番 | 寺院 | 所在地 | 御詠歌 |
首 | 羽黒山 荒沢寺 | 鶴岡市羽黒字羽黒山24 | いとわずな しげる夏草 わけゆかば 誰かは濡れる 袖やあらさわ |
1 | 羽黒山 正善院 | 鶴岡市羽黒町手向232 | もったいなや 世々の聖の み足跡 慕いまつりて のぼるきざはし |
2 | 金峰山 青龍寺 | 鶴岡市青龍寺金峰6 | たれもみな 濡れてかぞえれ 往昔より 黄金あめふる 山と聞かずや |
3 | 薬王山 東光寺 | 酒田市飛鳥104 | ともどもに 敵も味方も 釘なしの 御堂のなかや やすくにの寺 |
4 | 羽黒山金剛樹院 | 鶴岡市羽黒町手向285 | うるわしき 花をささげよ 手向やま わきても薫る 心この花 |
5 | 新山 龍覚寺 | 鶴岡市泉町1-13 | かりてほす みのりゆたかの 世にあえり 今こそはげめ ほとけのみち |
6 | 光国山 勝伝寺 | 鶴岡市播磨乙43-44 | うごくなき 根をばはりまの 深かれや いつか禅定の 扉ひらかむ |
7 | 鳥海山 松葉寺 | 遊佐吹浦丸岡148 | あすの日も また安かれと まつば寺 ながめはるかに 夕陽おろがむ |
8 | 梅枝山 乗慶寺 | 庄内町余目字舘 | 梅が枝の 山ときくだに おのずから 袖に衣に かおる花の香 |
9 | 長滝山 善光寺 | 庄内町三ヶ沢 | 信濃なる 昔の因縁 問わなくも よしみつでらと 聴くぞ尊し |
10 | 福地山 長現寺 | 鶴岡市羽黒町狩屋野目 | はかなしや 世はなにごとも かりやのめ ただただ頼む みほとけの慈悲 |
11 | 春王山 光国寺 | 酒田市今町(真言醍醐) | 酔い痴れて 波間さまよう 亀ヶ崎 招くかなたの 灯火うれしや |
12 | 修行山 南岳寺 | 鶴岡市砂田町 | おもいきれや 濁れる水に まじり咲く 花をあわれと 抱きたまわむ |
13 | 大日山 長福寺 | 鶴岡市湯田川 | 湯田川や 心も身をも 清かれと そそぎ祈らば 癒さぬはなし |
14 | 桃林山 永鷲寺 | 鶴岡市添川字池苗代 | 垂乳母の 添い寝なつかし そいがわの さめてもねても 守りましませ |
15 | 万歳山 冷岩寺 | 庄内町狩川 | 千世かけて 利生変わらぬ あらたかさ 庭も狭しと 繁る松が枝 |
16 | 大日山 井岡寺 | 鶴岡市井岡 | 庭の苔 岩間のつつじ 湧く水の 井のおか寺や みほとけの里 |
17 | 湯殿山 大日坊 | 鶴岡市大網 | 聞く人は その身そのまま 五智の徳 だいにち坊の あかつきの鐘 |
18 | 本居山 滝沢寺 | 酒田市茗ヶ沢 | みほとけの 深きめぐみも みょうがざわ 汲めど尽きせぬ 法の真清水 |
19 | 明石山 竜宮寺 | 鶴岡市加茂(天台単立) | 隠しなく 罪をあかしの 寺なれば われとささげよ 法の灯火 |
20 | 洞滝山 総光寺 | 酒田市松嶺 | いくとせも 待たんまつやま 父母の 国をはるばる 帰還り来るをば |
21 | 大仏山 持地院 | 酒田市上台町 | ためしなき 誓いをたのめ 枯木にも 時ぞともなく 花や咲くらむ |
22 | 東林山 宝蔵寺 | 酒田市山寺 | 陸奥の 石山寺や 湖に まがえて今日も 雲のたなびく |
23 | 湯殿山 注連寺 | 鶴岡市大網 | ひろき世を 隔ててせまく 張る注連を 解きて納めよ おおあみの里 |
24 | 松河山 海禅寺 | 遊佐町吹浦 | 還来よ 海岳越えて ふくうらの 麗晴ら浦風 鐘をたよりに |
25 | 太白山 吉祥寺 | 鶴岡市板井川 | 法の船 さいてぞ遡れ いたいかわ 洗いすすげよ 人の世の塵 |
