手記・溺愛 
月刊「サムソン」1983年1月号・2月号に掲載(全2回)
物語
 「私」はいつもの朝の通勤電車の中で、四、五年も前から恋い焦がれていた原田さんを見つけ、接近していく。
 満員の車両の中で「私」は原田さんに抱きつくような恰好になり、やがて原田さんのズボンのチャックを下ろし、彼の太いモノを握りしめた。原田さんのモノは太く固く、それだけで「私」には彼がお仲間であることが察せられた。
 「私」は彼のモノを握ったまま電車を降り、ホテルに入るまで、それを離そうとはしなかった。


 二ヶ月後、「私」と原田さんは一日おきに逢瀬を重ねるような間柄になっていた。そして秋が深まった頃、「私」と原田さんは、一泊二日で紅葉狩りに行くことになった。剛三の部下の森下さんが運転手だった。そして・・・・
登場人物

●私

 五十三歳。小柄。

●原田剛三

 六十歳。スーパーを経営していて、三百坪もあるお屋敷に住んでいる。五年前妻を亡くし、昨年三十八歳の美人の奥さんを貰ったばかり。
 163cm、80kgで、太鼓腹が出ている。頭はつるつるに禿げ、下ぶくれの丸い顔。長さ20cm、直径4cmの巨根。

●森下

 五十八歳、158cm、65kg。原田剛三の部下。