世界三大夜景に挙げられる函館山は、季節を問わず毎日多くの観光客でにぎわっている夜景スポットです。 標高333mから望む夜景は、湾曲に広がる光と、湾のシルエット、そして函館山の反対にある山々が相重なり合って、とても美しい夜景をかもしだしています。その様子はビルなど光の要素となる建物が少な い
函館の決して地上からは決して想像のつかない眺望です。
函館を代表する観光名所だけあり、展望台は多くの人でごった返しますが、ロープウエイ終了後は幾分静かに夜景を楽しむことができます。 (ロープウエイ終 了後は屋外展望台のみ解放)
また10月〜4月の寒い時期であれば、寒さのため長居できないためか、屋外展望台は意外とすいているそうです。(その分室内展望台はごったかえしているとか?。)
函館の夜景がきれいな理由
古くから世界三大夜景のひとつと賞され、最近も「最も印象的な夜景(JTBアンケート)」で他を圧倒的に引き離しての国内トップに輝いた函館の夜景。一度見ても、何度でも見にいきたくなる魔法の輝きに、函館山ロープウェイの杉田圭夫さんは「心がザワザワする感動」を覚えると言います。長年夜景を見続けている杉田さんに「函館の夜景はなぜ美しいのでしょう」と尋ねてみると、「美しさに理由はありませんよ」と笑顔。それでも夜景の魅力をお話しいただいているうちに、いくつかのヒントが見えてきました。この夜景が多くの人を惹きつけるのに働いている、奇跡のような自然の采配、みなさんにもお伝えしたいと思います。
1 ちょうどいい高さ、ちょうどいい距離
函館の夜景は、高さ334メートルの函館山山頂展望台から市街地を見下ろす風景。山頂まではロープウェイで3分という近さで、山麓から連続する市街地は、手が届きそうな目の前に見えます。これが、展望台に出た瞬間の「わあ〜!」という感動を呼ぶのです。
見下ろす角度が10度くらいが最も見えやすい景色となるそうで、函館山から見る市街地や港はちょうどこれに当たるといいます。この高さと距離感の「ちょうどよさ」が、迫力ある夜景を生み出しているのですね。
2 両側に海が見える「特異な」景色
市街地のきらめく明かりとともに、函館の夜景を構成する大きな要素が、両側に見える海。海沿いの街」と「闇の海」のコントラストが、夜景をメリハリのあるものに演出しているといえそうです。
光の縁取りが大きなアーチを描き、街の明かりは美しい「くびれ」を見せてくれます。ここの海は右が津軽海峡、左が函館湾。これだけ狭い市街地の両側に海があるのは、たぶん函館にしかない地形のせいかも知れません。
3 暮らしや街並みを生かした明かりプラン
夜景の明かりひとつひとつは、人工のサーチライトや派手なネオンサインではなく、函館の人が生活する場の照明や街路灯。その柔らかい光が、心癒す夜景を形作っています。
じつはこの明かり、函館市を上げて暮らしや街並みを生かした夜景づくりを目指してきた成果。温かみのあるオレンジ色の街灯を整備したり、歴史ある建物をライトアップしたり、家庭の明かりをパワーアップしたりと、夜景を引き立たせる取り組みが実を結んで、「宝石箱をひっくり返したような」にぎわいの明かりをつくり出しています。
「函館山に上ったら、目を閉じて耳をすましてみてください。風の音、鳥の声、自然の息吹きが感じられるはず。船の汽笛や教会の鐘が聴こえたりもします。函館山の自然のふところに抱かれて、時には夕焼けや月、星との競演を楽しみながら、人の暮らしが紡ぎ出す夜景を眺める。ドキドキするほどドラマチックでしょ?」
さあ、日本一の夜景を体感するために、函館山にいらっしゃいませんか?。
1部パンフレットより。
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