記念講演 25日(土) 14:00〜16:00 メディアセンター82B
テーマ「ことばの力 平和の力」
記念講演:小森陽一さん(東京大学)
 日本文学者としての立場から、ことばの力・平和の力を考えてみます。
「人間は言葉でこの世の中の意味を考える力を獲得してきました。 現代はその言葉をあくようしかねない社会です。 それを見抜き、一人の人間として対抗し得るためには、言葉の使い方、操り方に対する研ぎ澄まされた感覚が必要です。 “人間を人間たらしめているのは言葉です。” 子どもが「なぜ」を連発するのは、この世の中に原因と結果の合理性を求めているからで、実はそこに、言葉で表現されて世界=物語の出発点があります。 世の中のカラクリを見抜く言語能力は文学の力でしか獲得できないのです。」