甚平ワールドへようこそ
                    下の画像をクリックすると、小説のページに進みます。
 男色地獄 喜之助篇

      ■月刊「サムソン」 1986年2月〜1986年6月号

 
 川棚温泉物語

             ■月刊「サムソン」 1984年4月〜1984年7月号   
 
男の味 
            豊漫 14号〜16号 1989年
 

物語

 昭和四十年春、「私」が晋三さんの整骨院の受付をするようになってから一年になる。
 晋三さんに拾われるまで、四十以上の職を転々として、ちゃらんぽらんに生きてきた「私」がやっと腰を据えて働く気持ちになれたのは、晋三さんの男としての魅力に惹かれたのが最大の理由だった。


 あとを引く男
                    豊漫6号 1987年6月


















■物語
 今から丁度四年前、福岡県小倉市の木下医師に糖尿病と診断されて、
別府から入るやまなみハイウェイ沿いの温泉にニケ月滞在したことがある。
 丁度定年で三十六年間も勤めた会社を退職したばかりで五十九歳の真夏だった。



サンフランシスコの男
 --- プリーズ キャンセル フライト ---    
                  月刊「サムソン」 1985年
■物語

 異国の街で偶然、日本語で話しかけて来た男に案内されると、突然、その街は理想の男達で満ちるのだった。
放浪歌(さすらいうた)
  
「豊漫」創刊記念特別寄稿小説  昭和六十一年(1986年)
 男の愛の心情の不可解さ、そして深さ・・・
 生きること愛することそして性の喜びと哀しみ・・・
 男の心理の深淵を描く。
物語 

 山陽路のH市民温泉場の浴場係をしている工藤八郎。彼は二十五年前出会い、芯から惚れた一人の男への断ち切れぬ思いを、今も引きずって生きていた。
俺とおやじ
     月刊「サムソン」1982年



『殿様タイムス』というコーナーへ読者投稿した作品。

 心温まる作品!
後朝の別れ
     月刊「サムソン」 1984年10月号
今日を限り、戻らぬ人に生命の限り、その生命を受けたい



物語 

 原田大佐が、沖縄戦線へ旅立つ朝、喜之助は八年間妻として仕えた最愛の男との別れを惜しむ。
物語
 北九州市、門司区の関門海峡に北面した広陵地帯に建つ「男色の館・葉隠荘」に、調理師として住み込みで働くことになった六十二歳の伍郎が主人公。
 この屋敷の主人は、伍郎と同い年の六十二歳、門司港の二千人を超す沖仲仕の元締めをしている。
 現在の主人の愛人は四十歳から国会議員を十年も務め、四、五年先には大臣にもなれる地位を捨て、主人の奴隷となった晋三である。
 「ウケの優等生」を自負する伍郎は、ご主人様に寵愛される機会をじっと待つ。
男色くずし
     「中年倶楽部」@ 84年春号
熟年官能小説
 岬の寺


  月刊「サムソン」
   1983年10月号、11月号

物語
 寒村の岬の寺に流れ着いた私(悟郎)は、そこに私の本理想の寺男を見つけた。その男源三は寺の住職・浄海と深い関係にあり、私は夜毎二人の痴態を覗き見しつつ自涜するのであったが、ある日中、私はついに源三を手中にすることができた。
 三角関係になってしまった三人の生活は、危うい均衡をとりながら過ぎていった。