コンプレックス



 臨床の時間に、先生に施術することになった。
 腰痛を感じている先生で、けっこう強くもまないと、と思った。
 ぼくの順番がきて、ありったけの力をこめて、腰をもんだら、「痛い!」の声。
 「指が刺さる感じと、皮膚を引っ張ってる感じがある」と、言われた。
 自分の力の無さがゆえのコンプレックスからか、「強く押さないと」の頭ばかりで、基本を忘れてた。
 皮膚に対して垂直に、母指腹を大きくつけて、の 二点である。
 でも、力の無いことも、手が小さいことも事実である。
 これを、どのようにして克服していくか?
 それが、大きな課題だ。



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