主イエスへの有罪判決
マタ27:3 イエスを裏切ったユダは、イエスに有罪の判決が下ったのを知って後悔し、銀貨三十枚を祭司
長たちや長老たちに返そうとして、
27:4 「わたしは罪のない人の血を売り渡し、罪を犯しました」と言った。しかし彼らは、「我々の知っ
たことではない。お前の問題だ」と言った。
27:5 そこで、ユダは銀貨を神殿に投げ込んで立ち去り、首をつって死んだ。
27:21 そこで、総督が、「二人のうち、どちらを釈放してほしいのか」と言うと、人々は、「バラバを」と言
った。
27:23 ピラトは、「いったいどんな悪事を働いたというのか」と言ったが、群衆はますます激しく、「十字架
につけろ」と叫び続けた。
27:24 ピラトは、騒動が起こりそうなのを見て、水を持って来させ、群衆の前で手を洗って言った。「この
人の血について、わたしには責任がない。お前たちの問題だ。」
27:25 民はこぞって答えた。「その血の責任は、我々と子孫にある。」
27:26 そこで、ピラトはバラバを釈放し、イエスを鞭打ってから、十字架につけるために引き渡した。
十字架につけられる
27:32 兵士たちは出て行くと、シモンという名前のキレネ人に出会ったので、イエスの十字架を無理
に担がせた。
< 一例を、今日の世界情勢から紹介しましょう >
イエズス会社会司牧センター2023年新春セミナー「ミャンマーとともに」三回講座に参加
その最終日3月15日Zoom聴講の紹介です。「日本人が体験したミャンマーのクーデター」
ミャンマーでクーデターが起こったのは、2021年2月1日のことです。2020年11月8日に行われた
連邦会議の総選挙で、アウンサンスーチーさんが率いる国民民主連盟が軍部の翼賛団体である連邦
団結発展党に対して圧勝して3か月後の出来事でした。クーデターによって総選挙は無効とされ、軍事
政権が復活し、アウンサンスーチーさんをはじめ多くの人が拘束されました。また、2022年7月には
民主派の指導的立場の4人に対して、死刑が執行されました。2022年2月にロシアがウクライナに侵
攻して以来、ミャンマーに関する関心が相対的に低下している現在も、過酷な状況が続いています。
ロシアと中国は航空闘機や戦車を軍政側に提供して援助しています。
メイさん(仮名)(元ミャンマー駐在NPO職員、日本人)の訴えです。その一部を紹介します。
「ミャンマーの人々の叫びを日本への 日本からの応援の声を、ミャンマーへ」
2021年2月2日~ 非暴力・不服従運動 開始
非暴力の抵抗運動→市民的不服従運動(CDM)=不正な権力からの命令に対して、良心に基づき
、非暴力的手段で公然と違反すること。
・公務員の職場ボイコット。 ・公立病院の医療者からスタート。
2021年2月9日 軍による激しい弾圧が恥じまる
・実弾か? ゴム弾か? ・国家権力が国民を殺す衝撃
抗議デモは終わらなかった
・徹底した非暴力
・GeneraitionZの台頭 ・自由を奪われる体験 ・初めての選挙
・スーチー氏の存在と共に成長 ・リーダーなし、SNSで連帯 ・ミャンマ―全土で声が上がる
GeneraitionZの活躍
・花嫁花婿が入場する姿の抗議デモ、ウエディング姿で街頭デモ などなどTwitter
・弾圧の理由を与えない、完璧な抗議活動
2月28日~非暴力の市民への弾圧開始
・市民は非暴力を貫いた
ここに至って、若者を中心に武装化
・若者たちが少数民族武装勢力に合流
・People‘Defense
Force(PDF)設立 → 各地で軍とのゲリラ戦を展開
「僕たちはクーデターで一度死にました。だからもう、死ぬのは怖くない」(ヤンゴンの大学生)
「軍政下には、希望がない。未来もない。でも外国に逃げることもできない。
このまま軍政が続くくらいなら、私は戦いたい」(CDM中の公務員30歳)
「日本も、ほかの外国も、もうアテにしない。もういいんだ。僕たちは自分たちでなんとかする」
(日系企業社員30代)
闘いは次第に見えなくなっていく
・デモから時限爆弾へ
・オンライン政府、NUG設立(National Unity Government)
・軍は、民や主活動家やCDM参加者を厳しく取り締まる。
最近の軍の演説では活動家やデモ行動を「テロ集団」と決めて厳しい弾圧と処刑を進めてい
る。
2021年9月 D―day (戦闘開始)宣言
・オンラインの亡命政府、NUGが戦闘開始を宣言
・農村地域で、ゲリラ戦が本格化。PDFが支配域を拡大
・市民らはNUG、PDFをサポート
今も闘い続ける人々→医療支援活動を通して
Mayさん:最後に・・・
・「世界がミャンマーに関心を持たなかったことが、彼らを絶望させ、銃を持たせた。
私にも関係がある話だった」
・事態はなかなか変わらず、もどかしい。そのもどかしさを抱えながら、何ができるかを模索し続
けたい。 ・人々の力を信じ、沿道で応援の声を上げる。
十字架刑のイエスの姿は、彼らと共に戦い、共に処刑されていく有様を示し、語っていると読めるので
す。
これからも紆余曲折がありましょうが、最終的には自国民を銃で殺す軍政権が長続きはしません。な
ぜなら神なる存在とその真理性に背いたままではその王冠も軍政も長続きした歴史は存在しないから
です。
十字架の主よ。私どもを憐れんでください。特にヤンマーに於いて、軍の暴政によって殺され
ている人々と、軍政に抵抗し、防衛の戦いの最中にいる一人一人を助けてあげてください。
アーメン。
戻る