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FRUIT -フルーツ-


苺(いちご)

子どもや女性に人気のいちごは江戸時代にオランダ船によってもたらされた果物です。
60年代までは、いちごの旬は5月~6月でしたが、高度成長や食文化の変化にともない、温室栽培がおこなわれるようになり、秋から翌年の初夏まで出回るようになりました。品種の改良も進んで、より甘くより大きいいちごが求められ、人気品種がどんどん交代しています。
ケーキやジャムなどの加工利用もさかんで国産品だけでは足りず、アメリカからの輸入量が年々増加しています。

選び方 ヘタの部分まで果実全面に紅色に着色し、白色が残っていないもの。
左右対称で変形していないもの。
果面 果面全体に満遍なく種が付いていて、全体に張りがあり、傷や潰れがないもの。
大きさ 品種特有の大きさで、大きめのもの。
ヘタ 張りがあり、濃緑色のもの。
保存方法 洗わずにラップで包んで、冷蔵庫の野菜室で。
期待される効能 風邪予防、美肌効果、貧血予防、高血圧予防、動脈硬化予防、脳梗塞予防、心筋梗塞予防、がん予防
イチゴはビタミンCが豊富で風邪予防や美肌効果に期待できます。また、血を作るビタミンと言われている「葉酸」も豊富に含まれているので、貧血予防にも効果的。また、イチゴには血糖値の上昇やコレステロールの吸収を抑制する食物繊維のペクチンも含まれています。
ブドウほどではありませんが、イチゴにもポリフェノールの一種「アントシアン」という色素成分が入っていて、発癌抑制作用にも期待できます。
【お取扱い品種】とちおとめ

柑橘類(かんきつるい)

柑橘は今から3000万年もの昔にはすでにインド東北部に登場しており、約4200年前には中国で栽培が行われたという記録もあるそうです。
現在、私たちが食べている柑橘類には「ポンカン」や「清見」から生まれたものがたくさんあります。ポンカンはもともとインド原産で、明治時代に日本に導入されました。一方の清美は「宮川早生(温州ミカン)」と「トロビタオレンジ」の交雑で1949年(昭和24年)から育成された品種です。そして1972年(昭和47年)に「清見」と「ポンカン(中野3号)」から「デコポン(不知火)」が誕生。1999年(平成11年)には「清見」×「ポンカン(F2432)」で「はるみ」が生まれています。さらに清見の孫として2001年(平成13年)に「せとか」も品種登録されています。ちなみに「いよかん」は明治時代に山口県で発見されたものです。

選び方 果実全面に着色し、褐変がないもの。
表皮 張りがあり、ツヤがあるものもの。果肉と皮の間に隙間ができる「浮き皮」状態になっていないもの。浮き皮だと皮はむきやすいですが、傷みやすく味がやや落ちることもあります。
重さ 持った時にずっしりと重みを感じるもの。
ヘタ 枯れていないもの。
保存方法 風通しのよい冷暗所で5~10日。冷蔵庫に入れる場合は、感想を防ぐためポリ袋などにいれてから野菜室へ。
期待される効能 高血圧予防、風邪予防、美肌効果、がん予防、老化予防
柑橘類のおもな栄養素としては、カリウムやビタミンCなどが挙げられます。カリウムはナトリウムの排泄を促進し、高血圧予防やむくみ解消に期待できるでしょう。ビタミンCは風邪や感染症予防のほか、がん予防や老化防止、抗ストレス作用もあるといわれています。
また、いくつかの柑橘類には「βクリプトキサンチン」が多く含まれています。βクリプトキサンチンは、発がん抑制作用に期待されているカロテノイドのひとつ。温州みかんほどではありませんが、タンゼロ(みかんとオレンジを掛け合わせてできた品種)とタンゴール(みかんとブンタン・みかんとグレープフルーツなどを掛け合わせてできた品種)、ポンカンに多く含まれています。
【お取扱い品種】スルガエレガント美生柑紅はっさく清見文旦(ブンタン)

林檎(りんご)

人類が食した最古のっ果物がりんご。その起源はおよそ8000年前といわれています。日本での栽培は明治時代に始まり、戦後、接ぎ木技術の進歩にともなって、品種改良がさかんにおこなわれるようになりました。
栄養価が高いことから、欧米では昔から「一日一個のりんごは医者を遠ざける」といわれてきました。

