.【国語】◆ 「漢字で計算?」で語彙も増える! 駒井康弘@青森県弘前市立石川小学校 |
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昨年度担任した6年生での実践です。 1 へえこんなメルマガもあるんだ 「かみふじこうじ」さんが発行されている「右脳を鍛える漢字で計算!豆+頁=頭の 体操」というメルマガをご存じでしょうか? 無料で,しかも大変楽しいメルマガです。 例えば以下のような問題があります。(↓部分転載です。)
みなさんお分かりになりましたでしょうか。答えは一番下に…。 何がきっかけでこのメルマガを知ったか…,今では既に忘却の彼方です。 自分で,疲れた頭の体操に,と解いてみました。これが,なかなか面白い! すぐに思いつきました。 「子どもたちにもやらせよう!」 2 やってみるもんだ さっそく試してみました。 (1)黒板に上のような問題(メルマガの問題をプリントアウトして使っています)を大きな文字で書きます。 (2)答えが分かった子から自由に黒板に出てきて書きます。 その時,必ず署名させます。書写の指導も同時に行うからです。 子どもたちは競って黒板の前に集まります。 時には,紙片に書かせて私の所へ持って来させることもあります。 (3)正答にはでっかい丸を付けてあげます。 間違った子がいても「へえ字を発明したね!」などと言って笑いに変えてしまいます。 3 電子辞書登場! ちょっとした隙間時間に行っておりました。すると,我が「電子辞書全員所持クラス」の子どもたちはどうしたか!? なんと,漢字の或る部分を基に電子辞書で「部首検索」しているではありませんか。これには私の方が驚きました。「こんな活用法もあったか」と。 自分が思いついた解答を確かめることにも使っていました。読み仮名を入力すると瞬時に漢字が出てくるので,スピードが命の競争にはもってこいです。 その上,自然に「漢字の成り立ち」にも目を向けるようになります。「へん」や「つくり」などにこだわるようになりました。 何より,子どもたちが「漢字っておもしろい」「漢字ってすごい」と思うようになりました。 4 短作文に挑戦! 左は或る子の自学ノートです。 解答となる熟語の意味や用法が不明 と思われることがありました。勿論辞書を使っているので,そこに掲載されている例文はあります。 しかし,子供のレベルで,自分たちが使うレベルで理解しているか,を確かめる必要があります。正しく使うことが出来れば,語彙も広がります。 そこで,紙片に短作文を書かせ,板書させ,検討したこともあります。 また,発展的に,左のノートのようなことをする子も出てきました。 自分で問題を作り,短作文も行っているのです。 「字を覚える」「語彙が増える」「漢字への興味がわく」などなど,今まで実践してきた中で確認されたことが数々あります。 今年も6年生を担任していますが,やってみるとなかなか好評評です。続けていきます。 5 教材作成の可能性 全ての新出漢字については無理でしょうが,このような問題を教師が作成し,与えていけば,漢字の成り立ちについて興味を持たせながら,字を覚えさせ,語彙も増やしていくことが可能なのではないでしょうか。 解答1 目+心+預−頁+木=予想 解答2 口+丸+幸+古=固執 解答3 肋÷2+夫×2+ヒ×2+日+(存−子)+土+ム+シ=潜在能力 ※ご意見ご感想をお待ちしております。→yskomai@topaz.plala.or.jp |