でもNPOトラストを設立したり、個人で買い取って森林の保全・育成に乗り出す動きも具体化している。今後は増大する川沿いや水源地近くの耕作放棄地、廃業したスキー場・ゴルフ場跡地などの開発跡地などへの植林活動も早急に具体化が問われている。

 V 「グリーン&リバーネット道南」などによる取り組み事例の概要
 @ 蒜沢川(にんにくざわがわ)(蒜沢川を語る会/函館市、七飯町、函館土現)―砂防計画を大幅縮小、2基の砂防ダムスリット化・撤去に向けて2年間調査
 99年1月に中流部2kmの砂防計画が住民に発表されて以来、推進を求める函館市・七飯町・促進期成会に対して「蒜沢川を語る会」を中心に自然観察会、川の中と周辺の渓畔林・森を歩く調査活動とともに学習を重ねて90人の会員を組織化し、函館土現との間で10数度にわたる協議を積み重ねた結果、02年4月に4度目の修正案で基本合意した。
 合意内容は@工事区間を当初の2,060mから820mに短縮A勾配を平均1/40にする計画をやめて現状どおり平均1/24にする(落差工を取りやめる)B工事上流端の床固工(当初は高さ5m、長さ111m)を取りやめるC帯工も4割削減し、形状も直線からアーチ型にして淵の造成を助けるD法線の直線化や蛇行の緩和を止めて原則として現状どおりの法線をいじらないE拡幅個所の現状の水際線はいじらないで護岸は外側にするF河道を付け替える3カ所の現河道と河岸はいじらないG工事下流端の河川敷(国有地)に沈砂地兼遊水地(容量1,500?)を設けて必要に応じて浚渫するH一部伐採する渓畔林は工事終了後に回復するほか農地との緩衝帯として渓畔林を再生する(樹種は周辺から採取する)―など。
 03年4月には5度目の修正案を検討したが、蛇行部の緩和度合い、帯工の数、管理用道路の要不要(会は渓畔林をその分伐採することになることから不要論であり、造る場合でも片岸だけにしてウッドチップを敷き詰め、絶対に舗装や簡易舗装をしないこと、サイクリングロードへの転用を認めないなどを主張)―などの細かな点でなお合意に至らなかったことからさらに11月ころをめどに6度目の修正案を検討することになった。工事は04年度から5年間の工期で着手する。
 同時に、基本合意以来懸案になっていた既存2基の砂防ダムについて@全面撤去案A川幅での部分撤去案B複数の切り欠きを入れるスリット化案―の3案が示され、03、04年度にわたり流量や帯水状況などを調査して再度案を出すことになった。また函館新道下の180mの3面装甲区間の全面改良についても2年間の調査を経て案を出すことになった。

 A 戸切地川(へきりちがわ)(グリーン&リバーネット道南/上磯町・渡島支庁)―10基の治山ダム計画のうち7基を中止、既設1基をスリット化し魚道を設置
 上磯ダムへの土砂流入を防ぐ目的で2000年度から4年計画で「上磯地区集落水源山地整備事業」として6つの小沢に10基の治山ダムを渡島支庁が計画、00年度に3つの沢に床固工1基、谷止工2基がすでに完成している。グリーン&リバーネット道南は01年7月に現地を渡島支庁と共同で見分のうえ意見交換し、すでに完成後1年の床固工でダム直下の河床低下が始まっていることを指摘、03年度に着工予定の7基の治山ダムを凍結したうえで既存施設の影響調査をするように求めた。また、ダム予定地の沢を見分した結果、当初説明の「絞り水程度の流れ」ではなくかなりの流水があり、ダムがつくられれば河道への影響は避けられないこと、さらに「両岸が崩れて樹が倒れこむ状態」という当初説明とも違って崩壊土砂が安定してきている状態であることを指摘して、ダムに頼らない治山方法を再検討するように求めた。
 渡島支庁は01年9月から既存施設の影響調査に着手し、02年5月に再度現地を共同で見分した。調査結果は3カ月間で河床が3p洗掘されたことが示され、現地ではその後の融雪増水でさらに洗掘が進んでいることを確認した。これを踏まえて、03年度計画の7基の治山ダム(谷止工)については100年確率のコンクリートダムが過大で弊害が大きいことから、建設を中止して経過をさらに観察しつづけるとともに、手を入れる場合でもコンクリート製ではなく町有林の手入れで出る針葉材を活用した落差の低い土留め程度にするように提言した。また既存の床固工にはスリット化と魚道の設置が必要であることを提言した。この結果、03年6月に7基の谷止工の建設を中止し、既存の床固工1基のスリット化と新タイプの魚道設置を合意した。