選び方 果実全面に着色し、尻の部分に緑色が残っていないもの。無袋またはサンと表示してあるものは、着色が鮮明でなくても食味は優れているものが多い。また、つがる等の早生種は全面に着色していなくても、緑色が抜けていれば完熟しており、おいしい。
左右対称で変形していないものが、部位による味のバラツキが少ない。
大きさ 中玉で、持つと見かけより重く感じるもの。
表皮 張りがあり、指で軽く弾くと澄んだ音がするもの。
皺がなく、弾力性があるもの。
香り 品種特有のさわやかな芳香を放つもの。
保存方法 ビニール袋に入れて冷暗所に。長期保存する場合は冷蔵庫で。
期待される効能 整腸作用、便秘改善、高血圧予防、動脈硬化予防、脳梗塞予防、心筋梗塞予防、がん予防、アレルギー予防
りんごに多く含まれている水溶性食物繊維のペクチンが消化を促進させ、胃酸のバランスを整えてくれます。便秘や下痢によいといわれるのはこのためです。またペクチンはアレルギー性疾患の予防に有効だという報告もされています。
さらにりんごに含まれるポリフェノールの一種「カテキン」には抗酸化作用があり、高血圧やがん予防、老化予防に期待できます。同じくポリフェノールの一種である「ケルセチン」も動脈硬化やがん予防に有効とされます。りんごはさまざまな病気の予防に効果が期待できるため、まさに「医者いらずの果物」といえるでしょう。
【お取扱い品種】サンふじ

[参考資料]からだにおいしい野菜の便利帳(高橋書店)、果物ナビ果物ではじめる健康生活 毎日くだもの200グラム!

スルガエレガント

スルガエレガントは「谷川文担」と「川野夏橙」の交雑によって生まれた早生品種アマナツで、地元で「駿河甘夏(するがあまなつ)」という名称で作られてきたものを、1981年に「スルガアマナツ」という名称で商標登録されました。
名前は、果皮はなめらかでさわやかな甘さとまろやかな香りが調和して、とてもエレガントなことから、スルガエレガントと命名されました。
他の柑橘と同じように秋に実を付けますが、その時点では酸味が強いので、そのまま木に成らせたまま春まで木で熟させ、酸味が抜けたのを確かめて収穫出荷されています。

河内晩柑(美生柑)

大正時代に熊本県河内町で発見された柑橘で、ブンタン系の自然雑種。地域によって「美生柑(みしょうかん)」や「宇和ゴールド」、「ジューシーフルーツ」などと呼ばれることもあります。果汁が豊富で果肉がやわらかく、さっぱりとした甘味があります。その外観から「和製グレープフルーツ」ともいわれますが、グレープフルーツのような苦みや酸味はありません。サイズは250~450g程度で3月下旬~6月頃に出回ります。

紅はっさく

紅はっさくは1951(昭和26)年に広島県の農間寿二氏が自分の農園においてハッサクの枝変わりを発見し、これを増殖したものとされています。正式な品種名は、この発見者の名前を冠して「農間紅八朔」といいますが、その後各地に広まり、一般的には「紅はっさく」という名称で流通しています。
もともとのハッサクに比べ、果皮の色の赤みが濃く、幾分ジューシーで糖度も高めになるものが多いようです。皮はやや厚いですが、果肉はしっかりとしているので、じょうのう膜は手で剥きやすいです。果肉はパサパサした感じではなく、つやがありぷるっとしています。

清見(きよみ)

温州みかんの「宮川早生」と「トロビタオレンジ」を掛け合わせたもので1979年(昭和54年)に登録されました。
果重は200~250gくらいで、果肉はやわらかくて果汁も多く、みかんの甘味とオレンジの香りが楽しめます。果皮は温州みかんに比べるとやや厚めですが、じょうのう膜は薄く果肉は袋ごと食べられます。店頭に並ぶのは2~4月頃。
ちなみに清見の枝変わり品種として「サマー清見(別名かがやき)」もあり、こちらは清見より少し糖度が高く、やや黄色みがかった色をしています。

文旦(ブンタン)

「ザボン」や「ボンタン」とも呼ばれる大きめの柑橘で、インド東部から中国南部にかけた地域が原産。香りが良く甘酸のバランスのとれた上品な味わいです。
果重は400g前後で黄色い果皮は厚く、果肉は基本的に淡黄色ですが、中には赤肉のものもあります。国産ではしっかりとした歯ごたえと爽やかな食感の「土佐ブンタン」が有名ですが、果肉がやわらかくて多汁な「水晶ブンタン」も人気。どちらも高知の特産です。収穫時期は10~12月ですが、酸味を減らすため一定期間貯蔵されるので、店頭に並ぶのは2~5月頃になります。
また、皮の白い部分を使って作られる「ザボン漬け(砂糖煮)」も美味。ちなみに「ポメロ」は文旦の英名で、果実が巨大で果肉が濃いピンク色の「チャンドラポメロ」というものもあります。

とちおとめ

1996年(平成8年)に品種登録された栃木県生まれのイチゴで、「久留米49号(とよのか×女峰)」と「栃の峰」の交配種です。平均15g前後と女峰よりも大きくて日持ちもよく、また酸味が少なく甘みが強いのが特徴。現在、東日本のシェアNo.1の品種です。

サンふじ

現在国内で最も多く生産されている品種です。「国光」×「デリシャス」を親に持ち、1962年(昭和37年)に登録されました。
果実は300g以上と大きめで、酸味が少なく甘味が強いのが特徴。しっかりとした肉質で果汁も多く、蜜入りのものは特に人気があります。
なお、栽培時に袋をかけない「サンふじ」のほうが甘味は強めといわれます。出荷は10月下旬頃から。