安寿ミラさん主演、ヒロ出演ミュージカル「クラリモンド」です。
http://www.majorleague.co.jp/kouen/kurari/kikaku.html
(↑もうこれ読んだだけでお腹イッパイ)
こんなに身体中緊張して息詰めて神経集中して観た舞台って過去になかったくらい、
体験したことのないすごい舞台でした。
私が宇宙一愛している男「貴水博之」がヤンさんの相手役として出るともう半年以上も
前からワクワクして待ってたこの公演を観て、私は今まで彼のほんの一部分(accessの
ボーカリストという部分とか)しか知らなかったんだとショックを受けました。
ヒロはこれからもミュージカルをやるべきだ!ボーカルだけじゃ勿体無いよ!と
強く思いました。
(以前ヒロが出てたミュージカル「BOYS TIME」はビデオで観てたんだけど、そこまで
思わなかったのは、内容が比較的軽めのコメディっぽい現代劇だったからかな?)
ヒロの歌声は、若々しく澄んだ感じがします。柔らかく優しいけど包容力があって
その中に強さも感じる(←ファンモード全開)そんな彼の声を歌をコンサートという
カタチじゃなくてもっと生かして!もっと聴かせてっ!と思いました。
ヒロ演じる僧侶のロミュオーとヤンさん演じる悪魔クラリモンドの哀しくて切ない恋の
話。ヒロをとにかく見つめ続けていたらいつのまにかロミュオーに感情移入して
しまって、クラリモンドに愛を語る場面では胸がぎうぎうに締め付けられて泣いて
しまいました。どこかで「ロミオとジュリエット」とリンクしてる風なコメントを
見たけど、そんな感じの悲恋物語(←こーいうの大好き!)。
ヒロのセリフはほとんどなくて、ストーリーは50年後のロミュオー(谷田歩さん)が
語って、あとはダンスと歌。歌もすごく印象的なものばかり、ヒロは激しい感じが
多かったかな、堕天使役の3人の女性コーラスがとてもきれいで(賛美歌みたい)
これまた泣きそうになったし、ヤンさんの歌も感情たっぷりだし、宮川さんだから
だろうか?耳に馴染みやすくてどれも好きでした。
そう!今回「音楽:宮川彬良」ってあったからそれもすごく楽しみにしてたら舞台で
本人のピアノ生演奏だったんです!チョー感動〜!この人のピアノ生で聞いてみたい!と
思っていたので嬉しかったです。
悪魔役の男性ダンサーが2人、すごくインパクトの強いヴィジュアルでこれでもか!と
鍛えられた肉体でダンス(というか型?)を見せてくれました。音楽もセリフもない
2人(というか2匹、って感じ)の絡み合いが息するの忘れるくらい緊迫感があって
すごかったです。これは生で体験して欲しい。
このダンサー2人とアクロバティックなダンスをヒロも踊ってたのですが、全然見劣り
することなく皆一体となって表現出来ていたところがすごいなって思いました。
またヒロを見直したトコロです♪見ごたえ充分でした。
3人の女性のダンスもかなりレベル高くて、歌って踊れてすごいなあ〜とびっくり
しました(そして3人ともパンフ見たらキュートなの)。ヤンさん主役だったけど
出番が少なく感じたのはヒロばっかり見てたからでしょうか?(笑)
宝塚過去映像で男役のヤンさんしか見たことなかったので今回のクラリモンドは
どんな感じになるだろうと思っていたら予想以上に魅惑的な悪魔(吸血鬼)でドキドキ
しました。女性でした。悪魔でした。途中、一度死んだクラリモンドがロミュオーの
キスでよみがえったとき、「神と同じくらい愛する」と誓ったロミュオーに
「本当でございますね?(目がらんらんとして「してやったり!」ってかんじの
強い口調)」と豹変したところがすごい恐かった!(震)
ロミュオーとクラリモンドが愛を語り合うシーン、自分を犠牲にしてまでお互いのこと
だけを考え愛を伝え合う2人が本当に切なかったです。鼻と鼻がこすれあうくらいの
距離で見つめあい歌い首筋に噛み付いてキスして抱きあってひとつになろうとしていた
2人がとてもキレイでした。
(初見の私の席が1階4列下手とこれまたすばらしく近い距離で舞台を見れたのですが、
下手側だとこのシーンでヒロがこっち向き(ヤンさんが手前にいるポジション)で
演技しているからヒロの表情がモロに見えてちょっと妬けた(←ラブシーンにショック
受けてる)のは隠せませんでしたが・・・(泣)ヤンさんになってヒロにがぶがぶ
チューしたいと思ったさ!)
2回目はそう感じなかったんだけどねー。役が勝ってたからかな?
観劇後、夜の池袋の中心(かどうかは知らんけど)でヒロへの愛を叫んでしまったくらい
興奮しておりました。言い表わせないヒロへの想いと舞台の衝撃具合とが混ざり合って
溜め息だらけの帰り道。
ヒロにどうしても土曜日に観た舞台の感想を伝えたくて、コンビニでレターセット
買って、サンシャインシティでカレー食べつつ手紙を書いてました(たいしたこと
書けなかったけど)。
食後サンシャイン劇場へ。公演前にこんなに胸が張り裂けそうに待ち焦がれたことは
今までなかったかもしれません。クラリモンドを求めるロミュオーのようにこの公演を
観て私はロミュオー貴水に堕ちてしまいました(何度となく堕とされてるよ私・・・)。
「この手紙を貴水博之さんへ渡していただけますか?」とスタッフのおねえさんに
預けたら「はい。お預かりします」とすぐにホール横の扉から奥へ入ってって
(仕事速いなあ〜)、無事ヒロの手元に届いたかな?
