小鳥ちゃん2羽 32.アンラッキーが止まらない


二日後の土曜日。私たちは、先に持っていける荷物を手に、
空気の入換えも兼ねて新居に足を踏み入れました。
まさか例の手直しはまだだろう、と思っていたけど、
なんと、もう既に補修がされていました。
早ければいいというものでもありません。
バルコニータイルは、ほぼ汚れも落としてくれたようですが、
問題はフローリングの陥没傷です。
なんだか…微妙に色の違う補修剤をチョイと塗っただけ?
これがプロの仕事とは情けなくなります。
「鍵を返してもらう時に文句言ってやる!」心に誓う私。

この土日、そして平日も会社帰りに出来る限りの荷物を運びつつ、
エストの為、空気の入換えなどに励みます。
日曜日にはカーテン屋サンがサンプルを持って来ました。
見本でもカーテンを吊るすと、もうすぐここに住む実感が沸いてきます。
月末に合わせて、マンションの引越しはピークのようでした。

月が変わって、8月最初の土曜日。
この日はベッドにステレオラックの搬入、照明・エアコンの取付けにガス開栓と、
すべて別々の業者が入れ替わり立ち代りで、予定が目白押し!
G3君は出勤日なので私一人で対応しなくてはなりません。

まず、ガス開栓するガス屋サンがやって来ました。特に問題なく終了。
次にベッドの搬入です。これは組立てが必要で大作業です。
1時間半ほどもかかって、二人の作業員サンは汗だくでした。
そしてステレオラックの搬入、ここまでは平穏でした。

その平穏な静けさが破られたのは、
照明の取付け代行サービス業者のオジサンからでした。
何故かシャンデリアの取り付けが一向に進まないようです。
曰く「取付け部が新しすぎて付けれない」ええっ?
次に取り掛かったペンダントは「このままでは重くて下げれない」
は??そんな話聞いた事ありません。
松下電工の照明器具取付けは素人にも簡単に出来るはずでは?
かろうじて寝室のシーリングは取付けてくれましたが、
そこから先はどうにも進まなくなってしまったのです。

照明を買った照明屋サンと携帯でやりとりするうち、オジサンが、
「部品が足りない」と言い出し、シャンデリアとペンダントの取付け中止!
なんだか腑に落ちませんでしたが、プロがそう言うのだから、
「部品が足りなきゃ仕方ないですね」と答えるしかないです…。
さすがに取付け料は後日、後は買った店からの連絡待ちとなりました。

そして、この日ラストのエアコン取付けは…。
業者のオニーサンが途中でやけに出たり入ったりしてると思ったら、
「スミマセン、僕のチョンボで工具を忘れて」え、また?
その工具がないと取付け出来ないと言うのです。
こういう事は続くものなの〜?(T-T*)
会社へ取りに戻って帰るのに1時間半はかかると言います。
もう日も暮れようとしている上に照明が付かなかったから、それはツライ。
オニーサンの予定は詰まってたみたいで申し訳なく思ったけど、
自分で「チョンボ」と認めたのだから、次の日朝一番でお願いしました。

でも、次の日の日曜日は順調に進みました♪
エアコンのパイプも梁に沿って見事に処理してくれたし、
別料金の外部化粧カバーの取付けもキレイです。
いい仕事してくれてありがとう、オニーサン!

またこの日はG3君のお友達が車を出してくれて、
先にいくつか荷物を運んでくれました。
今までも手荷物として頑張って運んでいましたが、
やはり車は違います。思った以上に沢山運べました。
こうした形なら梱包に気を使わなくていいから楽ですが、
数日後に迫った引越しの梱包はそうもいきません。
既にダンボール数個は梱包しましたが、
この日車で荷物を運んでから、本格的に始める予定でした。

しかし、帰って部屋を見回した私の脳裏に浮かんだのは…
「マズイ。このままじゃ完全に丸一日足らない!」
エストは夜、暗くしないと寝る体制に入りません。
夜中の物音にも敏感で、驚いて落ちたりするので、
徹夜で荷造りは絶対無理な我が家なのでした。
そして引越し日の金曜日に有休を取っているので、
更にもう一日休みはちょっと取りにくいです。
荷造りは夜しか出来ないのに、もう少し早くから用意するべきでした。
どうしよう。

そして、もうひとつ問題が。
昼間、マンションでG3君が車から荷物を運んでいたとき、
ゼネコンの所長サンが部屋の鍵を返してきたというのです。

それって、鍵の借用書と引き換えでなくていいの?
フローリングのいいかげんな補修の説明はナシですか?
引越しの用意で忙しくしてるドサクサに紛れて逃げる気?


疑問と不審が頭の中をぐるぐる回りますが、
今は追及している暇や余裕もありません。
なんだか悪い事ばかりが続いている気がします。
益々引越しへの不安が高まって行くけれど、
引越し日は間違いなくやって来る…はずなのです。


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