「どうしてこんな事になったのですか?」
ようやくやって来たゼネコンの所長サンに、
私はフローリングの傷を見つけてからの事を語り、説明を求めました。
こんな傷が付いたのは何故なのか、
誰が勝手に下手な修正をしたのか、
また、その後何の説明もなく、どさくさに紛れて鍵を返した意図は?
だまって聞いていた所長サン、やっと口を開いたと思ったら、
「じゃあこれ取り替えましょう」
…ダメだ、こりゃ。
説明をすっ飛ばして、いきなりそこまで行きますか?
というか、
あなた本当に現場の所長サンですか?
全体的に覇気というものが感じられないのです。
とても現場で多数の職人サン相手にやりとりしていたとは思えません。
また、結構簡単に「取替え」と言ってくれますが、
簡単には出来ないから、下手な修正でごまかそうとしたんじゃないの?
私の不安や疑問はよそに、所長サンは「取替え」を決め、
陥没下手修正箇所の問題は終わりになりました。
「終わり?なんで?結局説明ナシなの?
こうなったら、いっそ事故調査報告書の提出でも請求するしか!」
きっと言い訳のオンパレード、そのくせ結果は原因不明、
という無意味な報告書になること請け合いなので空しいし、自ら却下。
「そうだ、まだ鍵の借用書がこっちの手元にあるんだから、
それを盾に取って、もう一つ鍵をせしめちゃおうか!」
一応大人なんだから、セコイことはやめましょうよ、私。
疑問をはぐらかされた形になり、拍子抜けしている私とは対照的に、
立て続けの手際の悪さを目の当たりにしたせいなのか、
今日のG3君はやる気満々でした。
こういう事に関しては、私に輪をかけて面倒くさがりゆえに、
ケジメをつけたい私にお付き合いしてくれる程度で、
積極的に物言いをつけることもなかったのが、
この時とばかりに他の不具合箇所も指摘し始めます。
まず、頼りなげな所長サンに向かって、
つい先日、急に切れたカウンター上のダウンライトの電球を指し、
「中古使ってんのとちゃう?」とキツイ一言を浴びせるG3君。
「いえっ、そんな事ないです!」所長サン気圧されてます。
続いてガスコンロの調整つまみが一箇所取れていたのと、
(これは最近気付いたので、いつからなかったか不明…)
風呂場のコーキング(目地)がめくれた箇所も指摘して、
最後に閉めるのが重たい寝室の上げ下げ窓も見てもらいました。
窓枠がぐらついて不安定な感じになっているのに、
所長サンの見解は、「これは
こんなもんですわ。
(出た!伝家の宝刀「こんなもの」シリーズ!)
ショックアブソバーになってる為にグラグラなんです。」
非常にアヤシイ発言です。
プロが言うんだからそうなのでしょうか。
しかし、そのプロの所長サンは
窓の閉め方を知りませんでした。
難なくストッパーをかけて見せた私に、
「あ、反対だった」とか苦しい言い訳しておりましたが、
これじゃハズレを確信してしまうだけです。
衝動買いの割には、結構アタリのマンションだと自負してたけど、
まあ、ハズレの一つくらいは仕方ないのかも?
でも所長がハズレって事は、ゼネコンもハズレになって、
ひいてはマンションの筐体までハズレとなるんでは…
ちょっとマズイような気がします。
いや、すごくマズイです。
だがしかし、私たちの所長サンへの評価は、彼が帰った後、
G3君が見つけた上げ下げ窓の欠点で、はっきり決まりました。
よく見ればレールにはまるゴムを止めるビスがビスバカでグラグラ。
その上に、上部のフレームのビスが2箇所欠品で見当たらない。
つまりちゃんと止まってなかったのです!
それらが原因で窓枠がしっかりはまらない為、閉めにくかったという訳。
「ショックアブソーバー」なんて口からデマカセです。
もしくは、何も知らないシロウト同然…?
それです!
所長とは名ばかり。その実態は、
窓際族同然だったところを、トラブル専門の部署に回された、
現場など知らない「雇われ所長」!そうに違いない!
むろん想像の域を出ない勝手な思い込みなんですが、
現場の所長でない事だけは確かでしょう。
なら、ゼネコンがハズレと決め付けるのは早計です。
早計だけど、こんなヒトを雇っている程度のゼネコンでは、
大きな心で見たって「アタリ」には程遠そう。
ああ、贅沢は言いません。
マンションの筐体は、せめてまったくのハズレではありませんように〜!
ハズレは、この「所長サン」だけで結構です。
問題の陥没下手修正箇所
残念ながら補修前の傷は、
撮る余裕がなかったけど、
これだけは撮って残してました。
サイズは1cmに満たない程度ながら、
補修剤が少し盛り上がった形で、
フローリングの色とも微妙に違い、
格好悪かったです。
普通イヤですよね〜、こんなの。