記念講演 7日(土) 14:00〜15:40
『今、子どもの育ちにとって大切なこと』
講師:白石正久さん(龍谷大学社会学部現代福祉学科)

 7子どもは「よくなろう、よくなろう」という発達要求をもって生まれてきます。そして、その要求のあるところには、まだ至らない現実の自分があります。この要求と現実のズレが発達の矛盾であり、「発達とは矛盾を乗り越えること」なのです。
 子どもだけではなく大人も、思い通りにならない現実と苦悩しつつ向きあっているのです。そう思うと子どもへの愛おしさは深いものにないります。子どもの矛盾とたたかう姿への共感によって、大人も保育者として親として、自らの矛盾を乗り越えて発達していくことができるのです。
 この講演では、子どもの発達に学びつつ、子育てのあり方、そして大人としてこの現実社会をいかに生きるかを、みなさんとともに考えあいたいと思います。