資料:wikipedia

カービング (Carving) とは、彫刻のこと。一般的に趣味木工芸彫刻を指すことが多いが、彫る素材・対象によって名称が異なる。大まかには、素材名をつけて三次元的に装飾を施すためのカービングと、対象名をつけて対象物を立体的に真似て模型を作るカービングに大別できる。


発祥はタイスコータイ王朝の時代の儀式で、果物に装飾的な彫刻を施したのが始まりといわれている。タイ・カービングという言い方があるほどタイでは伝統的な文化の一つである。

フルーツ・カービング
  果物に装飾を施すためのカービングで、素材はスイカメロンパイナップルオレンジパパイヤなどの比較的皮   が厚く加工しやすい硬さのものが中心となる。

ベジタブル・カービング
  野菜を対象にしたカービングであり、和食の飾り切りにも共通点があるが、飾り切りは切り込みを入れることが主で  あるのに対し、カービングは立体的に彫っていくという点に違いがある。いずれも食べることではなく見た目の美しさ  を強調するためのものである。素材はきゅうりかぶ大根などで、ハロウィンジャックランタンかぼちゃもベジ  タブル・カービングの一種である。

ソープ・カービング
  石鹸を素材にしたカービング。

カービング・キャンドル
  ろうそくを素材にしたカービング。上記三種とは違い、一般的に素材名を後ろにつけて呼ぶことが多い。

現状では扱う素材の種類だけ呼称が存在する(羊羹を素材としたものもある)。いずれも素材の硬さは木材ほどではなく、カービング・ナイフ1本でも作り上げることができるため、その手軽さから近年ではカルチャースクールのようなコミュニティでも、教室が開かれている。カービング・ナイフは全長が20cm弱の、柄の部分が7割を占める刃の部分が小さなナイフで、握りやすさと細かい作業のしやすさが優先される造りとなっている。また篆刻は技術的な面において非常に近いが、カービングと呼ばれることはない。

石鹸でバラの花を作る

カービングナイフ1本で作ったバラの花です。

カービングで描く花の基本形は、ダリアの花びらです。
ダイヤの花びらが描けるようになると、バラやカーネションの花びらを描いていきます。S字の曲線や細かい波線で描いた花びらは、繊細で柔らかく、優美な表現に仕上ります。

果物や野菜も同じように仕上げますが、石鹸に比べて繊維があり、固く感じられることがあります。

左表のバラは波線をレースのように描き、繊細な線で仕上げた花びらです。

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