26 | 生石山 延命寺 | 酒田市生石 | 夢かよと 重きを軽く 負いし山 これや仏の 身代わりと知れ |
27 | 高寺山 照光寺 | 鶴岡市羽黒町高寺 | 千歳経て またよみがえる 鑿の香や 名もたかでらの 冥加たのもし |
28 | 寺尾山 法光院 | 鶴岡市黒川 | 染めかえす 薄墨衣 くろかわの 猶くろかれと いのる身なれや |
29 | 椙尾山 地蔵院 | 鶴岡市馬町 | 六つの道 手引きたまえと うままちの 駒の足掻きの 止まず願わむ |
30 | 見竜山 円通寺 | 酒田市観音寺 | ふもとやま 峰より谷へ 明け初めて わが行く方に 朝日かがやく |
31 | 白狐山 光星寺 | 庄内町三ヶ沢 | さやかにも 潤う草木の みかざわや 稲荷の山を てらす月影 |
32 | 清流山 洞泉寺 | 三川町猪子 | 半杓の 水の滴り 末ながく 流れていまに 湧くや泉は |
33 | 鳥海山 龍頭寺 | 遊佐町蕨岡 | さわらびの 萌え出るさまに 掌を合わせ ひたすら祈れ 蕨岡でら |
34 | 門田山 真秀寺 | 庄内町久田 | ゆたかなる みのりの寺や きゅうでんの 名もひさしかれ 栄えゆくらむ |
35 | 福聚山 延命寺 | 鶴岡市渡前 | 御手を垂れ ここよとばかり 渡前の 渡り難きを 救いたわむ |
36 | 大寿山 永寂寺 | 鶴岡市浜温海 | うたがわで まかす船出の たのもしさ 心して吹け あつみ浜風 |
37 | 慶光山 観音寺 | 酒田市鵜渡河原 | いく世々の 罪障はながれて うどがわら いまこそあおぐ 慈悲の月かげ |
38 | 竜田山 明照寺 | 酒田市漆曽根 | もとめなば 堅き塗扉の うるしぞね かならずとも 開きたまわむ |
39 | 栃嶺山 常禅寺 | 鶴岡市栃屋 | 七葉の 所縁につれて 栃屋寺 願うままの 芽をやふくらむ |
40 | 椿花山 宝泉寺 | 遊佐町豊岡 | 詣る日は こころおのず 晴れわたり いつも花咲く とよおかの寺 |
41 | 明朝山 高伝寺 | 酒田市関 | 憂いさの関 つらさの関も 通り来て もはや悟りの 関ぞいそげよ |
42 | 洞月山 正徳寺 | 鶴岡市堅苔沢 | わがこころ 堅苔沢の 巌より なお堅かれと 祈りつつゆく |
43 | 海岩山 竜泉寺 | 遊佐町吹浦 | たのもしや 寄せ来る波も 引く浪も ともにもらさぬ 滝の浦かぜ |
44 | 松尾山 宗泉寺 | 遊佐町下小松 | 子育ての 御名ぞ高かれ 小松でら 繁りて伸びて 雲を呼ぶらむ |
45 | 金華山 歓喜寺 | 庄内町清川 | おもむろに 明けゆく空や きよかわの 川霧さえも はるるこころは |
46 | 大竜山 正寿寺 | 遊佐町庄泉 | 誰が身とて 迷いは尽きぬ しょういずみ 生々世々と 汲めや願えや |
47 | 流水山 竜岩寺 | 遊佐町岩川 | 掬べよや ゆたけき法の 岩清水 いくよ世も長く かかる期なし |
48 | 安養山 本願寺 | 遊佐町八日町 | 誰もみな 聞けよたのめよ 本願の 御声ぞひびく 魂よびの鐘 |
49 | 一峰山 永源寺 | 庄内町吉岡 | やるせなき 利鎌ごころの 葦刈や よし岡寺に 辿り来にけり |
50 | 円珠山 悦岩寺 | 酒田市本楯 | 逆縁も なにかわこころ あらための 准胝でらに 詣る身なれば |
51 | 四曲山 法秀寺 | 鶴岡市三和 | 七色の 真玉はあれど この三和の 法の真玉に 秀ずるはなし |
52 | 白藤山 昌洞院 | 庄内町中村 | 罪障は いつしか消えて なかむらの 白藤山に まいる今日かな |
