「エスト人型計画」TOPへ ミリスお迎え物語・その1

プロローグ
+ 霞の中の天使 +
by yui


小さな天使たちの小さな誘惑
ボークスから幼SDという小さなサイズ(約26cm)のSDが出た時、私たちの反応は「そんなのも出るのか」くらいでした。それより以前にも、他社から発売された同じサイズくらいの人形をお迎えした知り合いの方に「このサイズはいいですよー。机の上に置いてもジャマにならないから!」と、結構心揺れる誘い文句を囁かれた事もありました。確かに小さいサイズは「小さい」というだけで反則的に可愛いです。しかし、私たちの好みは13オーバー。ミニSDでも子供っぽ過ぎと感じる事が多いのに、それよりもまだ幼いイメージが強い幼SDなどのおチビちゃんたちは、明らかにその範囲を逸脱してます。
とはいえ、お迎えされてオーナーの愛情をいっぱい受けているコを見るのは、無条件に可愛いものです。つい「一人くらい居てもいいかも〜」と、フラフラお迎えしそうなくらいです。でも我が家に迎えるのなら、やはりアニメ顔で、でもあまり子供っぽくないミミ似(またソレか…)のコでないとね!ミミ似はともかく、アニメ顔のおチビさんで子供っぽくないコとは、かなり矛盾してる気はしますが、まあ希望ですから。いつかそんな好みのコが出たら、お迎え有りかも?と思ってる程度でした。
まるで運命を感じず 幼天使・霞(パンフより)
パンフより、霞ちゃん初お目見え写真
2006年早春、天使の里開設2周年記念フェアで新しい幼SDが出ると聞き、もしかしてアニメ顔で好みのコだったらと、ちょっと楽しみにしていた私。だがしかし、その幼SD「幼天使・霞」をパンフで見た時の正直な感想は「なんだ、がっかり…」でした。
だって全然アニメっぽくなかったし、もちろんミミのイメージなどまったく感じ取れず。これならまだ最初の幼天使・ゆきちゃんの方がアニメ顔に近いのでは?その上、並んで写ってるゆきちゃんに比べて、明らかに男の子なイメージに写っていては、女の子にしか興味のない我が家では致命的です。非アニメ顔で男の子寄り=迷うことなくスルー決定!…だったのです。

