≪メッセージの要旨≫ 2016年 3月 27日 復活祭(イースター)礼拝
説教 : 『 生かされている喜び 』 説教 : 明比 輝代彦 牧師
聖書 : ルカによる福音書 24章 1〜12節
キリスト教の三大祝日は、クリスマス、イースター、ペンテコステです。
◇ クリスマス (降誕祭) = 救い主イエスさまの降誕を祝う。12月25日 ◇ イースター (復活祭) = 十字架上で亡くなったイエスさまが、死後3日目に復活された日。 毎年「春分の日」(今年は3月20日)直後の満月(今年は3月23日)直後の日曜日(今年は3月27日) ◇ ペンテコステ (聖霊降臨祭) = イースター後の50日(今年は5月15日)、 イエスさまが、弟子たちに約束されていた聖霊が与えられ、 弟子たちが、「イエスさまこそ救い主メシア」と、信仰を人々に証し始め、 信じる人々の共同体である教会が成立したことを記念する。 |
どの祝日も、キリスト教にとって「無くてはならない」日ですが、決定的に重要な祝日が、「イースター」です。
使徒パウロは、その重要さを、次のように書いています。
◇ コリントの信徒への手紙T 15章14節 : 「キリストが復活しなかったのなら、わたしたちの宣教は無駄であるし、
あなたがたの信仰も無駄です。」
◇ コリントの信徒への手紙T 15章17節 : 「キリストが復活しなかったのなら、あなたがたの信仰はむなしく、
あなたがたは、今もなお罪の中にあることになります。」
◇ コリントの信徒への手紙T 15章22節 : 「アダムによって、すべての人が死ぬことになったように、
キリストによって、すべての人が生かされることになるのです。」
「クレオパトラの鼻が低かったら、世界の歴史は変わっていたであろう。」という表現を用いるなら、
「イエスさまが復活されなかったなら、キリスト教会は存在しなかったでしょう。
聖書が書かれることもなかったでしょう。
従って、2016年の3月27日に、私たちがこの教会で、礼拝することもなかったでしょう。」
イエスさまご自身によって、福音宣教の使徒とされた弟子たちにとって、
主が死刑宣告を受け、十字架刑につけられることは、あり得ないことでした。
最後の晩餐の翌日(金曜日)、ローマの総督ポンテオ・ピラトによって裁判を受け、9時ころ十字架に架かり、
主イエスさまは、午後3時ころ息を引きとられ、十字架上で33年の生涯を終えられました。
主を失って茫然自失、絶望の渕に落とされた弟子たちは、どうしてよいか、
これから、どう生きればよいか分からず、身を隠していました。
墓に横たえられたイエスさまを案じ、三日目の朝早く、墓へ行ったのは女性たちでした。
死後、十分なお世話のできなかったイエスさまに、没薬を注ぎ、香料をふりかけるために出かけた女性たちに、
天使が語ったのは、驚くべき知らせでした。
◇ ルカによる福音書24章5〜6節 : 「なぜ、生きておられる方を、死者の中に捜すのか。
あの方はここにはおられない。 復活なさったのだ!」
イエスさまが死を滅ぼし、復活された!
これこそ、キリスト教会が、世の人々に向かって語り、証しする最大のメッセージです。
十字架の死によって、私たちの罪があがなわれ、赦されています。
イエスさまの復活によって、私たちに永遠のいのちが与えられ、
私たちもまた復活する日が来ることを信じて、今を生かされています。
私たちは、「生きている」 というより 「生かされている」 のです。
創造主なる神さまが、両親を通して、私にいのちを与えてくださいました。
台湾で生まれ、戦争によって死ぬことなく、戦後、引揚船に乗って帰国し、郷里の松山で少年時代をすごしました。
75歳の今日まで、三度、入院生活をしました。
2003年1月、肺炎。
2007年6月、胃がん。
2015年9月、一過性全健忘。
どの入院からも、癒やされ、帰宅できました。
神さまからいのちを与えられ、生かされているのは、「使命」があるからです。
2016年3月で、富士教会での使命を終え、4月から、掛川・菊川教会へ、新しい使命を与えられ、出発いたします。
富士教会の皆さまに、豊かな祝福と導きを、お祈りしています。