2023年  5月 28日  聖霊降臨 ペンテコステ(赤)

      聖書 :  使徒言行録            2章 1節~21節
            詩篇               104編24節~34節、35節b
            コリントの信徒への手紙Ⅰ  12章 3節b~13節
            ヨハネよる福音書        20章 19節~2節

      説教 : 『 貴方は喜ぶでしょう!! 』
                        木下海龍牧師
      教会讃美歌 :  119、 132、 262、 375

 イエスが処刑された時刻は、夕方から始まる過ぎ越し祭の開始を目前にした金曜日の正午ごろに十
字架に張り付けにされて、午後3時ごろに息絶えました。その三日後の日曜日の明方早くに復活され
たのです。その日が復活日です。蘇ったイエスは40日間神の国について語ったのち、「まもなく聖霊が
降る」と預言して弟子たちの目の前で、天に上げられていきました。さらにその10日後の五旬祭の日
に、一同が一つになって集まっていると、突然、激しい風が吹いてくるような音が天から聞こえ、エルサ
レムに居残って祈っていた120人ほどの弟子信徒集団の上に聖霊が舌の形をした炎となって彼らの
頭上に降りました。

それは過ぎ越し祭の日から50日目であり、さらに主の復活の日から50日目に聖霊降臨の出来事が
起ったのであります。

この日はユダヤ社会では伝統的に麦の収穫を祝い、且つ過ぎ越し(エジプトの奴隷からの解放)を
思い起こす50日祭を祝うために、各国に散らばっていたユダヤ人たちの多くが都エルサレムに集まっ
て来ており、人々で賑わう時節でありました。
 

ところで、二千年後の今日では、聖霊降臨祭の祝い方は各国さまざまであります。イタリアとフランス
では、新約聖書に記されている炎のような舌を象徴するバラの花びらを撒いたり、激しい風のような音
を表現したトランペットが吹かれます。南ドイツやスイス、オーストラリアなどでは、牝牛に花の冠をつけ
パレードをする習わしが残っています。
 

プロテスタント各派における聖霊理解の違い見ますと、

ペンテコステ教会というキリスト教の一派は、個人個人における聖霊の働きを重要視し、異言など神が
かり的な体験を強調する傾向が強くあり、その重要性ゆえ自らの教会にペンテコステを冠しています。
 

また、聖化を強調する福音派教会(英国の宗教改革者ジョン・ウェスレーの系統を受け継ぐホーリネ
ス系、メソジスト系などの教会)でも、個人個人における聖霊の働きを強調しておりますが、心の中にあ
る自我(自己中心の思い)が清められ、神中心に生きる者に変えられる「瞬間的聖化」と、生活が少し
ずつ聖化され、清い生き方をするようになる「漸次的聖化」を強調しております。それゆえ「聖潔(きよ
め)派」と呼ばれることが多いのです。
 

福音派およびペンテコステ派以外の多くのキリスト教諸派においては、聖霊降臨は教会が成立し
た日であるという認識がなされています。ルーテル教会はこれに属していると言えます。
 

ここで、聖霊について、もっと広く理解することが求められていると思います。

その一つは、聖霊の働きはペンテコステから始まったのであって、それまでは無かったのだ、と考えが
ちになりますが、そうではありません。

確かに、意気消沈して、師であるイエス様を亡くして、これからの歩みをどう進めたらいいのか、途方に
暮れていた矢先に聖霊によって鼓舞され、ペテロが立ち上がって行った説教によって再び力強く活動
を始める事が出来たのも、事実です。
 

 聖霊は宇宙と地球の創造の初めから存在し、大きな働きを勧めておられたのです。

神が天地を創造されたその時に、「神の霊が水の面を動いていた。」創世記1:2

「どこに行けば、あなたの霊から離れることが出来よう。」詩編139:7

「イエスは・・・“霊”に導かれて荒れ野に行かれた。」マタイ4:1

 そのとき、イエスは聖霊によって喜びにあふれて言われた。「天地の主である父よ、あなたをほめ
たたえます。これらのことを知恵ある者や賢い者には隠して、幼子のような者にお示しになりました。そ
うです、父よ、これは御心に適うことでした。」ルカ10:21

「 そう言って、手とわき腹とをお見せになった。弟子たちは、主を見て喜んだ。」ヨハネ20:20

20:21 イエスは重ねて言われた。「あなたがたに平和があるように。父がわたしをお遣わしになったよう
に、わたしもあなたがたを遣わす

20:22 そう言ってから、彼らに息を吹きかけて言われた。聖霊を受けなさい

聖霊が弟子たちと私共に引き起こす作用

第1の働き:生きる喜びと人を赦す大切さ。和解する中でイエスの喜びと(シンクロして)共鳴が起こりま
す。そしてて、お互いに尊敬するようになっていくのです。

第2の働き:世界を良い方向に変えるために自分が派遣されている使命に気づいて働くのです。

第3の働き:「イエスを信ずる」のです。イエスが信じておられたことを自分も信じて、自分の足で生きることになるのです。

天の父よ、わたしどもを憐れんで、一人一人に聖霊を贈ってください。そして、今まさに、聖霊様が我が
内におられることに気付かせてください。  アーメン。

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