第50回九州保育団体合同研究集会 福岡集会のご案内
実行委員長 鐘ヶ江淳一(九州産業大学 人間科学部子ども教育学科)
私たちは、九州保育団体合同研究集会の50周年を記念する集会を2020年9月に開催する予定でした。この50年間、私たちが一貫して追求してきたのは、子どもたちの今の姿、育とうとしている姿を大切にする保育を実現することでした。新型コロナウイルス感染症の影響により、開催を見送った2年間、私たちはそうした思いを一層強くしたように思います。自分たちが大切にしてきた保育を一つひとつ確認しながら、コロナ禍での保育を手探り、試行錯誤の中で追究してきました。その過程で、私たちは、目の前の子どもの姿から出発し、必要な経験を見出し 、保障する保育の大切さを再認識しました。また、コロナ禍の中、保育の営みが、子どもも大人も安心して過ごしていく社会を支えていることに多くの人たちの関心が向けられています。と同時に、保育士の配置基準や処遇などの公的保育制度の脆弱さも顕在化しています。見通しが持ちにくい不安で心配な時代だからこそ、子どもも大人も安心できる保育を、そして未来の豊かな社会をつくっていく主体者を育てる保育の在り方をこれからも模索し、社会に発信し続けていきたいものです。「子どものために一緒に保育を考える」九州合研が今までに果たしてきた役割 とこれから担わなければならない責務について、改めて論議し、学び合う節目の集会としたいと考えています。今まで学び合ってきた仲間との再会、これからに繋がる新たな仲間との出会い、福岡集会がそうした機会になることを願います。みんなで繋がり、学び、明日の保育に向け、元気が出るような集会を一緒に創り上げていきましょう!
2022年2月23日 更新