小鳥ちゃん2羽 10.翌日には仮契約


その次の日、6月23日の日曜日は他の用事を済ませてからでしたので、
モデルルームのある販売センターに着いたのは午後3時前だったと思います。
そんな時間でしたので、当然他にもお客さんが何組か来ており、
昨日の営業サンも先客についてしまっていたようでした。

代わりに別の営業サンが相手をしてくださいます。
まずは昨日来てなかったG3君の為にモデルルームを見学。
その後、具体的な話の始まりです。
最初に昨夜G3君が希望した「出来ればもう少し上の階にしたい」ですが、
驚いたことに、その間取りは2階以外すべて先約済みと言われました。
どおりで昨日の計算書が2階だったはずです。

分譲開始は来週からなので、まだ正式な契約ではないけれど、
「絶対買いたい」との意思表示があれば、早い者勝ちが基本。
なんでも2階以外は買う意思が強い人達ばかりなのだとか。
私たちの他にあんな変な間取りを強く希望する人が、
しかも、そんなに沢山(4部屋分)いたなんて、びっくりです。

そう聞いたとたん「なんとなく上がいいかな」程度だったG3君は、
「じゃ、2階でいいです」とあっさり引き下がりました。
無駄な戦いはせず確実なところを押さえるA型の性格がにじみ出てます。
私は深く考えてなかったけど、下の階の方が好みかも。
せっかちだからエレベーターを待つのが苦手だし、あの狭い空間も苦手です。
階段利用を考えると今の賃貸と同じ3階まででしょう。

実は残った2階の部屋も、他に検討している人がいるとのこと。
もしその相手も譲らなかったら、それこそ早い者勝ちで、
分譲開始までどちらが先に並ぶかという競争に…
「そういうのやったら負けへんで!寝袋持って泊まり込みや!」
いきなり燃えるG3君。「今は気候もいいし楽勝やな」何故かうれしそうです。
そこまでしなくていいって…(; ̄ー ̄A
さすがに最近は事前に競争にならないよう調整してるらしいですが。

ということは、来週どころか今日決めなくてはいけない事になります。
昨日「1週間後」と聞いて驚いたところなのに、
なんだか展開が早過ぎではないでしょうか?

それに、営業サンは「重ならないようにします」と言うけど、
いくら早い者勝ちでも、正式契約するまでは、
相手がどう出て、どちらに転ぶか分かりません。
といって、このまま指をくわえて見ている事も出来ず、
結局仮契約することになってしまいました。

その前に、昨日はかなりテキトーな(買う気ゼロの頃の)見積もりだったので、
もう一度ちゃんと見積もりを出してもらう事にしました。
すると今日の営業サンが申し訳なさそうに聞いてきます。
「公庫の融資が80%までなのです。残りの分はどうしましょう?」

ローンに関しても、私達二人の知識はないに等しく、
G3君は自分達の給料では住宅ローンなど無理と思い込んでいたらしく、
私は私で、35年ローンは定年まで35年間残ってないと借りられないのだろう、
と勝手に思い込んでいたくらいです。
そのくらい興味なかった訳で、今まではどうでも良かったのです。
しかし計算はできます。
 100%−80%=20%
じゃあ、残りの分20%を頭金で出せばOKなんだ!

いくら持ち家に興味がなかったとはいえ、
私も長年勤めておりますので、ある程度の貯蓄はしておりました。
(早い話、それだけ歳を食っている訳です…)
同じく長年勤めているG3君も当然貯蓄があるから、
二人合わせれば、そのくらいの頭金は出せるはず。
よく見ると昨日の計算書は、公庫と銀行ローンを併用していたのでした。
そこで、80%の住宅金融公庫のローンで計算してもらいます。

すると諸費用&毎月の支払い共、昨日より心持ち安い金額という結果で、
なんだかちょっぴり得した気分となりました。
ここで営業サンからのアドバイスが。
「最初は金利分を払っているようなものだから、繰上げ返済は必ずして下さい」
繰り上げ返済?35年間払い続けなきゃいけない訳じゃないんだ!
よくは分からないけど、繰上げ返済をがんばろー!

最後に仮契約(申込要望書)の書類にサインをしました。
さすがに今日入金の必要はありませんが、
来週本契約したら、その時に申込み証拠金10万円が必要。
それは分かります。
しかし、その後3日以内にマンション代金の10%を支払わなくてはいけないとは!?
両方とものちに頭金の一部になるとはいえ、
そんな大金を短期間に用意出来るの?私たち。
果たして本当に買えるかどうかもハッキリしていないのに…

でもG3が「来週申込みできたら、お昼はお祝いにランチ食べに行こう!」
と言ってくれたので、うれしいな〜♪(単純…)

帰りがけに、モデルルームからすぐの現地に行ってみました。
既に基礎工事が始まっているようです。
来年の夏にはここが我が家になるのかもしれない…。
それは、まだ遥か彼方の事に思えました。


「9.いきなり、その気」に戻る 「幸せの黄色いインコ」TOPへ 「11.ドキドキの申込み」に進む

ホームへ