迷いは愛の始まりか
3月18日、天使の里2周年フェア当日の朝。しかし私たちは抽選列に並んでました。京都ドルパの前日でもあるこの日、午後からネットで知り合ったお友達と待ち合わせの約束をしていたこともあり、いっそのこと朝から並んじゃえー!ついでに、いつか幼天使を迎える日のため、天使の翼狙いで頑張るぞ!と、ほとんどお祭り感覚で。いつ出会えるかもわからない幼天使…オプションパーツの翼が使える天使ボディのコの為の翼目当てな辺りが、本気度の低さの表れでしょうか。そんな軽い気持ちでしたから、500番台まで出ていた抽選クジの、私が300番台前半、自らクジ運悪いと豪語するG3君は400番台後半という惨憺たる結果にも、「あーあ、二人してこれじゃ限定品は何も残ってないかもね」と、割にあっさりしたものでした。里に入場するのも抽選順とのことだったので、大人しく列に並んで待つ間、同じく並んでいる人々の連絡網(ケータイ)から、どうも霞ちゃん本体は早々になくなったらしいともれ聞こえてもきました。こりゃ、天使の翼が買えれば御の字かも?
開場から1時間もたった頃だったでしょうか。ようやく購入受付のテーブルの前に着いたけど、何が残っているのか分からず、限定品の注文書に何もチェックを入れないままスタッフに手渡した私。
「霞の受注出来ますが?アレ?チェック何もなし?」とスタッフさん。は?受注?
「何が残ってるか分からなかったので…。霞ちゃんはもうなかったんじゃ?残ってるんですか?」
「ええ!…っと、(受注用紙を数えて)あと少しですが、ありますよ!」!なんですとー!
予想していなかった言葉に、私は動揺していました。動揺?迷ってる?いや、スルー決定なのに何を迷う必要があるというのでしょう。もしやアレですか?「あと少し」「残りわずか!」の常套句に、ついフラッとなる人間のサガ?受注用紙は本当に数えるほどしかなさそうです。こうして迷っている間にもなくなるかも。でもスルーのはずだったんじゃ…。うわー、どうしていいか分からないー!!
「じゃ、受注お願いします」…あ。何か冷静に言っちゃってるよ、私。
「迷うことなくスルー」だったのが、いつの間にか「迷ってるならいっとけ!」にすり替わったようです。迷うのは何かに惹かれている証拠。その理由が「限定品」であれ、「残りわずか」であれ、迷うくらいなら、とりあえず押えておく!後で後悔しないように。確かにそれは我が家の鉄則でもありました。
もしかして、迷い道
受注書と天使の翼の購入券を手に里の建物に入ると、次はレジまで牛歩の道です。なんでも2時頃までに清算すればOKらしいけど、早くレジを済ませて確定させたい心理が働くのか、大抵の人は我慢強く牛歩に付き合うみたいです。私もその一人でしたが、並びながら早々と後悔の念に駆られ始めていました。勢いで受注してしまったけど、果たして私は本当に霞ちゃんをお迎えする気があるの?
思い出すのは、去年アフターで眠ミミちゃんを迎え損ねた時のショック。「限定品だからとりあえず、とかいう人がいたら、どうか私に購入券を譲って!」心の中でどんなに願ったことか。なのに今度は自分が誰かにそんな想いをさせているのかもしれないのです。今回ばかりは早まったかも。知り合いで欲しい人探すしかないかな…。もんもんと考えている間に牛歩列も少しずつ進み、歴代のSDたちを展示しているガラスケースの前をぐるりと一周する部屋に入って来ました。里の天使たちに精天使たちとディスプレイされた中に、幼天使も展示されています。ゆきちゃんに、今回の霞ちゃんも…。え?
これ、本当に霞?あのパンフの写真と全然違うよ?私の勘違いかもしれないと思ったけど、前後の人たちも一様に同じ反応をしています。その時私の中で、もしかしたら、という想いが湧き上がってきました。「このコ、もしかしたら、化ける?もしかしたら、好みなコになるかも?」
やがてG3君も入館して来て、私が里の門をくぐって間もなく「霞の受注は終了」というアナウンスがあったと教えてくれました。「ラッキーやん。どうするかは、受注を受け取って顔見てから決めたら?最終的には里子という手もあるんだから」そう励まされて、とりあえず並び続けて清算を終えました。
里には他にも二人の霞ちゃんが展示されていましたが、やはり三者三様にイメージが違います。また、当日お迎えした方にアイとウィッグを換えた霞ちゃんを見せていただく機会もあり、その可愛さに益々「もしかして」の想いは高まってきました。とはいえ、本当に変わるという確信が持てた訳ではありません。第一、どうやったら劇的にイメージを変えられるのか、変えられたとしても、それが私たちの好みになるという確証など何処にもないのです。こんな危うい賭けして大丈夫とは思えませんでした。
ああ、もう少しアニメっぽいお顔してたら、迷わなかったのに。
迷い道一直線(あれ?)
とかなんとか言いつつ、次の日の京都ドルパで、こそっと、でもしっかり幼SD服を求めている私の姿がありました。言い訳は「お迎えした時、裸のままじゃかわいそうだから」←服着せる気満々…百歩譲って、その後もオークションやイベント等で幼SD服を買ってるのはどうかと。また、先に霞ちゃんのお迎えを果たしたサイトを連日連夜探しては見てまわったり。そんな調子で、受注受け渡し予定の5月になる頃には名前までも決まってしまい、すっかりうちのコになる算段が整っておりました。
どうイメージを変えるかについては、まずグラスアイとウィッグを換えてみて、それでダメならメイクカスタムでしょうが、いつまでもマイスターにお願いするのは気が引けます。なんとか眉毛と唇のメイクオーバーくらいは自分でチャレンジしてみて、最終的にはマイスターに泣き付く(コラ)。最後の手段があると少し精神的に楽です。よし、頑張ってみる気になってきた!もう迷いなしでGO!です!

里のロビーより、池の向こうに霞中庵を望む
↑池の向こう、左隅に写ってるのが霞中庵
霞の中に霞有り
余談ですが、随分後日になって気が付いた事があります。
それは、幼天使・霞の名前の由来。天使たちに多い花の名前「かすみ草」と、もうひとつ、天使の里にある栖鳳画伯の別荘「霞中庵」からも取ってるのかな?
いやー、私はてっきり、天使は雲や霞を食べるとかいう、その霞からだと思ってましたよ(それは仙人だ)。パンフに載ってた霞のバックに、かすみ草があったのにさえ気が付いたの遅かったし(≧m≦)


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