AO−40用2BANDヘリカル放射器(マキ電機キット)の製作


製作の目的は、AO−40用1.2mディッシュに取り付ける放射器として利用することである。1.2GHz3ターンへリックスはL1モード・アップリンク用、2.4GHz3ターンへリックスはS2モード・ダウンリンク用である。

キットの内容は、ガラエポ基板に取り付けられた両バンド用へリックスエレメント(完成品)、反射器円板(14cm径、2mm厚、穴あけ加工済み)、コネクタN−R(2個)、ガラエポ基板を反射板に取り付けるための金具などである。

その他、製作に必要なものは、防水用タッパ(900ml容量、ねじ込みふた外径11cm、スーパーのタッパ売り場で400円程度で入手可能)、放射器と支持棒との接続継ぎ手(水道用塩ビ管用継ぎ手)、マッチングセクション用2mm径スズメッキ線など。

まずは、反射器円板に1.2GHz用ならびに2.4GHz用の二つのN−Rを取り付ける。ただし、N−R取り付け穴のうち外側左にはマッチング用の3M×20のボルトの先に平ワッシャを半田付け(*A)。その上にタッパのふたを取り付ける。つづいて、へリックスエレメントのついたガラエポ基板をナットでとめる。

2.4GHz部マッチングセクションはヘリックス巻き始めから出ている2mm径スズメッキ線先端をN−R芯に半田付け、先にボルトの先端に取り付けたSWR調整用平ワッシャに対向してスズメッキ線中間に平ワッシャを半田付け(*A)。1/4λのスズメッキ線を1本用意して、N−R芯とGNDをつなぐ(*B)。1.2GHz部は巻き始めに2mm径スズメッキ線5cmを半田付け。その他は2.4GHz部と同様。

SWRの調整はグランド間容量スタブ(*A)のギャップおよび1/4λショートスタブ(*B)の反射板との間隔を変えてSWR計で最良点を探す。当局は、手持ちの簡易トラッキングジェネレータ(Giga Site)で調整した。*Aと*Bの調整で簡単に1.5以下に下げることができた。測定結果のグラフを示す。反射係数は1.2GHz、2.4GHzとも使用予定周波数領域で20dB以上が得られた。

ヘリックスの給電部整合部は工作も調整も時間のかかる部分であるが、このキットでは当局のような初心者でも容易に調整できるので大いに助かった。

詳しくは以下のURLを参照ください。
  http://homepage3.nifty.com/makiugf/1200,2400herix.htm

Giga Siteについては
  http://park7.wakwak.com/~gigast/



UPDATE:
  2002/07/18