泣き 笑い

01.03.30更新


お腹を抱えたり、枕をぬらしたりを
書いていこうと、思っています。

「泣き笑い」

 2000年4月から2001年3月までの1年間の泣き笑いを書いてきましたが、終わってみるとまだまだいろんなことがありました。  今思うと、楽しい1年生でした。
 この続きは、専攻科2年生の「悪あがき」で紹介しますので、こちらのほうもよろしくね。

「生理の発表」

 生理学の授業で、1年間整理を習って何でも良いからクラスの中で発表をすることになりました。  ぼくは何にしようかな?と考えましたが、1年前に父が手術したことと、友人が現在苦しんでいることから、」「胆石症」にしました。
 ホームページとかでたくさんの情報を得て、持ち時間は10分なのですが、15分くらいの用意をしました。
   でも、クラスメートといえども人の前で話をすることの大変さと、パソコンのしゃべる声が覚えられず、しどろもどろ。
 大切なところをほとんど話すことができずに、8分くらいで終わってしまいました。
 でも、自分なりに良い勉強になったし、友人にも伝えることができました。

「はりが・・・」

 左の脊柱起立筋に、優秀なクラスメートに、はりを打ってもらいました。
 半分くらい刺入した頃に、そのクラスメートが、「抜けない・・・動かない・・・」と、ぶつぶつ言い出しました。
 痛みはないのですが、背中が緊張してるなぁ〜とは、感じていました。
 一人の先生が抜こうとしたのですが、まるで動かないようです。
 もう一人の先生がやってきて、半分力任せにですが、抜鍼してもらえました。
 このときは、さすがに痛かったですが、一番ドキドキしていたのは、クラスメートだったと思います。
 原因は、皮膚を絡めての刺入のせいだそうです。
 この間、約15分の出来事でした。

「うさぎさんの解剖」

 入学した当時から、この実習があるのは知っていました。
 三学期になってから、気が重い毎日でした。
 ついに当日、理療科の13人で、うさぎの解剖実習がありました。
 今まで頭の中での、イメージしかなかった内蔵や、脳、眼球が触ってみることができました。
 実習のために、尊い命を捧げてくれた、うさぎさんのおかげで、ものすごい良い勉強ができました。
 感謝します。
 なお、来年からこの実習は、なくなるとのことです。
 理由はさだかでありません。

「悲しい お知らせです」

 12月29日13時30分、に、クラスメートが、亡くなりました。
 名前は、盲導犬「ビビアン」、8歳2ヶ月の生涯でした。
 休みがちではありましたが、朝の挨拶をかかさなかった「ビビアン」。
 緊張した授業中に、いびきをかいて和ませてくれた「ビビアン」。
 あんまの時間にテープに合わせて、リズムを取ってくれた「ビビアン」。
 はりの時間に、みんなの様子を見守って、歩き回っていた「ビビアン」。
 体育の時間に、もらったボールに見向きもせず、みんなと野球をしたかった「ビビアン」。
 ありがとうございましたの挨拶に、敏感だった「ビビアン」。
 三学期から、通知表をもらうことになっていた「ビビアン」。
 たまに、散歩状態になっていた「ビビアン」  クラスのアイドルだった「ビビアン」。
 学校の人気者だった「ビビアン」。
   まだまだありますが、楽しい時間を思い出をありがとう。
 そして、さようなら。

「中島Walk&Run」

 中島町で、盲学校恒例の「Walk&Run」がありました。
 ぼくは短いコースで、16Kmのコースに参加しました。  と言っても、一人で歩けるわけではないので、北高校の人に援助してもらいました。
 日ごろ歩いていないぼくには、16Kmはものすごく長い距離です。
 途中2箇所のチェックポイントで、休みながらでしたが、目標だった3時間をクリアして、2時間50分で完走しました。
 もちろん、すべて歩いてのことです。
 何度かギブアップをしようかと思いましたが、一緒に歩いた仲間に助けられて、完走ができました。
 寒くて、しんどい1日でしたが、楽しい思い出を作ることができました。
 天気が良かったことと、援助してくれた陸上部のH君に、感謝しています。

≪おまけのおまけ≫
 寄宿舎のお風呂が、今日は9時までになっていたので、のんびりとあったまって筋肉をほぐしたいと、8時半ごろにお風呂に行ってみると、湯船にお湯がありません。
 ショックでした。
 シャワーのみで、余計に寒くなりました。