 B 宿野辺川(しゅくのべがわ)(大沼漁協・大沼の水と緑を守る会・グリーン&リバーネット道南/七飯町・森町・函館土現)―3基の砂防ダムスリット化へ調査
 1999〜2001年度の災害復旧・関連工事で河道を直線化し、近自然工法で渓畔林を切って自然石の巨岩を護岸として積み上げた。だが、蛇行部に設けた洪水時用の捷水路が本流に変化し、流速が低減されないまま河床低下と巨石護岸の崩落を惹き起こすなどの2次被害が起きた。
 大沼漁協と「大沼の水と緑を守る会」とともにグリーン&リバーネット道南は、上流部に94〜96年度につくった3基の砂防ダムが河床低下をもたらしているとして原因調査とスリット化を要求、00、01、02年度と調査した。その結果、03年5月に最終結論として「ダムから大沼までの距離が短く、当面はスリット化はむずかしい」ことでは合意。だが、ダム堆砂がどこからくるのかを確認し、併せてその量をつかむために第1、第3砂防ダム内を浚渫(廃土)して新たに溜まる土砂を調査することで合意した。

 C 大沼(大沼漁協・大沼の水と緑を守る会/七飯町・渡島支庁・函館土現など)―水草復元へ水位変動幅の縮小求める
 大沼漁協が1994年以来取り組んでおり、02年1月にはグリーン&リバーネット道南も同席して函館土現などに要望したが、農業利水権も絡んで未解決のままである。
 大沼からの流出口は2つあるが、大沼西側の折戸川水門は常時閉鎖されており、洪水時だけ25m3/秒が排
出される。それ以外は小沼南側の北電七飯発電所口から13m3/秒が排出されるだけで、実質的に発電所口からの放水量で水位が調節されている。この発電所口からの排出量には発電用のほか大野平野土地改良区の農業利水も含まれており、季節変動が激しい。8月下旬に灌漑用放流がなくなって10月中旬から大沼の水位を上げ始め1月上中旬には平常の1.7m高に達する。最高位に達したころはすでに結氷している。以降、3月いっぱいまで水位を同0.6m高の最低位まで下げていく。4月になると灌漑放流水を確保するため水位を上げ始め、5月上中旬には1.5m高に達し、中旬から灌漑放流が始まるため少しずつ水位が下がって8月中旬には0.9m高程度になる。
 結氷期の水位低下で岸辺が削られ、根を痛めつけられた水草が急激に減ってきている。岸辺は土が剥き出しになっているところが多くなってきた。ダム湖と同じ状態になりつつある。氷と岸底に挟まれて圧死する魚類も少なくない。さらに春の水位上昇で岸辺の水草に産みつけられた魚卵は、5月中旬からの水位低下で死滅を余儀なくされ、水草も枯死する。閉鎖水域の水位の大幅な変動は湖沼には致命的な影響を及ぼしかねない。

 D 砂蘭部川(さらんべがわ)(遊楽部川の自然を守る会・グリーン&リバーネット道南/八雲町・函館土現)―2基の砂防ダムスリット化へ4年間調査
 00〜02年度の災害復旧・関連工事をめぐって「遊楽部川の自然を守る会」とともにグリーン&リバーネット道南は函館土現、同八雲出張所と10数回の意見交換や現地見分をした。また上流2基の砂防ダム(1号高さ6.5m、長さ119m、1960年完成。2号高さ7.5m、長さ189m、76年完成)のスリット化に向けて01、02年度と調査がつづいている。すでに河道全体が洗掘傾向にあることは土現も確認済み。1号ダム建設時までは上流の農地開墾のための伐採が増大、土砂産出量もこれに連動して増えたが、2号ダム着工前の72年ころから逆に離農とそれに伴う農地の林地化が進み、土砂生産量も少なくなっていることが調査で確認されている。農業(牧畜を含む)が川に与える影響は極めて大きいことが示されている。
 03年5月には2年間の調査結果を基にした協議で、さらにデータを集積するため03、04年度も調査を継続することで合意した。
 なお、02年4月には遊楽部川水系流域懇談会が土現八雲出張所を事務局にして発足し、八雲町担当部署、流域産業界代表、学識経験者などに加えて「守る会」も入って総合的な問題を論議している。

 E ワルイ川、ポンワルイ川(遊楽部川の自然を守る会・グリーン&リバーネット道南/長万部町・日本道路公団)―高規格道架橋災害に意見・提案
 道央道の長万部(おしゃまんべ)ICから国縫(くんぬい)ICへの延伸に伴い2001年
9月両川に架橋した際、経費削減で橋長を短くするため橋梁下付近の蛇行部をショートカットして直線化したことに起因する河床洗掘ととくに下流部の河岸侵食が激増したもので、「遊楽部川の自然を守る会」が事前に災害を予想してショートカットをやめるように意見を提示していた。3面張りではなく、水衝部に裏護岸(フトンカゴを本護岸としてその前面に土盛りし編み柵を設置)を当てる「多自然型」にしている。
 蛇行することで水の運動エネルギーが減衰されていたものが、直線化により減衰されないまま直線部とその下流に伝わった必然の典型例であり、机上では拡幅して河道を付け替え人工的に下流を一部蛇行させたことで流速が低減できるはずだったが、水は人工の河道を想定どおりには流れてくれなかった。経費削減のためにしたことが逆に予想外の経費増に悩まされる結果にもなっている。
 ワルイ川では直線部の河床洗掘を防ぐため6基の帯工を設けたが、洗掘により5号帯工は1.5mの根入れ高を超える2.8mの深さの淵ができてしまい落差工に変容、倒壊寸前になった。このため公団では淵に巨岩を投入して河床を補強し魚道を設ける補修をするが、いずれは河床をコンクリートで固めることもやむをえないと想定している。また剥き出しになった裏護岸の前面にも巨岩を入れて補強することを検討していたが、2002年6月の意見交換で「守る会」とグリーン&リバーネット道南は巨岩による補強は下流の被害を広げるとしてやめるように提言した。補修は護岸前面に巨岩を投入したため、宿野辺川と同じような景観を呈するようになった。
 道央道はなお七飯町までの延伸計画を中止していないため、今後もルート上の川と森の生態系に与える悪影響を監視する必要がある。

