41.1ヶ月点検と…
アヤシイ所長サンとはいえ、一応ゼネコンの補修担当者なんだから、
指摘した不具合は直してくれるんだろう、と思っていたら、
ある日郵便受けに不具合個所のチェックシートが入ってました。
「この間、修繕箇所を指摘したばかりなのに?」
やはりあの所長サンだけでは心もとないのか、
もしかして他の部屋でも不具合が続出してるのかも?
とにかく、先日指摘したのと同じことを書き込みます。
まだ気になる食器洗い乾燥機の匂いの件も、
欄外に「1ヶ月点検の時でいいから、確認して欲しい」と付け足し、
点検希望日に丸を付けて提出しました。
が、よく考えたら、それが1ヶ月点検用のチェックシートだったようです。
チェックシートのタイトルとか、全然見てなかった〜(; ̄ー ̄A
気が付けばもう8月も下旬。
確かに入居が始まって1ヶ月たってました。
点検当日にやって来たのは、所長サンを含まないゼネコン系3人組です。
所長サンから話が行ってる風でもなく、連絡の悪さは相変わらず?
おまけに、この業界の人たちは皆、人の話を聞かないのでしょうか。
ダウンライトは「電球が切れた」と言っているのに、
きっちり締めてないとか、横の電球と入れ替えたらとか、
ああでもない、こうでもない、3人寄ってたかって余計な事して、
最後に電球を振り、「あ、これは切れてるや」
だから最初から言ってますって!
後ですぐ、換えの電球があったと交換してくれたから許すけど。
他の箇所のチェックは割と順調に終え、
(この時点でまだ1ヶ月点検と思ってなくて、食洗機を忘れたまま…)
各工事は後日業者サンに来てもらう事になりました。
修繕予定日は9月6日の土曜日or7日の日曜日のどちらかです。
G3君が「6日の土曜日は出勤だから」というので、
これまでの経験から二人揃って確認した方が良さそうだと、
7日の日曜日を希望日としました。
しかし。
前日の6日、夜8時前だったと思います。
実家の姉から電話がかかってきました。
私を確認した後、姉の言葉が途切れ、様子が変だと思ったら、
「お父さん、死んだ…」
「ええっ!?」
大学進学時以来、実家から離れて暮らす私は、
多分親の死に目には会えないだろうという予感がありました。
ある日突然電話があって、それを知らされるのだろうと。
想像していても、実際問題になると焦ります。
「そんな、明日は補修工事が入るのにどうしよう!」
「来週は仕事が忙しくなるから、せめて月曜の午前中だけ出勤して…」
焦るのは自分の事ばかりで、親不孝この上ない身勝手な私。(>_<;)
そもそも、父は年の割りに元気すぎるほど元気だったのです。
特に自分の趣味には、かなり没頭して好き勝手し放題!
この日も早朝から、一番の趣味である鮎釣りに出掛けて、
足を滑らしたのか、流されて溺れたようだとのこと。
ある意味、父らしい最期ともいえますが、
あまりに突然すぎて、どうもピンと来ません。
葬式は水曜日になりそうだというので、
「じゃ、月曜日午前中出勤してから帰ったらいいよね」
と密かに思っていたけど、当然ながら姉に、
「一刻も早く帰って来なさい!!」と怒られ、観念しました。
結局私はエストと共に、日曜日朝一番の高速バスで帰ることに、
G3君は午前中の補修に立ち会ってもらい、
(これを逃したら次の補修まで、また悶々とした日々になりそうだし)
済んだら午後の便で追いかけてくる予定となったのです。
日曜日の朝、補修と仕事に後ろ髪引かれながら、
エストを連れて、私はいなかに向かうバスに乗りました。
「そういえば、お父さんに家買ったこと言う間がなかったなぁ…」
さすがに引越した事は伝えていたけど、
事情により両親に余計な心配をかけたくなかった為、
マンションを買ったことを、まだ言わないままでした。
あの父なら、どんな反応を示しただろう?
ちょっとは驚いてくれたえでしょうか。
ううん、たいして関心を示さなかったかもね。
それはもう永遠に分からなくなってしまったのでした。