琵琶湖八景の一つに数えられる「春色安土八幡の水郷」は琵琶湖と運河で繋がる「西の湖」の畔に葦の群生で迷路のように曲がりくねった大自然に取り囲まれた日本一のすばらしい水郷であると言っても過言ではなく、その証拠に日本で初の「重要文化的景観」にも指定されている。
下の写真のように、自分たちが乗っている舟と途中に架かる木製の橋以外は人工的なものが全く見当たらず、案内の人が時代劇によく登場すると言うのもなるほどと頷ける。過日、ＴＶの再放送で池波正太郎原作、藤田まこと主演の「剣客商売」を見ていたらそっくりの風景が現れたのには驚いた。秋山小兵衛を乗せた舟を若き女房おはるが漕いで帰る様を息子大治郎が橋の上から見送っている風景がまさにそうで、思わず「あっ！これだ」叫んでしまった。