 F ポンセイヨウベツ川(遊楽部川の自然を守る会・グリーン&リバーネット道南/八雲町・渡島支庁)―ポンセイヨウベツ橋架け替えで廃止された旧河道の復旧
 遊楽部川本流上流部のセイヨウベツ川の支流であるポンセイヨウベツ川に架かる町道ポンセイヨウベツ線(7号農道)・ポンセイヨウベツ橋の架け替えとそれに伴う周辺河道の切り替えについて、旧河道の廃止による生態系上の問題点を指摘し、復旧を求めて03年2月に数度にわたり協議した。
 ポンセイヨウベツ橋周辺のポンセイヨウベツ川はサケマス孵化場に隣接、サケやサクラマスの産卵床があり、とくにサクラマスの数少ない越冬渓流でもある。工事は橋周辺の屈曲部をショートカットして直線化し、旧河道を締め切って廃川にすることで産卵床や越冬淵を確実に消滅させてしまう。さらに河道の直線化で上流の水を引っ張る吸い込み効果の力が働いて河床の低下と河岸の崩落を惹き起こし、下流にはいままでは屈曲部で減衰されていた水のエネルギーが直接ぶつかることから水衝部の河岸浸食・崩落や河床低下を惹き起こす恐れが強いことを指摘して現河道のままでの架け替えを強く要望した。
 しかし、すでに着工して工事も終期に入っていたことや現河道での架け替えは橋長が長くなり「工事費が著しく増嵩し、非現実的」「(60mの)比較的短い区間の切り替えであり、上下流に大きな影響を及ぼすとは考えていない」(いずれも施行者側の説明文書から)などとして、一度は工事を終わった。しかし、その後の話し合いで町の単独工事として旧河道の締め切りを取り除き、一度は埋め立てた旧橋下に管を通すことで流水を復元する方向を検討することになった。

 G 見市川(けんいちがわ)(遊楽部川の自然を守る会・グリーン&リバーネット道南/熊石町・函館土現)―砂防ダムの穴抜けによる赤泥噴出で調査
 03年2月に本流砂防ダムから大量の赤泥が噴出して河床を赤く染める事態が起きた。「守る会」では道水産孵化場熊石分場に連絡して赤泥と川水の採取・検査を以来、同時に恵庭市の本場にも別に採取した赤泥と川水を持ち込んで検査を依頼した。3月にはグリーン&リバーネット道南とともに現地調査し、函館土現に共同見分と原因究明、今後の対応策を求めた。その結果4月にはグリーン&リバーネット道南に地元の「クマウシふるさと清流の会」も加わって土現とともに共同で見分した。
 6月に検査の途中結果がわかり、赤泥の成分は二酸化鉄、三酸化鉄などダムに堆積した有機物が化学変化したものであることが判明した。8月にはダム堆砂地でボーリングを行い、試料を採取して分析を進めることになっている。

 H 鉛川(なまりがわ)(遊楽部川の自然を守る会・グリーン&リバーネット道南/熊石町・国交省函館開建)―国道護岸補修の河道切り替え工事で協議
 遊楽部川支流の鉛川沿いの国道277号の護岸補修工事で、川をショートカットした形で切り替えて施工後もしばらくもとの河道に戻さなかったことからもとの河道にはほとんど水が流れないようになり、切り替えた河道の河床が低下し始めたことから、02年10月に現地を共同で見分のうえ再度もとの河道に流れを戻すように求めた。だが、開建は「一度もとの河道に戻したが、再び今のように切り替えた河道に流れるようになった」として再度の工事には消極的な姿勢に終始した。もとの河道の河床低下も著しいことから、支流につくられた多くの古い治山ダムによる影響が及んでいるものと思われる。

 I 松倉川(まつくらがわ)(松倉川を考える会/函館市・函館土現)―本格的な環境市民運動の嚆矢、「時のアセス」で中止へ
 94年に松倉川へのダム計画が明らかになるとともに組織された松倉川を考える会が中心になって運動をすすめてきた結果、97年に道の「時のアセス」により計画が中止になった。その後、松倉川水系治水対策検討会が01年に設けられ、「考える会」から2人の委員が入り、ダムに拠らない総合治水策を検討してきた結果、02年4月に整備計画が策定された。その後、国の補助事業としてのダム計画も正式に中止が決定している。

 I@ 汐泊川(しおどまりがわ)(グリーン&リバーネット道南/函館市・函館土現)―整備計画検討委に参加
 95、98年の浸水被害から01年3月に検討委が発足し地域委員に、グリーン&リバーネット道南、南北海道自然保護協会も参加して協議が行われ、03年3月に整備計画が策定された。河口から上流7.5qを改修する計画であり、05年度の着工を予定している。

