コートはクレーコートです。

夏は毎朝早く、コートキーパーのおじさんが水をたっぷりかけてコートの乾燥を防ぎます。厳しい冬のシーズン、

どんなに冷え込んだ朝でも、瀬戸内海気候地帯にあるおかげで、コートに霜柱が立つことはありません。

冬のシーズンに入る前に「にがり」を効かしてコートをカバーしています。毎日のローラーがけは、１トンの

ローラーを使用しています。イレギュラーの少ない、足に優しいクレーコートでのテニスをお楽しみください。

多くの公営コートや民間テニスクラブでは、２０年前頃から人工芝やハードコートに変わってしまい、クレー

コートが全国各地から消え去っています。雨が降ってもすぐテニスができる、維持管理の必要がないなどの

利便性を考慮し、営業率を高めようとの思惑からの改良？でしょうが、ここ、いのうえテニスガーデンは、

雨には弱くても、昔ながらの手間暇のかかる、クレーコートの維持にこだわっています。

いのうえテニスガーデンは「人」がテーマ。豪華なクラブ施設が待っているわけではありません。

ボールが行き交うように、ここには様々な出会いや心のふれあいが待っています。

「勝ち負けではない、豪快なショットがすべて、決まれば今夜のビールがうまい」とハードヒットを心がける人、

「試合より練習の方が楽しい」とひたむきにラリー練習する人、日曜日、奥様とゆったりペースのテニスを楽し

む方、忙しい時間の合間を見つけ、姑さんの目をかいくぐり、テニスをこよなく愛する人が集まっています。

休日のコート待ちの合間は、基地やケアーハウスや年金の話、

時には難しい幾何学の問題についてなど、テニスを楽しみに

きてどうしてこんな話題にみんな燃えるのか？それぞれの問題に

は、どういう訳か専門家がいるのです。なんだか大きな家族の

ような集団です。知りたいことはたいていが解決できる会員が

います。平日は、コンビニで買い出しをして、にぎやかなランチ

タイムは日常茶飯事。そこでの行き交う会話はこれまた、子供のことやダイエットの話題など、ここではすべて紹介

できませんが、みんなテニス仲間、クラブは「人」が大切ということを痛感します。