都内生活
東京に転勤してからというものの、都内ライフというものに一度はあこがれた田舎人の私。持ち家なんてまだまだ先の話と財形貯蓄もほとんどしていなかった。初めて引越したのは寮だった。当時独身だった私は都内に住めれば狭くても気にしないと、そのときはボロい寮でもとりあえず平気、と思っていた。しかし、築年数も相当に経って、あまりにもボロい寮とプライベートが確保できない団体生活環境。おまけに都内のくせに通勤がすごく遠いということに嫌気がさし、都区内に賃貸マンションを探し引越しした。家からは新宿都心のビル群も見えるくらい近く、職場までの距離も半減した。さすがに賃料は高く、到底長くはいられないだろうな・・・と思っていた。住まいに対して意識しはじめたのは結婚してからだった。妻が単身赴任をはじめ、それぞれ遠距離生活となった。単身赴任によって得られる手当てを貯蓄し、私は都区内マンションから賃料の安い社宅へと引越しした。都区内にも車を持ち出し、車を手放せなかった私は生活がとても楽になった。広い社宅で一人で暮らすというなんとも不自然な生活のはじまりだった。日々ポストには分譲マンションの広告やら展示会の案内でいっぱいになった。ここは長く居るところではない。と思った。妻は賃貸で犬を飼っており、社宅や寮に入ることはできなかった。近い将来、一緒に暮らすためには犬の買える家でないといけなかった。
| 都内住まいの遍歴 |
| 社員寮 | 転勤と同時に勝手に決められた住まい。土日は彼女(妻)のところに行っていたので、平日は寝に帰るだけ。仮住まいのつもりで我慢をしようとおもったのだが・・・。 |
| 都区内マンション | 1Kの間取り、ベットや冷蔵庫は付属品。有線放送、オートロックなど設備も充実。好立地条件だけに駐車場代や家賃も高く、部屋は狭かった。しかし、通勤にも買い物にもとても便利だった。 |
| 都下社宅 | 自然環境に恵まれてはいたが、ほんとに都内?と思うほど田舎。広大な社宅の敷地だけに駐車場に困らなかった。住宅購入までの仮住まいと割り切って住んでいた。単身赴任だが、結婚を条件に入居。一人で2DKを占拠できるという贅沢な間取りである。築年数は相当古く、出入りが激しい。集会や清掃当番など面倒な付き合いも一人でこなしている。 |
きっかけはイタリア旅行
イタリアのフィレンツェに旅をし、そこで宿泊したルンガルノスィーツのホテルに私たち夫婦は感動した。内装の作り、家具全て素晴らしい作りだった。外見は古い建物を改造し、中は現代風のスタイリッシュなホテルへと生まれ変わっている手法「リノベーション」という考え方に私たちは惹かれていった。テーマを決め、将来も含めた都内のマンション探しが始まった。
| マンション探し |
| 中古マンション | 都内にある安い中古マンションをデザイナーズ物件にリノベーション(再生)させる案。コストは安く、カッコいいが、マンション自体の築年数が古いため、補修や安全面で不安がある。 |
| 新築マンション | 都区内で探すには予算不足で無理。都下、首都圏まで絞り込んで探してみたがやはり値段は高め。流行のタワー型高層マンションなんて夢の世界の話だった。不必要な機能が満載されているのも購入に踏み切れなかった理由だ。 |
| 賃貸デザイナーズマンション | 高額なマンション購入をあきらめて、賃貸のデザイナーズマンションも選択肢とした。だが、思ったようなデザインのマンションがないのと家賃がネックとなって決められなかった。 |
一戸建てという選択
マンション探しを適当にしているうちに、マンションと同じ値段で一戸建ても買えるということがわかってきた。ただ、通勤は我慢するという条件がつく。一戸建ての広々とした間取りと、なにより「自分だけのものにできる」という理由もあり、一戸建て住宅の購入欲が次第に強まっていった。一戸建てを建てるなら予算的に都内ではなく、首都圏の郊外に建てることになるが、前からおおよそ土地の目処もつけていたので話は早かった。妻が都内に戻る可能性があるという情報を得て、計画を一気に進めることにした。
| 一戸建ての決め手 |
| 将来性 | いつかは一戸建てに住みたいという希望があり、住み替えをするとなると、高額なマンションを買うのは将来的に無理があった。マンションをリノベーションした場合、築年数30年状態からの住み始めで、耐震・強度が落ち、いつかは住み替えすることになるのではと思った。マンションの場合、両隣、上下階の住人次第ではトラブルも懸念材料だった。 |
| 拡張性 | マンションは間取りをいじったり、細かな調整ができない。窓のスペースが限られ、部屋によっては開放感がないかもしれない。その分、一戸建ては増改築ができる。ペットをいくら飼っていても文句は言われない。 |
| コスト | マンションのローンに維持管理費も払い続ける。駐車場代も必要かもしれないと考えると、マンションはランニングコストが相当かかるのではと思った。 |
| ほしい家のテーマ |
| スタイリッシュでクール | イタリアのルンガルノスイーツの美しさは洗練されたデザインにある。古いものを取り入れ、素材は本物を使う。デザインからインテリアまで妥協は許さないそのフェラガモ一族の姿勢と同じように、我が家に反映させたかった。 |
| ナチュラル | スタイリッシュな雰囲気と反し、自然を意識したオーガニックでナチュラルな暮らしを実現できる住まい。木の窓枠や自然の板を使った床、白い塗り壁など。素朴だがどこか美しいライフスタイルが生まれそう。 |
| シンプル | 余計なものはつけない。いつまでも変わらないデザイン。丈夫で無機質な感じを実現させる欧州の考え方を住まいに実現させる。年月を経ても美しい住まいを実現する。 |
イタリアにあるフェラガモがプロデュースしたデザインホテル
Lungarno hotel
突然見つかった土地
何気なく一戸建ての調査のために、購入希望地域へ足を運び不動産屋に飛び込んだ。久しぶりに訪れた懐かしさと、すっかり様変わりした街並みの景観に感動しつつ、物件巡りを始めた。初めは値段など調査のつもりだったのだが、希望の土地がいきなり見つかってしまった!!希望の土地以外にもいくつか周ったが、結局は初めに見た土地が一番魅力だった。これも何かの運命なのだろうか。すぐに妻に連絡をいれ、申し込みをすることにした。不動産屋が明日にでも申し込みが入ってしまいますよ。という言葉にせかされた感もあるが。まだ分譲前ということで、手付金などの詳細な説明はもらえなかった。申し込んだ土地はよく知っている土地だけに詳細な地理調査は特にいらなかった。・・・・そういえば資金計画まだのような。(第2部に続く)
| 見つかった土地 |
| 敷地 | 60坪ほど。建築条件はなし。平地で閑静な住宅街のはずれにある。売主である工務店の作業場が建っていた場所を整地して分譲した。価格は1700万円から。都内の半分ぐらいの予算で土地を購入できる。 |
| 近隣の様子 | 第一種低層地域と隣接に高級住宅街が並ぶ。カフェや公園も近く、ちょっとしたお洒落スポットの一角にある。環境は申し分ない。 |
| 通勤 | 都内通勤圏、電車はあるが、駅までは自転車かバスで行くようになる。 |
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