 IA 常盤川(ときわがわ)(グリーン&リバーネット道南/函館市・函館土現)―整備計画検討委に参加
 函館市東北部を流れる都市河川の常盤川とその支流の石川、中野川の中流部を整備する「常盤川水系河川整備計画検討会」が02年4月に発足し、グリーン&リバーネット道南が委員として参加した。02年12月に整備計画素案を策定、引き続き計画案の策定を進めている。中小都市河川特有の問題点として下流部の水質汚濁、中流部の落差工などのため、魚類は上流部を除けば限られた区間しか生息できないでいる。これを整備計画の中で災害を防ぎながらどのように回復していくかが課題になっている。

 IB 福島川(グリーン&リバーネット道南/福島町・函館土現)―改修計画に意見書
 02年7月に、実地見分を基に検討委と函館土現に意見・要望書を提出した。
 概要は@河口付近への土砂埋積は最近10年間に森林伐採が急増したことによるとみられる。浚渫と最小限の河積確保にとどめるべきだA水害地域は湿地帯の宅造地や低地に集中している。まず都市計画を見直すべきだB護岸は水衝部と住宅、道路近接地に限定すべきであり、渓畔林の保全に十分留意してほしい。

 IC 田沢川(田沢川を考える会・グリーン&リバーネット道南/江差町・函館土現)―整備計画検討委に意見
 95年から4年連続で下流部に洪水被害が出たことから、01年12月に整備計画検討委が設けられ02年3月に素案がまとめられた。検討委に対して「田沢川を考える会」とグリーン&リバーネット道南は@原因は上流部の大規模な森林伐採であり、これに対処する必要があるA河口屈曲部を直線化すれば、河口部を45m幅に拡幅したり、河口から上流1.3qに及ぶ拡幅は過大ではないかB河口部の公園を遊水地として活用すべきだなどの意見を出している。
 ID 松倉川源流部(松倉川を考える会・グリーン&リバーネット道南/道渡島東部森づくりセンター)―保安林改良でササ地の植林に意見・提案
 01年9月、松倉川源流部(函館市三森町地内)のササ山に対する水源涵養保安林の改良事業について、道渡島東部森づくりセンター(当時は函館道有林管理センター)と協同で施業地を見分した。現場は天然更新の困難地でクマイザサに覆われている。これを97年度から03年度までの7年間で60haに植林する計画であり、すでに03年度の9haを残すだけになっていた。
 「松倉川を考える会」とともにグリーン&リバーネット道南が問題にしたのは、植栽樹種がダケカンバとアカエゾマツである点(両樹種の比率はおよそ1:2)。本来、周辺はブナとダケカンバの森だった。アカエゾマツは@耐寒性があり、晩霜にも強いA野ネズミの食害を受けにくいBトドマツより根づきがいいC寿命が150〜180年と長い―などから選定された。
 だが、道北や道東、道央と同じように針広混交林を道南でつくる方針に疑義があり、03年度以降は他の地区を含めてブナを中心にミズナラなど落葉広葉樹種だけを植栽するように要望、検討を約した。

 IE 八木川(やぎがわ)(グリーン&リバーネット道南/南茅部町・道渡島東部森づくりセンター)―過大な災害復旧工事で協議、河床変動調査を継続
 治山ダム群の98年災害復旧工事(「八木川地域防災対策総合治山事業」)のあまりの惨状に、渡島東部森づくりセンター所長に02年9月に申し入れ書を提出、10月に現地で話し合いを持った。98年9月災害(台風5号による連続雨量305o)で最下流の床固工が倒壊したほか、河口の市街地が一部浸水、河口が埋まって尾札部地区黒鷲漁港への船の出入りが一時不能になったなどを理由に99年度から本支流への床固工、谷止工の異常なまでの増設が始まり、復旧工事も含めて02年度までの4年間で35基が建設された。流域全体の治山ダムは全部で42基であり、その約8割を占める。
 しかも@工事計画を漁協、町会の役員にしか説明していないA原因究明が不十分であり、隣接する尾札部川が同じ地層でより急峻で流程もほぼ同じなのに被害が少なかった事実との対比をしていないB河口横に出入り口を持つ漁港の構造にもともと問題があるCミティゲーション(代償)としてダム建設を回避することや別の方法を予め検討せずに着工したことは方法論として大きな欠陥があるDきちんとした魚類、水質調査をせずに魚道を設けているが、本流中流部の水質は酸性度が強くてもともと魚のほとんどいない川であり、むだで過大な工事になっている。魚道を環境に配慮している姿勢のアリバイに使っている―などを指摘した。この結果、8カ所にわたって河床低下や河岸崩壊の状態を調べるため02年度から深浅測量、写真撮影などを継続して行うことで合意した。

