山梨大学医学部附属病院の形成外科角田圭先生のご講演から

性同一性障害障害について

 生物学的性、
性自認性嗜好が一致した状態でなく、生物学的性と性自認とが異なる状態である。
 MTF(生物学的性が男性、性自認が女性)は更年期の倍量程度の女性ホルモン剤を使用するので、重篤な合併症が出現しやすい。社会的に隠しにくく顕在化しやすい。
 FTM(生物学的性が女性、性自認が男性)はMTFの約7倍の頻度とされているが、社会的に隠しやすく顕在化しにくい。

 精神科がゲートキーパー。半年から2年程度の診察の後、ホルモン療法をまず行う。次にMTFの場合、陰茎切断術、精巣摘出術、大小陰唇形成術、陰核形成術、膣形成術を行うことになる。FTMの場合、乳房切除婦人科にて子宮・卵巣摘出(日本では戸籍変更上必須)という流れがある。希望により尿道延長、陰嚢形成、陰茎形成(かなり技術を要する)手術をすることもある。

 アメリカでは、疾患としてでなく、嗜好性の違いとして扱われる方向にあるが、現在日本では疾患として扱われている。


HOSAKA  MEDICAL  CLINIC
保坂内科消化器科


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2016年10月2日の講演会