53 | 北洞山 林秀寺 | 酒田市桜林 | さくら咲く 林の寺と きくからに いつも心は 花の浄土へ |
54 | 観法山 正伝寺 | 酒田市本楯 | 唱えなば 梅花に由縁の みおしえを 正しく世々に 伝え行くらむ |
55 | 砂押山 泉流院 | 鶴岡大山 | 父母の おもかげもやと まいり来て 阿伽井の泉 汲みて流せよ |
56 | 南陽山 大田寺 | 鶴岡市大半田 | 善根の 根こそふかけれ だいはんだ 菩提の樹々も 繁り栄えむ |
57 | 法弘山 福乗寺 | 三川町助川 | 真帆たかく 風おだやかに ふくしょうじ 乗れよ大悲の 舵にまかせて |
58 | 曹渓山 清原寺 | 酒田市亀ケ崎 | 竜王の むかしゆかしや 清原寺 救わせたまへ いまのわれらを |
59 | 大沢山 竜雲寺 | 鶴岡市谷定 | 願わなむ 竜の宮居の そらならで 雲井はるかに 空をゆく身を |
60 | 南陽山 光岩寺 | 酒田市宮内 | 鎔かさでや わが信心の 光り増さば 堅き岩根も なにかあるらむ |
61 | 金竜山 宝泉寺 | 鶴岡市高田 | あふるるを 濯ぐたからの 泉とて 山の高田も みのりゆたかや |
62 | 西袋山 流泉寺 | 庄内町西袋 | なにごとも 皆な身に出ずる にしぶくろ 心ひとつの 結び堅かれ |
63 | 竜門山 宝台院 | 鶴岡市我老林 | 若やぎて 唱えまつれば あらとおと 我老林に こだまする声 |
64 | 松明山 万福寺 | 鶴岡市豊田 | われとわが 心垂れ穂の つつましく 祈れ万の福ぞみのらむ |
65 | 宮海山 光眼寺 | 酒田市宮海 | みや海の 浜の松風 波の音 おのずからなる 法を説く声 |
66 | 碧林山 浄勝寺 | 遊佐町豊岡 | 遅るるを 呼びつ招きつ ふなはしの 長きをともに 助けわたらむ |
67 | 高徳山 宝恩寺 | 遊佐町北目 | 忘れなじ いつも心はほうおんじ 大悲の胸に あれと願えよ |
68 | 栽松山 門葉寺 | 遊佐町藤崎 | 栄ゆく 法の林のもんようじ 変わらぬ千代の松のみどりや |
69 | 慈眼山 福昌寺 | 鶴岡市東堀越 | ひとすじに 願い求めよ 皿塚の さらにいやます 誓いとぞきく |
70 | 古峰山 円福寺 | 鶴岡市古郡 | 誰がためと いわで因幡の 樋柱 これぞまことの 御仏としれ |
71 | 剣竜山 剣積寺 | 遊佐町剣積口 | 真剣を 十振二十振 積むよりも 法の力の いや勝るらむ |
72 | 天理山 耕福寺 | 三川町押切 | 耕さば やがてはみのる 福いの 菩提の種を 蒔くぞうれしき |
73 | 円玉山 浄善寺 | 酒田市局 | 願いなば 黄金白銀 瑠璃の壺 あふるる慈悲を 授けたまわむ |
74 | 悠雲山 林泉寺 | 鶴岡市与力町 | そこはかと おもいやるだに 懐けれ しげる林の 泉湧く寺 |
75 | 砂丘山 海向寺 | 酒田市下台町 | 袖の浦 鐘に夜明る かいこうじ 祈る心も 晴れわたるらむ |
76 | 竜谷山 慶雲寺 | 鶴岡市大山 | 今日の日に 誰かは廻り 逢うやまの この慶びや 雲とたなびけ |
77 | 白華山 西光寺 | 鶴岡市小岩川 | ゆく船を 呼びてそぞろ 小岩川 などや叶わぬ ことのあら磯 |
78 | 三尊山 永蓮寺 | 酒田市勝保 | なによりも 願う心の勝保でら 難き縁も 結び給はむ |
79 | 興流山 清原寺 | 遊佐町丸子 | たちのぼる 高瀬の瀬々の 川霧も やがては遠く 雲となるらむ |
80 | 清水山 竜雲寺 | 酒田市田沢 | 滝のおと 松の嵐の 田沢でら 名も清水の ながれとぞ聞く |