 IF 平取(びらとり)ダム(北海道自然保護協会・グリーン&リバーネット道南など/日高町・平取町・門別町・国交省室蘭開建)―建設に異議あり
 沙流川(さるかわ)流域委員会が01年整備計画原案を了承し、02年1月から縦覧や地元説明会などを行い、公聴会を開催する準備を始めたのに対して、原案のなかに平取ダム建設が盛り込まれていることに疑義を持つ住民や北海道自然保護協会などとともにグリーン&リバーネット道南も加わって、室蘭開建、道との話し合いが続けられている。
 遊水地、引き堤、河道の拡幅、掘削、放水路建設などの案を取り上げながら、平取地区へのダム建設が洪水調整にもっとも有効とした根拠にはダムサイトの用地買収(町有地)がすでにほぼ終わっている要因が極めて大きく「始めにダムありき」の疑いをぬぐいきれない。この他にも基本高水流量の設定値への疑問、流域人口わずか1万6,000人に過ぎない沙流川が1級河川である根拠の薄弱さ、森林整備の具体策の欠如、町づくりの具体的ビジョンとの関連が希薄で、しかも右肩上がりの趨勢を描いている時代錯誤など問題点はあげればきりがない。新河川法の「住民参加」をかたちだけ体現した旧来の利益誘導型政治がなおまかり通っているというしかない。「総合治水」の必要性を確認しながら、別の委員会に後を任せて原案を了承し、道知事も一部意見をつけて了承したことで、時代錯誤の大型ダムが建設に向けて具体的に動き出そうとしている。
 03年4月になって室蘭開建は環境調査検討委を設置することを決め、21年前の環境影響調査の見直しを進めることにした。今後の環境調査の方法についてグリーン&リバーネット道南のメンバー3人を含む7人が意見書を提出した。検討委は05年4月に報告書をまとめる予定であり、少なくともそれまでの間は着工することはない。

 IG 砂防ダムを考える全国集会in七飯・函館の開催(蒜沢川を語る会・グリーン&リバーネット道南など実行委員会主催)―反ダム、脱ダムから廃ダムへ
 02年10月に2日間にわたり蒜沢川を語る会を中心にした実行委員会により七飯町・大沼畔で、“川は森
と海を結ぶ生命の回廊”をメーンテーマにして「砂防ダムを考える全国集会」を開催した。道南の熊石町、南茅部町、松前町、厚沢部町などはもとより旭川、帯広、札幌などの道内を中心に、東京、神奈川、新潟、長野などからも含めて2日間で延べ50人が参加した。
 集会では事前に資料集を作成、第1日は小野有五北大大学院教授の基調講演、グリーン&リバーネット道南などが基調報告の後、10人のパネリスト・コーディネーターによるパネル討議と交流会。第2日は森・川・海の3分科会に分かれてそれぞれの多様な課題を論議し、閉会集会では「脱ダムから改ダム、廃ダムへ」を謳った集会宣言を採択した。

 IH 別寒辺牛川(べかんべうしがわ)(グリーン&リバーネット道南など/厚岸町・札幌防衛施設局)―巨大砂防ダムの建設を見直しへ
 02年12月に北海道新聞が陸上自衛隊矢臼別演習場内を水源とする別寒辺牛川支流のトライベツ川に札幌防衛施設局が巨大な砂防ダムを建設中であり、絶滅危惧種のイトウが死滅の危機の瀕していることを報じた。「砂防ダムを考える全国集会in七飯・函館」実行委の事務局が、参加したパネリストや主だった参加者などの呼びかけて函館圏・札幌圏のほか新潟・長野の11人が連名で数日を経て札幌防衛施設局に工事の即時中止の申し入れ書・質問書を提出した。以来、03年1月の回答、再質問書の提出、再回答などで3回にわたり話し合いを持った。こうした推移のなかで厚岸漁協が工事の一時凍結と再調査を町に要求、町もこれを受け入れ、道も国に環境影響調査のやり直しを求める意向を示したことから、工事を中断して第3者機関を設けて再検討することになった。
 この間も11人の質問者グループは2月に中村敦夫参院議員を通じて防衛施設庁長官に質問主意書を提出。3月の答弁書に対して4月には再質問主意書を提出した。一方、札幌防衛施設局と厚岸町が設けた第3者機関の「土砂流出対策等検討委員会」は4月に初会合、6月に2回目の会合を持ち、今後2年間程度をかけて調査と検討を行うことになった。

