鰊場狂恋
「豊漫」第25号〜第29号に連載 (全5回)  1994年〜1996年
 ソーラン節で名高い北海道の鰊漁、豪壮な構えの鰊番屋に象徴されるようにその漁がまだ盛んだった昭和初期。
 出稼ぎの男衆に混じって壮年、太り肉の勝造と、その相手、初老、小柄な捨吉がいた。
抜粋 「鰊場狂恋 (一)ああ、下北半島」
 この物語は今から六十年も昔の、番屋で繰りひろげられた、年配肥満体で見目麗しく善良な男たちの、妖しい性にたいする悲壮なレクイエムである。昨年の夏ふらりと旅した北海道で、ふとした縁で九十歳に近い老人と知りあい、鰊場の当時の活況と其処で働く男たちの勇壮ではあるが、純粋でひたむきな愛に生きた物語を聞くチャンスに恵まれた。

 何時の時代でもよく似た愛のパターンをくりかえす、我々先輩たちの当時の生きざまを通じ、この物語のなかに登場する善良な男たちに私は限りない愛を捧げたい。彼等はどの人も、『今更掘り起こさないでくれ、恥ずかしい』と咳くのだが、私はこの物語の舞台となった増毛の浜に立ち、日本海を見ながら急速に創作意欲をかき立てられていた。
読書感想文・・・不倒翁甚平・読書会より
10/24(金) 11:34
鰊場狂恋を読んで  菊浪 (63歳)

 鰊場狂恋は読みごたえがありました。昔本屋で立ち読みしたときの記憶が蘇りました。そのときの記憶で印象に残っているのは何故か炊事係のおえんが後ろから立マンをされる場面でした。男色者が女との交合には興味は無いんですが、マンコから抜き出して淫水でテカテカ光るチンポの表現であったように思います。ノンケがマンコするときの完全勃起したのを見たい願望があったからだと思います。
 物語は番屋を舞台にかって栄えた鰊漁や当時の時代背景など往時の有様がよくわかりました。勝造と捨吉を縦軸にモサク、彦造、仙谷、権六、親方などを横軸に不倒翁先生の世界に引きずり込まれてしまいました。
 男色者の「さが」がよく書かれていますね。好きな男がおっても大きな、形の良い、亀頭の大きい波返しの付いたチンポを見るともう何もかも捨ててもそのチンポの魔力に取り憑かれてしまうんですよね。特にウケは・・
 何を隠そう自分がそのとうりですから・・かろうじて理性で押さえておりますが・・チンポの描写は最高です。この世で一番好きなものそれは熟年のムケマラです。早く他の作品が読みたいです。
10/24(金) 20:04
鰊場狂恋を読んで  高山 (54歳)

 登場人物が多くて、すじが追い切れませんでした。途中で訳がわからなくなってしまいました。冒頭の東北の小さな村で、お爺さんと二人で暮らしてるってところが、なんかしみじみとして好きだなって読んでいたんですが、舞台が鰊場になって色んな人が入り乱れてくると、判らなくなってしまいました。色々あって、最後にまた、二人で仲良く暮らしていくというラストがとっても良かったです。

10/27(月) 00:26
モサクのふんどし  越中褌太(37歳)

遅ればせながら、「鰊場狂恋」を読んで思った事を書いちゃいます。

勝造は、モサクと関係を持ってから、越中ふんどしとか暖かな肌着を買ってあげますが、オイラはツッパを羽織っただけでマラ丸だしのモサクも、捨てがたいものがあると思いました。
オイラが、勝造の立場でしたら、基本的には暖かくさせますが、ふんどしだけはさせずに、下は(祭り用の)股引だけにさせといて、やりたくなったら、すぐに合わせ目をはぐって突っ込んでやれるようにしといた方が、便利だろうなと思いました。
また、股引の前からまら丸出しの状態にさせとけば、勝造を見たとたん、おったたりして、涙を流したりして、モサクの気持ちを表すメーター代わりになって楽しいかもしれません。