男色くずし | ||
■「中年倶楽部」@ 84年春号に掲載の短編小説。 | ||
画 柏井 勝 | ||
■物語 | ||
北九州市、門司区の関門海峡に北面した広陵地帯に建つ「男色の館・葉隠荘」に、調理師として住み込みで働くことになった六十二歳の伍郎が主人公。 この屋敷の主人は、伍郎と同い年の六十二歳、門司港の二千人を超す沖仲仕の元締めをしている。 現在の主人の愛人は四十歳から国会議員を十年も務め、四、五年先には大臣にもなれる地位を捨て、主人の奴隷となった晋三である。 「ウケの優等生」を自負する伍郎は、ご主人様に寵愛される機会をじっと待つ。 |
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■読書感想文・・・不倒翁甚平・読書会より | ||
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