「ドーーンと上がった花火が・・・」



 2kmくらい離れたところで、花火大会がありました。
 ドーーン パチパチって、大きな音が聞こえてきます。
 たまには、部屋の窓がビリビリって、振動が伝わってきたりもします。
 外では、「おぉーーっ、きれいだぁーー!!」の声も聞こえてきます。
 何年、花火を見ていないだろう? って、考えたら、もう10年くらいは見ていないことになる、と言うよりも、見えなくなったのが正解なのかさだかでない。
 窓を開けて、音のする方向を見てみたのですが、思った通り見えませんでした。
 でも、窓をビリビリさせていた音の固まりが、ぼくの体にぶつかってきました。
 あの色とりどりの花火は見えないけど、音を体感することはできました。
 でも、その綺麗な色の花火の記憶も、少しずつなくなっていってることに、さみしさを感じました。


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