81 | 高流山 不二軒 | 鶴岡市石山 | にごりなき 心清水の ひとすじに 不二の誓いを たのめもろびと |
82 | 竜鬼山 滝泉寺 | 鶴岡市坂の下 | ひとたびは 何のねがいも 鬼坂の 峠にまいれ 遂げぬ人なし |
83 | 金水山 常福寺 | 鶴岡市外内島 | 心願は みな叶うとの 外内島や すがれ慈悲の 御手をはなすな |
84 | 玉藤山 種耕院 | 鶴岡市藤島村東 | 善根の 種をゆたかに 耕さば 幾世をかけて 富栄えなむ |
85 | 巨島山 大洞寺 | 鶴岡市藤島村東 | 大慈悲の 御手にたよらば ふじしまの 小野の野ふじも 雲と咲くらむ |
86 | 松明山 光伝寺 | 酒田市北俣 | めおと松 睦び繁りて みどり濃く ひかりもあやに 伝う寺かな |
87 | 玉池山 雲竜寺 | 酒田市楢橋 | 詣りきて 一度はたのめ 何ごとも 成就ぞならはし 玉のおん池 |
88 | 竜田山 善応寺 | 酒田市竹田 | ひと節に 願いをかけよ 竹田でら 千代誓いも 慈悲の外なし |
89 | 白林山 松音院 | 鶴岡市三瀬 | ここちよや 二世安楽を 祈る身も 今日は三瀬の 松風の音 |
90 | 白竜山 海蔵寺 | 鶴岡市由良 | 由良の海 風やわらぎて 今は早や 心なぎさの 月をみるかな |
91 | 早田山 大竜寺 | 鶴岡市早田 | いまもなお 母に逢わまく 粟生島の 沖へもひびく 慶玉の鐘 |
92 | 鼠関山 瑞芳院 | 鶴岡市鼠ヶ関 | 名にしおう 念珠が関や みほとけの 導きなければ 関守もなし |
93 | 桃隠山 多福院 | 鶴岡市横山 | 多かれと 願え尽きせぬ 福徳は 慈悲善の 顕れぞかし |
94 | 玖水山 玉林寺 | 庄内町古関 | ともしくば 宝も雨と ふるせきの 玉の林の 寺をたのめよ |
95 | 天竜山 徳昌寺 | 鶴岡市西荒屋 | 未敷蓮を かざし給うも いつの日か 開く花ぞと 宣すなるらむ |
96 | 池水山 蓮台院 | 鶴岡市十三軒町 | むら雲の 遠のくままに 蓮台の うてなも高く 有明の月 |
97 | 法林山 泉蔵寺 | 三川町横山 | たえまなく 汲め黄金の 湧く泉 ここぞ正法 眼蔵なれ |
98 | 経蔵山 冷泉寺 | 酒田市中野俣 | 祈りなば 明日と宣らさぬ 経ケ座 などや伊奈利の すくいなからむ |
99 | 手蔵山 長淵寺 | 酒田市手蔵田 | 吹く風も 流るる水も てぐらだの 法の御蔵に 入るぞ尊き |
100 | 芹田山 光浄寺 | 酒田市芦田 | はるばると 尋ねてここに 光浄寺 めぐりあいたる 今日のうれしさ |
101 | 長福寺 | 酒田市観音寺 | もろびとの あゆみをはこぶ 観音寺 ひろきめぐみぞ とうとかるらん |
102 | 宮野浦観音堂 | 酒田市宮野浦 | よせるなみ すくいもとめて 宮野浦 じひのみてにぞ たのむねがいを |
103 | 大洞寺 | 鶴岡市大網 | み山路 山高き湯峰の 大洞寺 佛のすくい 深きおおあみ |
104 | 宝泉寺 | 庄内町廻館 | 廻り来て 館に仰ぐ 観世音 宝の泉 汲ままほしけれ |
105 | 宝重寺 | 酒田市中野目 | うるわしき お慈悲のすがた 仰ぎつつ 深き誓いを 願う尊さ |
106 | 慈眼寺 | 鶴岡市羽黒町外野東 | 一片の 蓮の台の み佛の 心は深き 慈悲の玉水 |
107 | 満願寺 | 酒田市安田 | 頼むとも おもわずながら 満願寺 法の声聞く 安らぎの里 |
108 | 東昌寺 | 鶴岡市藤島 | 正法をば 伝え伝えて 東昌寺 慈悲の光明は くもらざりけり |