 W 今後の取り組みと課題
 @ 渓畔林、河畔林、湖沼林の保全と再生・復元事業
 森については渓畔林、河畔林、湖沼林の保全と再生・復元が緊急の課題になっている。水源の森がしっかりしていても川沿いの森や林がなかったり、しっかりしていなければ豊かな生態系をはぐくむことはできない。ちょっとした雨でも大きな出水で災害を惹き起こす懸念を消すことはできない。周辺の都市化が進む河川では下流部は最後の段階まで残るとしても、中流部から上流部、水源につながる川沿いの渓畔林、河畔林を保全、再生・復元する事業は水源の森につながる「緑の回廊(コリドー)」としても生態系にとって最も重要な意味を持っている。川に迫る都市化の緩衝帯としての意味も大きい。
 A 水源の森、渓畔林、河畔林の落葉広葉樹への再生・復元事業
 水源の森、渓畔林、河畔林ともに針葉樹の人工林が多くを占め、林業の衰退から手入れが不十分なまま国有林、公有林、民有林を問わず荒廃を極めている。木は植わっていても下地は剥き出しで保水力をなくしてしまっている。とくに道南では針葉樹の人工林を保水力の豊かな落葉広葉樹の森に戻していくこともこれからの課題である。
 B 裸地、ササ地への植林事業
 さらに度重なる皆伐で裸地になったり、ササ原やササ山と化した荒れ地(更新困難地)への植林も急がなければならない。
 C 民有林の公有化推進とトラスト事業
 水源の森、渓畔林、河畔林、湖沼林を再生・復元するために、自然更新が困難なまま放置されている裸地、ササ地などの民有地を公有化することを行政に働きかけることやそれもむずかしい場合はトラスト運動により買い取って事業化することも課題である。
 D 採種、育苗、下拵え、植苗、下草刈り、蔓切り、間伐作業の組織化
 植林は植樹で終わるのではない。その前段から、その後まで最低でも10年間の期間で育樹作業を組織的に展開していく体制を整えていくことが必要である。この組織化を通じて衰退した林業の再構築を働きかけていくことも事業化の目的の1つになる。
 E 「北の魚つきの森づくり認定事業」への参画
 道(水産林務部治山課保安林係)が02年度から新たに取り組んでいる「北の魚つきの森づくり認定事業」(各
支庁1カ所)は網走支庁・雄武町(幌内川)、根室支庁・別海町(町内森林全域)、檜山支庁・乙部町(来拝川)につづいて03年度は渡島支庁でも南茅部町(川汲川=かっくみがわ)が認定され、上流大崩落地への植林に取り組むことが決まっている。これに参画し協力するとともに、植林作業のノウハウを取得して、独自の事業展開の素地を固める。
 関連して道内の漁協が展開している河川流域への植林事業に対しても可能な分野で参画していく。
 F 子供たちへの環境学習の場の提供
 小学校の「総合的な学習」や地域の子供会などと連携した生態系や自然環境を遊びながら学べる場として川と森をリストアップし、指導や補助体制を整える事業を行う。
 G 市民への観察会、勉強会、講演会、シンポジウムの提供
 市民に生態系や環境学習の場として川と森の観察会や勉強会、課題に応じた講演会やシンポジウムなどを系統的に提供する事業を行う。
 都市近郊の川と森についてはまちづくり計画のなかで保全、再生・復元、活用を位置づけるように働きかける。人が入り込める川と森では自然のなかの憩いの場、休養の場としてのゾーンと位置づけて保全し、再生・復元して活用するように働きかける。
 H 市民に向けた川と森の観察・プレイスポットやハザードマップ・冊子の作成
 Fとも連携して市民向けに川と森の観察スポットや楽しめる場所、さらに危険な場所などを盛り込んだ地
図・冊子を作成し提供する事業を行う。
 I 開発・工事計画に対する意見・提案
 森を川の生態系や自然環境に影響を与えるような開発計画や工事計画に対して、多様な方法の検討による回避や負荷の軽減策、ミティゲーション(代償)などを意見として提出し、提案する事業をさらに強力に推進する。
 関連して、流域検討会(懇談会)や整備計画策定検討委員会などが組織される場合には積極的に委員を派遣する。
 I@ 関連する他団体・グループなどへの助言・援助活動
 川と森の生態系や自然環境の保全、再生・復元などに取り組む他の団体や問題を抱えながら対応に困っているグループに対して、豊富な経験と蓄積したノウハウなどを基に助言、援助する体制を整える。
 IA 環境NPOとしての国際的な協力関係と平和推進
 これらの諸事業を推進していくうえで関連する国際協力分野にも必要と力量に応じて取り組む。また、人間による最大の環境破壊は戦争であるとの認識を共有して、これに対しても必要と力量に応じて取り組む。
4 理事会招集状(議題項目は全文開示、その他は一部開示)−第1回 2003.12.23開催
2003年度第1回理事会招集状
2003.12.15
理事各位
北の森と川・環境ネットワーク
代表理事
 定款第33条(開催)、34条(招集)により下記の日程、議題で理事会(拡大)の開催を招集します。理事は出欠を事前にお知らせください。理事の代理出席、委任状出席は定款で認めていません。
 欠席の場合には定款第37条(表決権等)により議題に対する賛否を予め表決することができます。その場合は代表理事宛てに開催日前日までに書面またはメール、faxで通知してください。
 拡大理事会は定款に定めていませんが、理事以外の会員の出席と発言を認めることにします。ただし定款第36条(議決)により議決権は理事に限ります。また、同条により議決事項は予めこの書面に記載してある議題に限ります。それ以外の議題は議決することができませんが、論議することはできます。

