34.嵐の引越し・前編
台風の目に入っている間、天候は比較的穏やかでも、
通り過ぎたら、荒れるのは必至です。
この朝も引越し屋サンから電話がありましたが、
それは今日の引越しの確認でした。
台風が上陸しようが、土砂降りになろうが強行するようです。
「これなら昨日強行した方がマシだったんじゃ…」
との思いは、そっと胸にしまっておきましょう。
8時頃、引越し屋サン(作業員3名)がやって来て、
少し遅れてエアコン工事担当者2名も到着しました。
取外されたエアコンの、新居への取付けは夕方になるとの事。
取付けのオプションで、化粧カバーと室外機置き台も頼みました。
一番気がかりのエストは、G3君がお守りする事になりました。
鳥かご持って、外の階段(屋根あり)に待機です。
寒い冬でなくて良かった〜。
そして真夏でも台風のおかげで暑過ぎず良かった〜。
引越しの間のエストの事が一番心配でしたから。
運び出しは、まず玄関からすぐの台所部分からです。
楽な事に、冷蔵庫は水抜きする必要もなく、
中身は用意されたクーラーボックス(無料レンタル)に入れたら、
そのまま持って行ってくれるようになってます。
荷造りしたダンボールも次々運び出されて行き、
家具類の移動に取り掛かり始めた時でした。
「家具の裏を拭く雑巾ありますか?」
もちろん用意してます。あれ?
見積もりの時にも雑巾を2、3枚用意して欲しいと言われたので、
古いタオルでちゃんと作って置いた…はずがありません。
引越し荷物に紛れて先に運ばれてしまったようでした。
仕方なくその辺で使っていた古めのタオルを渡しましたが、
せっかく作った雑巾、新居で探し出せるかな(T-T*)
作業中、時々G3君が顔を出して、
「雨が降って来た!かなり強く降ってる」
「荷物が濡れないよう、トラックを入り口にピッタリ付けてくれた」
「まだ荷物を積むのに余裕がある感じ」
等と報告をしてくれましたが、それらを確かめる余裕はありません。
運び出しの間、トラックの確認すら出来ませんでした。
よく荷物の運び出しは「何もする事がなかった」と聞きましたが、
うちの場合は全然当てはまらなかったのです。
なにしろ長かったここでの暮らし。
入居以来動かせなかったり、動かさなかった家具の裏は、
埃のじゅうたん状態で、掃除機持ってくっついて回らねばならず、
また、その奥からはいろんな物が出て来て焦ったり、
結構バタバタして、大変大変〜(; ̄ー ̄A
エレベーターのない3階から大物を下ろす作業員サンも、
汗を流し、息を切らしながら頑張ってます。
どう梱包していいか分からず置いといたランプ等いくつかの品も、
作業員サンは文句も言わず丁寧に梱包してくれました。
途中10時ごろに休憩時間をはさみながら、
引越し日の変更で後日引き取りとなったリサイクルショップ分を残し、
全ての搬出作業が終わったのは昼近くでした。
荷物はちゃんと2トン車に収まりきったみたいです。
途中かなりの土砂降りだったけど、この頃には雨もあがってました。
青空が見えるまではいきませんが、もう崩れる事もなさそうです。
やっぱりラッキーだったのかもしれないですね。
「忘れ物はありませんか?」
そう確認してくださる作業員サンに、たいして点検もせず
「はい、ありません!」と自信たっぷりに答えましたが、
お約束のように忘れ物があったのは言うまでもありません。
(シャンプー等2、3点、次の日G3君に取りに行ってもらいました)
トラックが出発した後、今度は私がエストのお世話役に交代、
ケージを持って一緒に新居に向かいます。
G3君は大家さんに挨拶と報告を担当で、
「昼ごはん食べて、後から行くから」と言って別れましたが、
私がミスドでランチ&一息ついていたら、
駅前で追いつかれてしまいました〜。
「アレ渡しておいたから」
アレとは引越しの時に業者サンに渡す心付けです。
G3君の家系はどんな場面でも”キッチリ渡す派”でした。
(私の家系は…どうなんだろ?気にした事なかったです。)
10時頃にとった休憩時間に包んで渡したそうです。
最初に渡すのはお金で釣るみたいな気がするけど、
それなら結構よいタイミングだったかも。
二人&エストと一緒に電車に乗り、新居に到着したのは1時頃。
トラックは既に到着しており、早速搬入開始です。
台風の嵐はなんとかやり過ごしましたが、
引越しの嵐はまだ半分を過ぎたところなのでした。