豊漫33号 97.8 編集後記 ここ一年間ほど、多少遅れることはあっても本誌を隔月で刊行できるようになって来ました。以前は一年間に二冊しか発行しないという状態が何年か続いたこともありました。 最初は会長の茶屋さんと私の二人、編集の方は私一人でしたが、茶屋さんに尻を叩かれつつ何とか二〜三ヶ月に一度の発行ペースを守っていました。 ところが、私が楽をしようと(というより段々手が廻りかねてきたので)、編集の人間や事務の人を一人二人そして三人と増やしていったら、逆に発行のペースが落ちてきたのです。 不思議に思われるかも知れませんが、その責任は余人にあらず全く私自身のせいなのですが、私が安心すると他の人は全く指示待ちとなり、この頃は事務所でおしゃべりばかりしていて、夕方になると何人かで(特に酒好きが一人いた)酒ばかり飲みに歩いていたような気がします。 本誌の刊行を待っている読者には大変不謹慎な物言いなのですが、それらの日々は、ある意味で大変楽しい日々だったように思います。 その天罰とでも申しましょうか、そのあと私の肝臓に異常が見つかり、暫くの間は医師のチェックを定期的に受けるように言われていただけでしたが、半年ほど前から、そこに出来た腫瘍を取るという治療を二度受けさせられました。 未だ癌ではない、ということでしたが、二度目の治療で何があったのか、私は何か廃人になってしまったような気がします。 ここ三、四号はほとんど津田が中心になって編集していましたが、編集部内の他の仕事との兼ね合いもあり、隔月刊行ということも厳しい情勢になってきました。 そこで、読者には申し訳ないのですが、次号より本誌は季刊とさせていただくことにしました。 一方的な処置ではございますが、どうかお許し下さいますようお願い申し上げます。その分内容の一層の充実を目指していきたいと思っております。定価は据え置き、販路はもう少し増やしたいと思います。何卒今後ともよろしくお願い申し上げます。 (今井) |
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