CAUSE #第一話《夢か現実か》
10時45分、ウィルは白い光に包まれて目を覚ました。
『なんだ?朝?あれ?ここは・・・研究所?』
そこはウィルが働く研究所だった。だがそこは薄暗くいつもと様子が違う。
『なんでこんなとこで目が覚めるんだ?・・・あ!・・そうか!おれは仕事をしにきたんだ。それで研究所に入って、それで仕事の話をして・・・うーん、思い出せん。第一なんでここで寝てたんだ?それにこの静けさは・・。やたら散らかってるし明らかにいつもの研究所じゃない・・。』
ウィルは起き上がって歩き始めた。まわりには見たことのない装置や武器などが多々ある。
『こんな装置・・何に使うんだ?この銃・・・新型のレーザー銃か?』
ウィルがレーザー銃に見とれてるその時だった。奥から何やら物音がした。そして足音のようなものがだんだんウィルの方に近づいてきた。
ピチャッ、ピチャッ、ピチャッ、ピチャッ。
『なんだ!?だれかいるのか!?・・・誰だ?スティーブ?ケニー?ダイソン?チーフ?』
ウィルは仕事仲間の名前を呼んだが返事はない。そして足音の主が姿を現した。
『え!?おいおいおいおい!!なんだよなんだよ!!』
ウィルは腰を抜かしそうになった。そこに立っていたのはこの世のものとは思えない怪物だった。鋭い牙に鋭い爪、長い腕に獣のような足、目がどこにあるのかすらわからない。
『なんなのなんなの!?冗談やめろよ!!』
そして怪物はついにウィルめがけて走ってきた!!
『シャァァァ!!』
怪物は爪を突き刺してきた。ウィルは間一髪でかわしたが腕に傷をおった。
『ひぃぃぃ。な、なな何!?』
びびりまくりのウィル。だが怪物は容赦なく襲い掛かってきた!ウィルはまたうまくかわしレーザー銃を手に取った。
『こ、ここれでも食らえ!!』
ゴァァッ!!
怪物の胴体をレーザーが貫通していき怪物はうなり声をあげ倒れた。
『すごい威力だな・・・。それよりこの化け物はなんなんだ?』
ウィルは怪物を少し観察するとまた歩きだしていった。

【第一話終わり】

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