35.嵐の引越し・後編
部屋の養生を済ませると、いよいよ搬入の始まりです。
うちは2階とはいえ、大物はエレベーターを使って上げるようです。
エレベーター待ちの時間がかかるけど、
やはり階段より気も体力も使わずに済むのでしょう。
引越し後半、最大の「嵐」が襲ったのは、
家具のレイアウトを伝えて順調に進み始めた、その時でした。
一番の大物であるタンスが部屋に入らない事が判明したのです。
玄関には楽々入るのですが、先がすぐT字型になっている為、
横の壁か天井か床、どこかにぶつかって、角を曲がりきれないのでした。
「そんなことって…」落とし穴でした。
賃貸と比べて必要以上に広い玄関だったので油断してたのです。
しかし!こうなったら臨機応変、前向きに対処です。
「ごめんなさい、ここまで来て悪いけど捨てて下さい!」
処分料はかかるけど、ごねたって仕方ありません。
苦労してここまで持ってきてもらった申し訳なさと、
今からではリサイクルショップに回せない無念さは残りますが、
タンスは回れ右!で、お引取り願う事と決定。レイアウトも急遽変更です。
もともとウォークインクロゼットだけでは服が溢れそうだったから、
ひとつだけこのタンスを残していたのですが、
レイアウト的にリビングにしか置けないので不安がありました。
絶対に邪魔で違和感大!なのは目に見えていたのです。
もしかして、入らなくて正解?
G3君も同じように思っていたらしく、二人顔を見合わせて笑ってしまいました。
入り切らない服は捨てるしかないかと覚悟を決めてたけど、
ハンガーボックスの服は全てウォークインクロゼットに収まりました。
後は小さなチェストでも買い足せば何とかなりそうです。
その他の大物は問題なく進み、
ダンボール類の搬入は階段を使ったので素早くなりました。
なにしろ、ちょうどマンションの中央に位置する階段は、
玄関口から真っ直ぐ、ほぼ正面に入り口があり、
そこを登ればまるで私たちの部屋の為のようにドアのすぐ前に通じているのです。
(多分うちの隣とその隣の部屋の人もそう思っているでしょう)
エレベーター待ちもなく、とっても便利なのでした。
すべての荷物を運び終えたのは3時ごろでした。
代金は、見積り料金+処分料でしたが、
処分料はちょっとサービスしてくれたみたいです♪
引越し屋サンはこの後、午後便の予定が入っているという事でした。
今からだと終わるのは夜9時くらい?かなり大変なのでは…。
午前便に変更は、もしかしてかなりラッキーだったかもしれません。
夕方6時過ぎには、エアコン担当の工事屋サンがやって来たので、
ついでに今日オプションだと気が付いた洗濯機の設置も頼みました。
(こういうのをサービスで設置してくれると嬉しいのになぁ)
取付けと設置が終了して、精算と支払いの間、
工事屋サンが台所の吊り戸棚を見てしきりに感心してくれてます。
「キレイですね!高かったんでしょ?」
吊り戸棚は一部ガラス戸が入っていて、私もお気に入りでした。
これは標準で付いており、色だけ自分で選んだと説明すると、
益々感心して羨ましそうに見入ってます。
こんなに羨ましがられるなんて、ちょっと照れくさいけど悪い気はしませんネ。
さて、次の「嵐」はダンボールの山との格闘です。
「どうせずっとここに住むんだから、ボチボチ開けていけばいいか」
なんて悠長に構えていたら、きっと間違いなく、
クロゼットの奥や部屋のスミに開かずのダンボールがたまりそうなので、
ここは素早く開梱して、一個たりとも残さず引越し屋サンに返しましょう!
(単なる理想…)
でも今夜はさすがに疲れたし、寝室はベッドなのでいつでも寝られます。
エストも少し戸惑っているようです。きっと今日は疲れたことでしょう。
明日は日曜日。
片付けと挨拶回りの一日になりそうです。