○最近の神様○



 1日の始まり。
 何気なくテレビをつけると、星占いをやっていました。
 そんなに信じるほうではありませんが、決して良い1日とは言っていませんでした。
 でも、信じていなくても、あまり気持ち良いものではありません。
 最寄りの駅から、いつものように汽車に乗るために、乗り口まで歩いていきます。
 点字ブロックが終わったところから、14歩目が喫煙車の乗り口なんです。
 ちょうど14歩目のところで「何号車に乗るのですか?」と、落ち着いた中年男性の声です。
 「3号車です」と、答えると、「そこが乗り口ですよ。私も3号車に乗りますから・・・」と、やさしい言葉。
 その後も、「もうすぐ、汽車がきますから・・・」「降りる人が一人いますので、少し待ってくださいね」と、状況を知らせてもらえました。
 汽車を降りてからも、銀行に立ち寄ろうとしたら、いつも歩いて行くあたりに自転車が並んでいて、ウロウロしていると、「お困りですか?」と、高校生くらいの若い声。
 「この辺りに、銀行があると思うのですが・・・」と、返事をすると、「もう1m右ですよ。段がありますから、気をつけてくださいね」
 いつも使い慣れているATMなのに、モタモタしていると、「お手伝いしましょうか?」と、心地よい女性の声。
 ここは、がんばらないとと「大丈夫だと思います」
 やっぱ、星占いなんていいかげんですよね。
 1日に3人の神様に出会えるのに・・・
 もしかしたら、ラッキーな日は10人くらいの神様と、遭遇できるのかも・・・


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