この日はセンターブロック8列目上手通路側だったのですが、3列目が最前列シート
だったので6列目感覚で楽しめました。今回の観劇はどれもオペラグラスが必要ないよな
席でしたが、クラリモンドは舞台上も暗めの演出でちょっと見辛かったので、最終日だけ
ところどころ細かい表情をオペラで覗いて見てました(すごい顔だけアップになってた
けど)。
たった一日空けただけなのに、初見で感じたちぐはぐ感がすっきりとれて、きゅっと
詰まった展開になっててびっくりしました。出演者の進化するスピード早っ!!
というわけで(ほとんど自分のための)箇条書き感想。
・ヤンさんの声ってメーテル(@銀河鉄道999)っぽい。聞いてて心地よい。
・初見の回、動きの激しい群舞で前を向いたまま後ろに下がる時ヒロがしずかに転んだの
が振り?と思ったけどやっぱ素で転んでた様子(笑)。
・ヒロの歌とタップとピアノの激しい曲が初回聴いたとき、タップ音が大きすぎて
歌喰われてたけど2回目はしっかり競演してた。
・森山さんと舘川さん(ダンサー)の無音のダンスは前方席で観てたから2人の息づかい
まではっきり聴こえてすごい迫力だった。(ついでに背中のテーピングとかも見えて
痛々しかった)飛びついて抱っこされたと思ったら次の瞬間ボテっ!っと床に身体
落とされたりしてた。組み合って、床ごろごろして、セットの鉄柱にじわりじわりと
よじ登りポージングなど、ダンスの枠を超えた表現、こんなの初めて見た。
・歌ってるヒロに男性ダンサーが2人交互に正面からタックルをかましてヒロを背中から
何度も床に転ばせるってシーン。倒されながらも歌うヒロの声が消えたりしないで強く
響かせてるところに感動。
・ヤンさんをしっかりリフトするヒロがたくましくみえた(笑)っていうかヤンさん
細い〜!そしてヒロとの身長差(寄り添ったとき、ヤンさんの顔がヒロの鎖骨あたりに
くる感じ)がちょーど良かったと思う。
・でもヤンさんを後ろから抱く手が1回目すごい遠慮がち(身体から浮いていた)で
「もっとがばっといけよ!」と思ってたら2回目見たときはその手がしっかりと身体を
包んでいて腰まで自然に抱いていた。それそれ!
・1回目で聴けなかったヒロのセリフじゃない言葉(死んだクラリモンドが抱いた手から
すり抜け落ちるときに「あぁっ・・・!」みたいな声)が自然に出ててすごい
よかった。
・初見が初日翌日の3回目の舞台、このときはまだ「とにかくスジとおりに!」って
感じの硬い模範演技っぽかったのが、月曜の5回目の舞台ではナチュラルさがかなり
進化しててホントにびっくりした。この調子だと千秋楽とかどうなっちゃうんだ
ろ・・・この進化過程を見たいっ!!!!と思った。
・だけどダンスの動きが粗くなって(初見より丁寧さが少なくなってた)見えたのは、
疲れか慣れか・・・。タイミングがかなり要になる大技がたくさんあるから、
怪我に繋がらないことを祈る。
・カーテンコール。思わずスタンディング拍手してしまった・・・ヤンさんをエスコート
するヒロの仕草がたどたどしくて(笑)最後にほっこりさせてくれた。千秋楽までには
ちゃんとリード出来るようになるかな?
・次回のクラリモンド役はリカさんでっ!(以外と悩める僧侶役でもハマるかも。)
最初は「ここをタップで表現するのか!この感情のうねりをダンスでやるのか!」と
セリフや歌以外での表現方法にびっくりしたのですが、この舞台、もしこのダンスと
タップがなければそれはとても平坦で質素な感じになるだろうなと思いました。
この激しく濃密な内容だからこそこんなにも心に響く舞台になったんだ、クラリモンドと
いう舞台はもうこのカタチでないとダメだ!と思ったほどすばらしい舞台でした。
たった2回しか観てないのに語りだしたらきりがないほど、のめり込んでしまった舞台
でした。そして終演後、またヒロへお手紙を書いた私・・・。
会場を出る頃、カメラと三脚を持った人とロビーですれ違いました。発売が決定した
DVD収録用のカメラかな?(にしては1台っておかしいよね?)インタビューかな?
もちろんDVDは予約しました。7月下旬かー待ち遠しいです。
そうそう、後からわかったことなんだけど私が見てた月曜の公演、ヒロの相方の大ちゃん
が見に来てたそうな。開演10分前から着席してたらしいんだけど、全然気付かなかった
よ〜(絶対平日に来るだろうとその日は始まる前客席をかなり探したんだけどな)。
あの狭い空間で前にヒロ、後ろに大ちゃんと挟まれてたなんて不思議な感じ。
(2006.05.16)
めずらしく発売日に音楽雑誌「ARENA37℃」を購入。クラリモンド公演中のヒロの
インタビューが掲載されていたので。共演の安寿ミラさんとは?の質問に(以下抜粋)
『宝塚で男役をやっていた方だから、ここはこう抱きかかえてとかっていう魅せ方を
よくご存じなんですよね。だから、こうした方がいいって見本を見せてもらったりして
ね、その時に”あ〜さすが。宝塚の男役をやられてたんだな”って思う。それがカッコ
いいんですよ、すごく男らしい(笑)。普段は気さくで女らしい方なんだけどね』と
答えてた。ヤンさん直伝かよっ!!!っていうか「ヒロに男役の技」って「鬼に金棒」
みたいなもんよっ!ぐわ〜そうだったのかあ〜!!!!!
っていうかカーテンコール時のヒロインのエスコートの仕方もヤンさんに習っておけば
よかったのに。。。(苦笑) (2006.06.12)
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