日時:2003年12月23日(火・祝)、午後1時30分〜4時
場所:省略
議題:
−議事録署名人2人(出席理事に限る)を選任−
@NPO設立総会後の申請とその後の経過について(報告)
・見市川赤水、治山ダム                    ・蒜沢秋行事(登山、ごみ回収)
・遊楽部川サイクリングロード舗装               ・鉛川地すべりダム
・湯の沢川上流(函館市東山)廃棄物処理場違法投棄処理
・函館新外環状道路環境調査(受託事業)
・沙流川水系貫気別川魚道つき落差工の台風10号被災調査(室蘭土現)
A運営体制について
@理事会運営の基本方針について
・意見が対立し時間がかかり決定が遅れることがあっても、全員の合意を目指して多数決はできる限り避ける。最終的には定款に準拠する。
A会報発行について(会報名の案「北の森と川だより」、編集責任者:影山、発行予定回数:年間6回、判型:A4判1枚−場合によりB4判1枚、題字デザイン案)
Bマークについて(デザイン案、名刺、会員証、物販商品などに使用予定)
C理事名刺の発行について(必要とする理事に給付)
D会員証の発行について
E会員増強について
E役員への職務執行費用弁償規程案(交通費、日当)について
B「グリーン&リバーネット道南」の解散と残事業のNPOへの引き継ぎについて
・GRNはNPO登記後に解散。残事業をNPOで引き継ぐ。
C事業評価基準案といままでかかわってきた事業への評価結果案について
・GRNがかかわってきた事業を評価基準案をつくることで全体的に評価し、NPOの事業計画の立案や評価活動につなげる。
D森と川にかかわる行政による事業計画の全体的な情報公開要求について
・11/21の函館土現との協議(見市川赤水調査)の場で土現に支庁林務課の事業計画も併せて事前提示することを求めた。
・函館土現、渡島支庁林務課、渡島東部森づくりセンターをあわせた事業計画を年度始めに提示する方向で進んでいる。
・厚沢部レクの森治山事業に関連して、道庁水産林務部治山課に全支庁の林務課の事業計画の年度始めの情報提示と過去の全事業のリスト提示と事後評価を求めている。
・八木川治山事業に関連して渡島東部森づくりセンターに過去の事業のリストと事後評価の実施を求めている。
・国有林(北海道森林管理局)、1級河川(開発建設部)、準用河川・普通河川(市町村)、市町村有林、民有林(道市町村森林組合)は上記の中に含まれないため別個に対応しなければならない。
・「緑資源公団」の動向調査
E流域別の基本的な対応策について
・今後5年、10年スパンを見通してNPOとして誘導すべき方向を概略的にまとめる作業に入る。
・荒廃地の森林(河畔林)復元事業、河川への既存人工構造物のリストアップと撤去、改善などによる自然環境の復元事業など
@大沼水系、地域
・道央道国縫〜七飯計画への対応
A遊楽部川水系、地域
・耕作放棄地、草地跡地などの民有荒廃地への対処
・流域懇談会
・鉛川の河床低下と上流の谷止工撤去
Bその他道南水系、地域
・保護水面河川への既存人工構造物のリストアップと撤去、改善事業
C道南以外の水系、地域
・平取ダム     ・別寒辺牛川砂防ダム    ・サンルダム
・知床地域世界遺産指定(砂防、治山ダムの撤去)
F厚沢部レクの森治山事業への対応について
・12/24(水)、1時半〜、現地「森林展示館」で道水産林務部、檜山支庁林務課・環境生活課、厚沢部町との間で協議
以上
2 理事会招集状(議題項目は全文開示、その他は一部開示)−第2回2004.2.27開催
2003年度第2回理事会招集状
2004.2.14
理事各位
特定非営利活動法人(NPO法人)
北の森と川・環境ネットワーク
代表理事
日時:2004年2月27日(金)、午後6時〜8時
場所:省略
議題:
−議事録署名人2人(出席理事に限る)を選任−
@第1回理事会(03.12.23)後の運営経過について(報告)
・NPO法人の知事認証取得(04.2.3)と法務局への登記(04.2.16予定)、支庁への登記完了届(同)
・会員入会、勧誘、会費納入、会報発行状況
会報発行/ 23号(04.2.15)B4判
会員証発行/ 3月末予定(電話番号、ホームページ・メールアドレスを確定後)
事務所看板発注(佐藤国男さん)、印鑑(法人、代表理事)、事務所間仕切り工事(04.2.14)済み
A今後の運営体制について
・今後の準備/ 電話、fax、転送装置、PC、プリンター、机、いす、その他備品、連絡体制
・会員増強/NPO設立記念事業として5/30に宿野辺川1号ダム下の本流合流点付近の植樹を計画。併せて講演会を計画。
ボランティア名簿の作成(植樹、育苗、種子採取、蔓切り、ササ刈り。実踏調査など)
・役員への職務執行費用弁償規程案(交通費、日当)について
財政基盤が確立された状態で実施する。
B第1回理事会後の諸事業への取り組み結果
・戸切地川1,2号沢床固工のスリット化と魚道新設工事03/10〜04/3)−会報23号参照
04.1.28に支庁林務部と共同現地見分(安積、影山、桜庭、田中、宮崎)
工事完了後の4月に再度、共同見分を予定
その際にGRNet、支庁・町、工事関係者による最終植樹を計画(調整中)
・厚沢部町「土橋レクの森・自然観察教育林」治山事業の全面中止と環境再生−会報23号参照
方針案、結果総括文書を参照
03.12.24(安積、影山、鎌鹿、桜庭、田中、宮崎)、04.1.16(安積、影山)、04.1.30(12/24と同)協議の内容と結果、総括
・函館新外環状道路環境調査(受託事業)
04.1.14/ 第2回協議(影山、鎌鹿)現地調査計画の詰め−調査回数増を要望し受諾
04.2.20/ 第3回協議(予定)
・大沼・軍川7号魚道新設(宮崎、安積、影山、鎌鹿)
漁協にGRNetが加わって協議−04.1.28(影山、鎌鹿)、04.2.6(安積、影山)
一部修正の上、05年度(最後の魚道)は協議を設計発注前にする、工事個所の樹木はできる限り切らない、過年度工事で切ってしまった樹木の復元を図る、魚道工事終了後の06年度からコンクリート床版の一部除去を含めた軍川3面装甲部の生態系・自然環境復元事業に取り組む−の4条件で基本合意。
・湯の沢川上流(函館市東山)廃棄物処理場の違法投棄処理(影山、鎌鹿)
C今後の事業予定
・見市川赤水、治山ダム
林野庁北海道森林管理局函館分局と協議へ
・函館新外環状道路環境調査(受託事業)
GRNetによる第1回現地踏査(当初1/5,1/7予定は降雪で延期)を近く予定
生態系、自然環境の概況調査を実施へ
・遊楽部川サイクリングロード舗装
猛禽類調査を支庁農業振興部整備課に3月要求へ(別紙)
・沙流川水系貫気別川魚道つき落差工の台風10号被災調査(室蘭土現)
・蒜沢冬行事(2/28)
・その他
E流域別の基本的な対応策について
・今後5年、10年スパンを見通してNPOとして誘導すべき方向を概略的にまとめる作業に入る。
・荒廃地の森林(河畔林)復元事業、河川への既存人工構造物のリストアップと撤去、改善などによる自然環境の復元事業など
@大沼水系、地域
・「流域協議会」設置の働きかけについて
・道央道国縫〜七飯計画への対応
・軍川、苅間川、宿野辺川
・国有林
A遊楽部川水系、地域
・耕作放棄地、草地跡地などの民有荒廃地への対処
・流域懇談会(中洲の撤去問題が新たに浮上)
・鉛川の河床低下と上流の谷止工撤去
・ポンセイヨウベツ川旧河道の復元
Bその他道南水系、地域
・保護水面河川への既存人工構造物のリストアップと撤去、改善事業
保護水面河川(渡島支庁)原木川、茂草川、及部川、大鴨津川、小鴨津川、汐泊川―本支流全域
(ヤマメ釣りは管内全河川が4/1〜5/31まで禁漁)
C道南以外の水系、地域
・サンルダム
・知床地域世界遺産指定(砂防、治山ダムの撤去)
以上
3 理事会議事録(事務所で運営会員に閲覧開示−ホームページ上では開示しません)
4 理事・事務局内部討議資料
 事業者(行政・民間)の事業計画に対するGRNetの評価基準
 ↑ @必要性はどこまであるか(原因究明は十分か)
 | A事前評価は十分か(環境、将来予測)
 | B代替策の検討は十分か(多様な検討)
事前 C代償策の検討は十分か
 | D最小費用・最大効果が図られているか
 |       (経済合理性、費用対効果、過大ではないか)
 | E説明責任を果たしているか
 ↓ F市民(住民)合意はあるか
途中 G状況変化による中止、変更の余地を残しているか
 ↑ H学習効果は十分か(同じ齟齬を繰り返さない保証と波及効果)
事後 I事後評価の態勢はあるか
 ↓ J中止や評価の変更による原状回復の余地を残しているか
 事業評価結果@<計画段階>*印は継続協議中(○良、△まだ不十分、×問題あり)
事業名 @ A B C D E F G H I J
松倉川ダム
田沢川改修
*蒜沢川砂防
汐泊川改修
常盤川改修
福島川改修
砂蘭部川災復
*平取ダム
*遊楽部川サイクリングロード
×→○

