1年前に1回だけお邪魔した友人宅に、遊びに行くことになった。 タクシーに乗って、番地とマンション名そして、近くの判りやすい建物を告げると無線で場所を確認してた。 無線の向こうから「なんとかのパチンコ屋さんのところを入って・・・」と応答があった。 「ここがそうだと思うけど、マンション名がないなぁ」と言いながら、無線でまたもや確認! 無線の向こうから「あんた、どこにいるの?」「どこどこの交差点を南に下がってなんとか商店の隣だよ」 ちょっぴりイライラしてたんだけど、その会話が気になっていくらかかってもいいや!そんな気持ちになってた。 「なんとかの前にいるんだけど、この辺かなぁ?」と無線で伝えたら、「あんた、北に向かったでしょう!南って言ったじゃない。Uターンして!自分のいるところがわかったら、また無線入れて」 「Uターンして、元の大きな交差店に戻ったら、「あっ、違うパチンコ屋さんだった」と言いながら、町中をぐるぐる、ずいぶん回ってから、やっぱこのマンションだと思うよ」と言いながら、最初のマンション前に止まった。 そして、「1000円でいいや」だって。メーターはいくらだったのか?わからないけど、また怒られるんだろうなぁって、思いながら、タクシーをおりた。 入り口もわからないので、友人に「おりてきて」と携帯で伝えたら、数分たって「どこにいるの?前にみえないけど・・・」 やっぱりと思いながら、「大きな通りから左に入ったのはまちがいないんだけど・・・」と伝えて、周りに誰かいないかと耳をすませても、人の気配がない。 待つこと15分、ばたばたと足音が聞こえて、友人がやってきた。 「どこのタクシーだった?」と聞かれたけど、駅から乗ったから、どこのやら、誰やらもわからない。 普段だったら、ものすごくイライラしていたんだけど、なんか面白くて、ちょっぴりかわいそうで。 そんな話をしながら、友人の肩を借りてマンションに着いたのは、10分後だった。 こんなことなら、何分タクシーに乗っていたか、計っていたら良かったなぁ。 |