★九合研特別アピール★

9月5,6日、熊本県尚絅大学で第45回九州保育団体合同研究集会が開かれました。
九州各地から、子どもの健やかな育ちを願って、1499人(過去最高)、福岡からの参加者は315人(目標250人)が集まり、学習し、交流しました。
たくさんの学びと感動をおみやげに、元気いっぱいになって帰ってきました。
こうした中、政府は子ども達の未来から「平和」を奪う法律を、今国会で成立させようとしています。
憲法と民主主義を全く無視した論をくりかえし、強硬姿勢をくずしていません。
数え切れないほどの国民が、毎日全国あちこちで反対運動をしているにもかかわらず今にも強行に決めようとしています。
九州合研でも、この安全保障関連法案を絶対に通してはならないと、特別アピールを採択しました。

アピール
子どもたちの未来を脅かす「戦争法案」に反対します
憲法9条を輝かせ、平和を子どもたちに手渡しましょう
 今、安倍政権は、「戦争法案(安全保障法制11法案)」を国会で無理やり成立させようとしています。

 この法案では、密接な関係にある他国が攻撃された場合には、日本が侵略国などに反撃できる「集団的自衛権」を行使できることになっています。また、世界中のどこで行われている戦争であっても、弾薬の提供や武器の輸送を行い、自衛隊を派遣し、治安維持活動をするとされています。このことによって、自衛隊が戦争に参加し、他国の人の命を奪うという事態になります。参戦した自衛隊員が命を失うことにもなります。まさにこの法案は日本を戦争する国に変えようとするものです。

 大半の憲法学者が「憲法違反」と意見を表明しています。さらに若者や母親たちを含めた多くの人々が国会前だけでなく全国津々浦々で「戦争法案反対」の声を上げています。それにもかかわらず、政府は全く聞く耳をもちません。

 現行の日本国憲法は先の戦争の過ちを反省し、「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにすること」を世界に誓いました。「戦争放棄」を掲げたこの平和憲法のもとに、戦後70年間日本は戦争をしてきませんでした。平和のなかでこそ、安心して子どもを生み、育てることができるのです。

 子どもたちは子ども時代を自分らしく生きる権利を有しています。しっかり食べ、ぐっすり眠り、うたいたい歌をうたい、描きたい絵を描き、遊びたいあそびを遊び、なりたいものに夢を馳せることができる権利をもっています。平和のなかでこそ、その権利は保障されるのです。私たちは、子どもたちを戦争にまきこむことを許しません。

 保育、子育てに関わる私たちは、すべての子どもたちが平和ななかで健やかに育つことを願います。私たちは「戦争法案」を廃案にすることを強く求めます。
2015年9月5日
九州保育団体合同研究集会 常任委員会