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×→○

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【注】@〜Jの項目内容は上段の「事業評価基準」によっています。
 事業評価結果A<発注後・着工後>*印は継続協議中(○良、△まだ不十分、×問題あり)
事業名 @ A B C D E F G H I J
*戸切地川治山ダム
松倉川源流保安林改良
ワルイ川・ポンワルイ川改修
鉛川護岸改修
*八木川治山ダム群
*宿野辺川砂防ダム改良
*砂蘭部川砂防ダム改良
*別寒辺牛川砂防ダム
*ポンセイヨウベツ川改修
*鉛川地すべりダム
*見市川治山ダム
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×→△
×→△

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×→○



×→△


×→△


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×→△
△→○

×→○
×→△

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【注】@〜Jの項目内容は上段の「事業評価基準」によっています。
 評価結果のまとめ
@協議がもめる事業の特徴                  A問題ある事業は一時中止を強く求めて協議する
 ・評価基準@必要性A事前評価B代替策C代償策D過大
  −の点で問題を抱えている事業              ・事業の一時中止による協議  ・事後評価
 ・発注済み、着工済みの事業で計画の修正が難しい事業           ↓             ↓
 ・補助事業                          ・再評価、経過観察       ・中止、凍結
  国>道>市>町村/行政規模が小さくなるほど上                         ・改良、原状回復
           まかせになる
 ・利益誘導型事業
  例1)遊楽部川サイクリングロード
  例2)見市川治山ダム