男色くずし
「中年倶楽部」@ 84年春号に掲載の短編小説。
画 柏井 勝
物語
 北九州市、門司区の関門海峡に北面した広陵地帯に建つ「男色の館・葉隠荘」に、調理師として住み込みで働くことになった六十二歳の伍郎が主人公。
 この屋敷の主人は、伍郎と同い年の六十二歳、門司港の二千人を超す沖仲仕の元締めをしている。
 現在の主人の愛人は四十歳から国会議員を十年も務め、四、五年先には大臣にもなれる地位を捨て、主人の奴隷となった晋三である。
 「ウケの優等生」を自負する伍郎は、ご主人様に寵愛される機会をじっと待つ。
読書感想文・・・不倒翁甚平・読書会より
DATE:  9月17日(水)11時22分16秒
TITLE: (無題) NAME: 菊浪(63歳) 

 男色くずしをじっくり読ませていただきました。不倒翁先生の世界にどっぷりと浸りました。
一人称の語り口で書かれており心のゆれがよく出ていました。「弄根」「秘肛」等の表現は俗にいう「センズリ」「アナル、ケツ穴」なんかよりよっぽど情緒、情感があって私は大好きです。
 それから「茎」もチンポとストレ−トに言うより想像力をかきたてられていいですね。
なかでもPの表現がいいですね。長さ、形、色艶、小指が入るくびれ・・頭の中に自分で思い描きながら、ため息がでます。
 晋三がご主人様の奴隷に墜とされるまでの経過があればもっと楽しめたのにとも思いました。  
10/24(金) 23:24
『男くずし』を読んで  訓次(55歳)

 設定場所が北九州・門司で私の町だったので、興味津々、面白くそして楽しくあの屋敷は何処だろう、「普三」は誰なんだろう
勝手に想像しながら、股間に手を添えて一気に読み上げました。
読んでいるうちに五郎に対して軽いジェラシー感じました。