不慣れな駅で、線ブロックを見つけたぼくは、ホッとしながら線ブロックを頼りに白杖をつきながら歩いていました。 ぼくの目の前の線ブロックの上に、子供たちがいたみたいで、近くにいたお父さんが、「危ないぞ!」と子供たちに言いました。 なぜ、そう思うのかと言うと、声がこっちに向かって聞こえてこなかったこと。 ぼくの前のほうで、ゴソゴソと、2〜3人の子供たちの動きを感じたこと。 この「危ないぞ!」と聞いたときに、なんか妙な違和感がありました。 ぼくが白杖を持った暴走する車のように言われたような・・・ 確かに、子供たちが気がつかないところに、白杖を左右に振りながら突っ込んでいくんだから、危ないんだろうけど・・・ 「線ブロックの上は、ぼくの通るところ、さぁー前をどいたどいた」なんて、思ってはいません。 ぼくにとって、少しでも危険がなくてどっちの方向に行けばいいのかを教えてくれる道しるべであり、不安の少ない場所です。 しかも、見えないぼくは、すごい勢いで歩いていたわけでもありません。 なぜ、ぼくに向かって、「前に子供がいますよ」みたいな声をかけてもらえないんだろうか? その前に、なぜ、近くにいる親は、線ブロックの上で子供たちを遊ばせているんだろうか? 最低限、サングラスをかけて白杖を振りながらソロソロと歩いてきているのは、わかっていたはずだと思うのです。 レストランで、ドタバタしている子供がいても、親はどこにいるのやら、何を言うわけでもなく、人に迷惑をかけているとも思っていないのか・・・ 最近、妙なことに気になるようになりました。 年齢をとったと言われるのかな? そんなことないですよね。 変なことは変だし・・・ こんな風に感じているのは、ぼくだけなのかな? |