奪衣婆
渡船の料金は六文と定められており、仏教様式の葬儀の際には六文銭を持たせるという習俗が以来ずっと続いており、
現在では「文」という貨幣単位がないことや火葬における副葬品制限が強まっていることから、
紙に印刷した六文銭が使われることが多い。
また、三途川には十王の配下に位置づけられる懸衣翁・奪衣婆という老夫婦の係員がおり、
六文銭を持たない死者が来た場合に渡し賃のかわりに衣類を剥ぎ取ることになっていた。