私のシルクロード
                             矢 橋 裕 子

緑、特に植物大好き人間の私にとって、シルクロードの旅は、四川省、雲南省に続いて中国三度目のたびである。

なぜ、シルクロード?今までに映像や本でしか出会ったことのない大自然と文化に憧れがあったからである。

一番印象に残っているのは、10日目のタクラマカン砂漠の横断である。塔里木(タリム)砂漠公路に入って1時間半後

のことである。運転手さんの休憩をかねて、砂漠散策となった。
時は、午前10時半頃である。すでに、太陽は高く気温

は35℃近くに達していたと思う。無風状態の中、公路から砂漠の中へと進んで行った。目の前に大きな砂の波が果てしな

く広がっていた。眼下には自然がつくりだした美しい風紋があった。靴を脱ぎ、靴下も脱いで砂漠を踏みしめた。なんともいえ

ないさわやかで心地よい感覚が足の裏を刺激し体中に伝わっていった。


子供のころ経験した砂場の感覚とはまったく違う。もっとやさしいものを感じた。これが、厳しい自然の作り出した砂漠が

私にくれたものであった。一歩一歩踏みしめ奥へ奥へと進んでいった。少し砂を掘ってみるとひんやりとした爽快感を覚えた。

汗は一滴も出ない。暑さも感じない。ペットボトルの水が美味しかった。どれだけでも体の中へ入る。まるで、乾ききった大地

に水がどんどん染みこむようであった。


こんな静かな砂漠も、午後は一変した。風で砂が飛び、前方が霞み、

車の中まで砂が入ってきた。砂嵐とは、どんなものだろう。

その中を旅した人々は…。想像しながら、車で横断の旅を続けた。

約十時間の旅であった。タリム盆地を囲むように広がるゴビ灘、

鉄を含む土がつくる赤い山、結晶した塩が残る大平原、板状節理の

くっきりと判る山々、大小の丸い穴が無数にあった砂岩地帯。

何時どの様にしてこの大地が作られたのか、不思議という言葉が、

私の頭の中を何回も駆け巡った。二番目は興味を持っていた

、鳩摩羅汁の故郷、亀茲国(クチャ)に行けた事。ギジル千仏洞は断崖絶壁の中腹にあった。風雨に削られ、後漢か

ら宋代にかけて作られた石窟が良くぞ今まで残されていたと感慨深いものを覚えた。シルクロードの旅の感想は一片の紙で

語ることが出来ない。まさに百聞は一見に如かずである。このようなチャンスを私に与えてくださって人々に感謝するしだいである。

タクラマカン砂漠

キジル千仏洞

感動の毎日
                           鈴木 睦子

15日間の長旅。終わってみればあっという間のシルクロード。それほど変化に富み、自然の驚異に感嘆し、仏教芸術を堪能し

、先人の知識を学んだ旅になりました。
中でもカラクリ湖へのバスからのながめ、今までの山に対する知識を一変。

草木一本ない岩岩のカラフルな色彩には圧倒され通し。
鳴沙山でラクダに乗ったこと、砂丘でのソリすべりなど、

子どもにかえったような楽しさでした。
 お疲れさまでした。

一言で云うならば、地球よありがとう。
 タクラマカン砂漠にしても、

天山をはじめとして色々な山々、そこに生活する多種多様な人々、

そして文化。感動、感動、感動。

タクラマカン砂漠で 元気なメンバー

シルクロードを終えて
                         田 口 茂 樹

新疆ウルグァイ地区(ドンファンを含めて)の現況が今迄無関心だったが、この旅で良く解り非常によかった。

一方、4〜50万円/人の買い物としては内容を充実させる目的で事前打合せと勉強会、行程の確認等、

検討の余地はあったのではないか?!

    バスの乗車時間が長くつかれた

    自由時間がもっとほしかった

    ホテルの設備の確認情報がほしかった

最後になりましたが面白かった。ありがとう。最後に宮下征夫様、本当に謝謝!!

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綿の花