un title3 #第1章-潜入-
バラバラバラ…
オレ達はいまアイスランドの上空を飛んでいる。なんでもアイスランドの北端の小さな島で新型のウイルスを研究しているらしく、今回の任務はその新型ウイルスを奪取するというものだ…
オレ達のチームは「ブリティッシュフォース」イギリス政府の極秘任務を担当する精鋭エージェントだ…
「グラッドもうすぐ目的地だ!荷物の準備を…」
オレの名前はグラッド ブリティッシュフォースのまぁ…一応キャプテンだ。
「こんなとこでウイルスの研究なんかしてるんスか?」
確かにこんな北端のクソ寒いとこでウイルスの研究をするには変だ…しかし、それが世間の誰にも知られたくないならこの孤島はかっこうの研究所になる…こんなハ ゙カでかい氷の壁に覆われていたらそうそう見つかりはしないハズだ…
「うぉ…たけぇ」
ドアから下を覗いてる巨漢はグレン、チームの特攻隊長だ…笑
こいつはなかなかしぶとくこれまでかなり危険な任務をこなしてきたがマシンガンの弾を10発以上受けても平気で帰還してくるヤツだ。こっちの化粧している女はメアリー、これから潜入だっていうのに化粧なんかしてる場合かよ…肝が座ってやがる。女だからってナメてたら痛い目に合うぜ…オレはこいつに肋骨を2本も折られたからな…

んで、静かにタバコ吹かしてるヤツがシドだ、こいつはオレらの1個下だが確実に任務をこなし定評があり今回の任務に参加した…ビビリ症なのが玉 にキズだけどな…
おっと…こうしてる間に準備が整ったみたいだな。一応キャプテンだから声かけねぇとな…
「ブリティッシュフォース!準備はいいか!?」
「オーライ!!」
ブァッ 4人はヘリから飛び降りパラシュートを開き無事に島に着陸した…
「寒いわね…お肌に悪いわ…」
「メアリさん…こんなときに肌のコトなんて…」
シドが震えた手でタバコに火をつけた…
「あら…シドぼっちゃん、まだ始まったばっかりよ…まさかもうビビってるの?」
シドは無視した… オレ達のチームはこうみえても仲がいいんだかな…
「メアリー!あんまりおちょくるなよ!」
メアリーはツンとして歩き始めた…
「さぁ…任務の最優先は…?」
「全員生きて帰るだろ?キャプテン?」
「あぁ!一人でも欠けることなく帰還する!それでウイルスを奪取できたら一石二鳥!」
珍しくグレンの物分かりがいいぜ…イヤな予感… 4人は研究所に向け歩き始めた…。

5分ほど歩くと1キロ先にぼんやりと霧がかかった大きな建物が見えた…
「あれね…」
メアリはそういうと今度はグレンにちょっかいを掛け始めた。 うちの姫様は嫌がらせが好きでね…困るぜ。
「キャプテンあれ見てください!」
「カラスか…」
いま思えばあんな生き物をどう見たら鳥って思えたんだろうか…
「グラッド…こんな寒いところにカラスなんかいるわけないでしょ…うちのオス共はバカばっかりね…」
シドが双眼鏡で空を覗いた…
「!?グラッド…あれ本当に鳥…?」
「どうした?!」
オレは双眼鏡を覗きこんだ… カラスだと思っていた鳥は頭が蛇で体は鳥だった!
「あんな鳥みたことねぇぞ!新種の鳥かぁ!」
あいかわらずグレンはバカだ… なんやかんややってる内に蛇鳥がこちらに気付き猛スピードでこちらに向かってきた!
「おい…こっちにくるぜぇ!」
なんでグレンは嬉しそうなんだよ… 蛇鳥はグレンに一直線に降下してくる! さすがのバカもこの緊急事態にやっと気付いたときには顔にかすりキズを負っていた
「あのやろー!」
2匹いた内の1匹がグレンにまた近づいてきた! ポキバキ…
「さっきのお返しだぁ!」
ゴギャァ
グレンの岩のような手が蛇鳥の体をえぐり蛇鳥は息絶えた…
「あんたってホントバカ力ね…」

もう1匹はメアリーのほうに飛んできた!
「もう…あんまり動きたくないのに。」
ヒュォンッッ! ゴキャァ! 蛇鳥はメアリーの華麗な回し蹴りで息絶えた。 この華麗な蹴りで肋骨を折られたんだ…。
「なんスかね?アイツ?」
「でも蛇の頭した鳥なんか見たことないわ…」
「この島にしかいない生き…」
「うるさい!」
グレンが喋ろうとするとメアリーとオレはグレンの声を消した。こいつは筋肉バカで脳ミソカラッカラだからな… 15分ほど歩くとさっきの建物が見えてきた…
「でかいっスね…」
かなりでかい建物だった、そして異様な雰囲気…さすがに正門からお邪魔するのは間違いだということで他の入口から入ることにした。オレ達は正門の裏の非常口ここから入った…。 あのとき正門から入れば手荒らな歓迎は受けなかったかもな… ギィィィ
「こちらブリティッシュフォース…内部に潜入成功…これより任務にうつる…」
「なんだか静かね…」
「なにかあったんスかね」
研究所内は人気がなく静かだった…
しかしオレ達は気にせず先に進んだ…
なにが待ち受けているかもしらずに…

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