男色だから許して下さい ■「豊漫」第12号〜第13号に連載 (全2回) 1988年〜1989年
■登場人物
●『かじか荘』の福さん
六十八歳、160cm、80kg超。九州の山の中の鄙びた温泉町で、湯治客相手の小さな民宿を一人で経営している。
●私
六十六歳。
「私は公務員を六十歳で定年してからこの街に帰ってきたのだが、結婚もしない侭歳老いて六十六歳の孤独な生活を強いられていた。」
●旦那様
福さんの愛人で「かじか荘」に居候している。四十年ちかく刑務所の看守をしていた。
●健三さん