脳梗塞とは |
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脳梗塞の予防 |
@生活習慣病の管理; 高血圧、糖尿病、高脂血症、また心房細動などの心臓病の場合は、食事療法、運動療法や内服薬の服用など、医師に相談しましょう。
また、急激な血圧の変動も脳梗塞の引き金になります。冬戸外やトイレに起きたときに冷気を鼻から吸い込むと脳を冷やし血圧が上がるので、高血圧の人は寒いところに行く場合はマスクをすると良いとされています。
A食事:脂肪や塩分の取りすぎに注意し、腹八分目を心がけ適正なエネルギー量の食事にしましょう。魚の油は血栓をできにくくする効果があるので、青魚(サバ、鰯、アジ・・・等背の青い魚)を食事のメニューに取り入れましょう。肉、バター、チーズ、マヨネーズ、クリームなどの動物性脂肪を摂りすぎないようにしましょう。オリーブ油、ぶどうの種の油、シソ油、ゴマ油、コレステロールを上げにくい油を使いましょう。
B運動:肥満を防ぎ、体の血流をよくするために、ウォーキングなどで体を動かします。この際、事前に十分に水分を摂っておきましょう。また、気温や体調に十分注意しましょう。
C禁煙、節酒:タバコに含まれる有害物質は動脈硬化や血管の収縮を起こすため、禁煙しましょう。お酒の場合、飲んだ以上の水分が尿とし出るために脱水状態となり、血液がネバネバになる結果、脳血栓症を起こしやすくなります。少量の飲酒はむしろ脳梗塞を予防する効果があり、1日当たり0.5合〜1合程度が一番発症が少ないとの統計がありますが、多くても1.5合迄、ビールなら大ビン1本程度にとどめましょう。
D入浴:お湯の温度は38〜40℃のぬるめにし、長湯はさけましょう。入浴により体から水分が抜けますので、水分の補給をしましょう。また、冬場は更衣室の温度にも注意しましょう。。
E水分補給:脳梗塞の40%は睡眠中に起きると言われているので、就寝前にコップ1-2杯の水を飲むことは予防に役立ちます。特に夏は汗をかいて脱水状態になりやすく、血液が濃くなり血栓ができやすくなるので、時間を決めて水分補給をしましょう。心臓病の人は、水分量については医師の指示に従ってください。
F「月曜日に注意」:月曜日の発病が一番多く、日曜日の1.5倍との報告があります。土日の疲れが原因と思われ、日曜日は早く寝て月曜日はゆっくりウオーミングアップしながら身体を徐々に慣らすのが良いでしょう。脳梗塞とは、脳の血管が詰まったり、脳の血管の流れが悪くなり、脳細胞が死んでしまう病気です。
脳組織は、血流が4分間止まると死んでしまいます。神経細胞が死んでしまうと、その場所に応じて運動麻痺・感覚麻痺・言葉が出ない・片目が見.えなくなる等の様々な神経症状が起きます。しかし脳の血流が短時間に回復すれば神経細胞は死なずに済み、機能は正常に戻るのです。
したがって、症状が数分から十数分のうちに出現して消失する「一過性の脳虚血発作」を見逃さず、適切な検査と治療により致命的な脳梗塞の発生を防止する事が重要です。初回発作から1ヶ月以内に21%、1年以内に50%が本物の脳梗塞に移行します。
特に初回発作から1週間以内は要注意です。なるべく早く医療機関を受診しましょう。
脳梗塞で年間8万人が死亡します。一般的には脳梗塞と言えば高齢者の病気と思われていますが、実際には30、40代の働き盛りにも起きます。
高血圧症や糖尿病の人は特に注意する必要があります。
注目すべき危険信号 |
a. ラクナ梗塞:日本人の脳梗塞の36%を占め、一番多いタイプです。高齢者に多く認められられます。脳の深部の直径1o以下の毛細血管が詰まるものです。夜間や早朝に手足のしびれや言葉が出にくい等で気づくことが多いとされます。A脳塞栓(そくせん):心臓(心房細動等)や頸動脈など身体の他の部位から血塊が飛んできて詰まるものをいいます。日本人の20%を占めます。突然発症する最も危険な脳梗塞で、意識不明になったり死亡する事が多いです。心房細動という不整脈のある人は正常な人に比べて5倍程度、脳塞栓を起こす確率が高いことがわかっています。長嶋元巨人監督がこの疾患になりました。
b. アテローム血栓性梗塞:日本人の31%を占めます。直径5〜8o程度の脳の太い動脈や頸動脈の動脈硬化が進行して血栓が出来て詰まったり、血栓が血管壁から剥がれて流れて行き、毛細血管を詰まらせるものをいいます。大きな血管が詰まるので重症になる事が多いです。