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東洋医学
はじめに
 東洋医学とは、古代中国で発生した原始的民間療法が道教思想により陰陽、五行などの医療哲学でシステム化され、一つの医療システムを構築させたものです。つまり鍼や灸、湯液、導引按摩などのいろんな場所で発生した民間療法を気という概念を使い、一つに集約させたと言うことです。ですから針灸や漢方薬も気を整える手段の違いであり、同じ診断の上に成り立ちます。その使い分けとして、病気の重さや、患者の状態により、一番良い方法で行うのがベストです。また時にはいくつかの治療法を組み合わせる場合もでてきます。

 東洋医学の診断は、西洋医学の診断とは違い、証という概念を用います。これは少し難しいので簡単に説明できませんが、性別や体質、症候群(色々な症状や状態)を総合的に判断して、パターンにより分類した物、例えば腎陰虚証や血虚証や、漢方薬による分類の葛根湯証や桂枝湯証、また体に流れる気の通り道(経絡)の異状による太陽病証や太陰病証などがあります。

史記  扁鵲伝より   (約2千年前の歴史書)
1.驕り高ぶり勝手気ままに振舞い、道理を無視する。
2.身を軽んじ、財を重んじる。

3.衣服や食べ物が妥当でない。
4.陰と陽が五臓で合併し、気が定まらない。
5.やせ衰え弱っていて、薬を受け付けない。
6.巫を信じて、医者を信じない。
古代中国の聖医と言われた扁鵲が、病が治らない原因として六つの道理があるといっています。
4以外は現代でも当てはまります。
これからも解るように、東洋医学は決して暗示や神秘的なものでなく、自然の摂理にそった自然科学です。

風邪のツボ

東洋医学では風邪をふうじゃといい、風が持つ邪気が風門より体に入り、病気になると考えられています。この邪気が入ってくる門を風門ふうもんといいます。
この門に、貼るカイロで蓋をして邪気がそれ以上入らないようにしてあげてみて下さい。
風邪の初期だったらこれだけで、治ってしまうはずです。

肩甲骨の少し上、真ん中から3から4センチ外側左右。・・・ここが風紋。
その平行線上の肩甲骨の外側が、へい風、首筋にあるのが風池ここも風邪から来る首筋の張りや凝りにいいツボです。

漢方香油療法とは

東洋医学とは、鍼、灸、按摩指圧、漢方薬により体に流れる 気、血、水の流れを良くする医学です。
しかし、鍼や灸は怖いと感じる方が多く、按摩指圧は刺激が長続きしない短所があります。
また漢方薬は、厳密には医師か薬剤師しか処方できません。
漢方香油は、漢方薬の香り成分をキャリアオイルに添加した、気、血、水の流れを良くする東洋医学の新しい方法です。
つまり、飲まずに体に塗ることにより、ツボを刺激し、気、血、水の流れを良くするのです。
漢方香油の種類は約30種類ですが、合剤すると何百種類の漢方香油になり、一人一人オリジナルになります。
また、その日の状態にり、証(東洋医学的診断法)が違えば、漢方香油も違ってきます。
漢方香油の選択は、嗅覚刺激による防衛反応の有無で判断します。簡単に言うと脳が良いと判断するか否かと言うことです。この方法は言葉をしゃべれない子どもでも有効ですし、自分の気がつかない不調も解ることがあります。
漢方香油及び漢方香油療法は当院オリジナルです。東洋医学を経験したいけど鍼や灸は怖いと言う方にお勧めです。
(漢方薬とは基本的に傷寒雑病論という後漢時代(約二千年前)に書かれた書物に書いてある、生薬(一つ一つの薬草は生薬とよびます)のブレンドによる一つのユニットとして処方です。葛根湯と言う漢方薬は、二千年以上前に葛や生姜などの生薬をある一定の分量でブレンドし、ひとつの葛根湯証のための漢方薬としてできた物です。ですから漢方香油は葛根湯香油になります。)


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