「文化祭」

 盲学校の文化祭。
 午前中は、道具係で何も見学できなかったんですが、みんなと一緒に作ったって感じです。
 午後からは、1時から3時まで「ティールーム」に参加しました。
 最初は、2時から3時まで案内係の予定でした。
 ぼくに案内なんかできるかな?って、不安に思っていました。
 始まってみれば、前半の1時間は呼び込み、後半は、テーブル拭きでした。
 中庭でやったので、まぶしいのと、6人がけのテーブルが8つほどあったのですが、お客様が帰ったのがわかんなくて、迷惑をかけました。
 また、テーブルが汚れているところもわかんないし、どこがあいたのかもわかりません。
 でも、たくさんの方々にきていただいて、「おいしかったよ」「ご馳走様」って言われると、うれしかった。
 すっごく楽しい文化祭でした。

「円周走?」

 盲学校の運動会。
 27年ぶりの運動会。
 盲学校ならではの競技がありました。
 それは、「円周走」という競技で、校庭の真中にくいを打ち、16mのロープを持って、1週するものです。
 1週すると約100mになります。
 これだと全盲でも怖さがあまりなく、走ることが出来ますが、目が回るそうです。
 思いっきり走ったことが、最近ないので、人の2倍も3倍もかかると思うのです。
 でも、何かにぶつかるという恐怖がないところで、走ってみたいと言う思いにかられました。

「網戸洗い?」

 盲学校の寄宿舎の網戸洗いをすることになりました。
 いけないことなんですが、しんどそうで、めんどくさそうで、やりたくありませんでした。
 雨が降ったら中止とのことでした。
 4日前から雨が降ったらいいなぁと思っていましたが、天気予報では毎日のように、降水確率40〜50%なのに、蒸し暑いばかりで雨は降りません。
 明日こそは雨と信じていましたが、網戸洗いの当日がやってきました。
 朝からものすごい暑さの晴天です。  さすがのぼくも諦めて、網戸洗いをがんばろうと思っていると、館内放送が「節水のため、網戸洗いは中止になりました」とのこと。
 雨が降って欲しいと願っていたのに、あまりに雨が降らないので、水が足りなくなって中止になるとは、因果なものです。

「プール掃除」

 ある晴れてまぶしい日の午後、1列に並んで、たわしを持ってのプール掃除。
 円を描くように、汚れが落ちているのかいないのか、わからないままに、あんまの練習になるのかな?マッサージの練習になるのかな?と思いながら、がんばりました。
 1時間後、恒例のバケツリレーも終わり、解散となったんですが、まぶしくて何も見えず帰れません。
 いつもはけっこう見えている人も、ぼくの肩を持っています。
 しっかりせねばと、必死になって歩いていると、神様の手が伸びてきて、「こっちですよ」と、手引きをしてくれるやさしい声。
 助かったと思いながら歩いていると、神様の声に聞き覚えが・・・。
 その声の主は、なんと全盲の先生の声でした。
 腰は痛いし、情けないしで、散々な1日。
 ところで、マッサージの練習にはなったんだろうか?それが不安です。

 

「はりが入らない?」

 針の授業のとき、先生の足に針を打っても、偶然うまくいってたのに、中間テストのときに限って・・・。
 二人の先生の足に針を打ったのですが、一人目は 初めて打つ先生。
 少し緊張して 「うまくいってくれよ」と心で願いながらでしたが、何とかクリアーしました。
 二人眼はいつもはりを打っている先生なので緊張することもなく始まったのですが、もう少しのところで、はりが入っていきません。
 どうにもできなくなって 「先生、はりが何かにあたって入っていきません」と言うと、「なにぃ・・・・これは腓骨じゃがぁ」の声。
 こんなテストのときにと、いつものぐぅたらを悔みました。

「盲人野球」

 体育の時間に、盲人野球をしました。
 ものすごく天気のよい日で、まぶしくてまぶしくて、目の前真っ白、涙がボロボロ・・・
 ライトを守ったのですが、ボールが飛んできても全くわからず、ボールは後のほうに、ショートを守ってる方が、走っていく始末。
 ボールを打った音がするたびに、ドキッっとしていたら、先生が「内野ゴロよ」その声を聞くたびに、ホッとしていました。
 チェンジの声で、仲間の声を頼りにベンチ近くに戻っては、またライト方面に歩くの繰り返しでした。
 1時間の授業中、ボールを触ることはできませんでした。
 もちろん、打つこともできず、悔しい思いをしました。
 次はがんばるぞ!!

「1,500m競歩」

 またまた、体育の時間、こんどは1,500m競歩。
 1m先の人を目標に、ついていくのがやっとの思いで歩いていました。
 すると、前を歩いていたのは女性の方で、(女性は1,000m)ゴールしてしまい、目標がなくなったぼくはどこへ行けばいいの?
 1分近く迷走?していたら、後から「もう少し左」うれしかったなぁ。
   また目標を見つけたぼくは、今度は最後までついていくことで、頭がいっぱいで、足の痛さは忘れていました。
 記録は・・・勘弁してください。

ジタバタ

guutara@d6.dion.ne.jp
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