閻魔庁
嘘をついたら地獄で閻魔大王に舌を抜かれる。
閻魔王の役所は,人間の住む所から五百由旬というものすごく遠い所にあって,仏のいない世界です。
人が生まれると,同生神(倶生神)という神が二人生まれて,その人の左右の肩のところにいて,
死ぬまでついてまわるということです。左肩の神は悪い行いを,右肩の神は善い行いを,残らず全部書き留めておいて,閻魔王に報告するのです。
また,閻魔王の役所には「浄頗梨の鏡」をはじめ八枚の鏡があって,亡者が生前に行った善い行いも悪い行いもすべて映し出すと言われています。
死者の審理は通常七回行われ、没して後七日毎にそれぞれ
秦広王(初七日)
初江王 (十四日)
宋帝王(二十一日)
五官王(二十八日)
閻魔王(三十五日)
変成王(四十二日)
泰山王(四十九日)の順番で一回ずつ審理を担当する。
ただし、各審理で問題が無いと判断された場合は次の審理に回る事は無く、抜けて転生していく事になるため、七回すべてやるわけではない。
なお、七回の審理で決まらない場合も考慮されている。
追加の審理が三回、
平等王(百ヶ日忌)
都市王(一周忌)
五道転輪王(三回忌)と言う形である。
ただし、七回で決まらない場合でも六道のいずれかに行く事になっており、追加の審理は実質救済処置である。
もしも地獄道・餓鬼道・畜生道の三悪道に落ちていたとしても助け、修羅道・人道・天道に居たならば徳が積まれる仕組みとなっている。
更に十三仏信仰の審理の場合では更に三回の追加審理がある。(七回忌・十三回忌・三十三回忌)