「旧函館区公会堂」
 ホテルから徒歩で5分位歩いた所の国道からの眺め、「旧函館区公会堂」の後ろに聳えるのは「函館山」。 山頂には「函館山ロープウェイ」。
 「旧函館区公会堂」。 夜のライトアップは、近くから見ると昼間の優雅なイメージから一転し、威風堂々とした迫力がある。少し下がった基坂から見ると建物の背景に函館山があり、昼間より建物の色彩が鮮やかに映えます。

 旧函館区公会堂
 1910(明治43)年築、工事費の大半が豪商相馬哲平の寄付による。基坂の真上にあたり、2階のバルコニーからの眺めは絶景。重要文化財
 函館を代表する坂のひとつ・基坂(もといざか)を見上げると、木々の間から桟瓦葺の屋根に、外壁がブルーグレーとイエローの建物がのぞいています。観光客から高い人気を誇る旧函館区公会堂です。大火によって焼失した住民の集会所であった町会所(まちかいしょ)を再建しようと、豪商相馬哲平氏や住民からの寄付などを元手に、1910(明治43)年に竣工しました。

 和と洋の要素が融合した建築意匠に優れ、館内に置かれた家具の保存状態も良いことから、1974(昭和49)年に木造2階建ての本館が、1980(昭和55)年には管理人室にあたる附属棟がそれぞれ国の重要文化財に指定された、函館の貴重な財産のひとつです。

 外観のインパクトもさることながら、細部に目を凝らすと、屋根窓や棟飾柵、破風(ぺディメント)、円柱、柱頭飾とどれをとってもハイカラな造り。館内の装飾も、外国人の指導を受けることなく、洋風建築物の視察などを通して自ら考案した職人の高い技術を垣間見ることができます。中でも皇族が実際に利用したこともある貴賓室は、外国製の壁紙やシャンデリア、暖炉を用いており、 内装の高貴な色遣いに目を奪われてしまいます。