涅槃図 京佛光寺室町 長谷川賀一郎 弘化四(1846)年購入 絹本彩色
画面 巾1830mm×高さ1988mmです。
作者について
当寺の物に関しての大きな特徴は、理由は不明ですが即疾鬼が描かれていないことです。更に裏箔、金泥、截金等を多用、贅沢していますし、
縦横比も天上高が比較的に低い書院に合わせたためか通常の縦長ではなく正方形に近い変則的な大きさです。
他の図には絵解きのため人物の名前が書き込んである場合がありますが、
当寺の物には金泥での記入ですのでこの画像では読めないですが、兜率天から降りてくる摩耶夫人、阿那律、吉祥天、左方天女、右方天女のみされています。この部分だけというのもなぜか分かりませんが、複数の画工がいて分担していたのかもしれません。
涅槃図画像で検索すると大量の画像が出てきます。日本中の寺院の数だけあるのではないか、
またその仕上も丁寧で上質な物が多く各寺では特に大切にされた(当然ですが)様です、仏教寺院であれば宗派に係わらず持っている、 需要があったからこそ似たものが散見されると言うことでしょう。
臨済宗のサイトでとても良くまとまっている解説がありましたのでご参考にして下さい。
絵解き涅槃図http://www
.rinnou.net/nehanzu/1_kaisetsu/1-1_jinbutsu/karura.html